【パチンコ玉】意外と知らない「パチンコ玉」のあれこれをふわっと解説!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「パチンコ玉」について。普段なにげなく触ってるあのジャラジャラはそもそも何なのかについて調べてみました。意外と知らん情報もあると思いますのでよかったら一緒に勉強しましょう! どうぞ。
正式名称は「遊技球」だぜ!
いわゆるパチンコ玉ですが、パチスロのメダルと違って遊技の結果そのものに影響を与える可能性があるものなので国家公安委員会規則である「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」にてサイズやら材質が細かく決められています。警察庁のページから内容を抜粋するとこんな感じ。
(3) 構造に関する規格
ロ 遊技球の構造に関する規格は、次のとおりとする。
(イ) 遊技球には、直径11mmの玉を用いること。
(ロ) 遊技球には、5.4g以上5.7g以下の質量の玉を用いること。
~略~
(3) 材質に関する規格
イ 遊技球の材質に関する規格は、次のとおりとする。
(イ) 鋼製であること。
(ロ) 均一の材質のものを用いること。
ちと風営法と国家公安委員会規則の関係がよく分からんのは別に解説するとして、ご存知のようにパチンコ台の型式試験を行うのが公安委員会の指定する試験機関(保通協など)であるゆえ、この部分が守られてないと当然認定は貰えません。ちと分かりづらいんでまとめちゃうと、とりあえずパチンコ玉は「直径11ミリ」で「5.4グラム~5.7グラム」で「鋼製」で「均一の材質」じゃなきゃ駄目。という事になります。均一の材質ってのはつまり、マーブル状に別の材質混ぜちゃ駄目って事? かな?
ちなみにこの規格は何度か改定されており昭和60年に決められたのが現在の形との事。もとを正せば戦後に軍から流出した軍事用ベアリング球をパチンコ用に「転用」したのが最初だったそうです。のちにブームが来てパチンコ店が乱立した際に玉が不足。ベアリング球じゃない民間生産の「パチンコ玉」が登場したとのこと。
そう聞くとなかなかカオスな感じがしますが、玉のデカさの揃い方というか「玉を作る技術力」としては軍需品のが方が当たり前に高精度だったはず。11ミリの規格がベアリングとしてスタンダードなのかどうかは知りませんが、一時期はそれだけで運営されてたことを考えると大量に使われてたのは間違いねぇだろうなと思います。んでコレが「足りなくなって」初めてパチンコ玉の生産が始まり現在に至ると。なかなか面白い歴史だなぁ……。
なお余談ですが、ゴト行為の一つに「ヤミ玉」というのがあります。これはいわゆる規格外の玉あるいは細工した玉を店舗に持ち込むチートの事なのですが、これ実はパチンコ勃興期には普通に横行してたそうで、各店舗ともこれを防ぐためにパチンコ玉に店舗独自の「刻印」を施すことが一般的になり、それも現在まで続いているそうです。そういや何か刻印されてますね。たしかに。
日本で一番パチンコ玉が作られてるのは……?
さあ基本を学んだ所でもうひとつ突っ込んだ豆知識。みなさま、日本国内でのパチンコ玉の生産地といえばどこを想像されますか? ちょっと考えてみてください。はいじゃあ正解いきますぜ。
これ正解は「大阪府大東市」だそうです。へぇ!(知らんかった)
ホントかよと思ってネットで色々調べてみたんですけど、そもそも大東市はパチンコ玉にかぎらず「鋼球」の名産地らしく。それこそベアリング球やらの一大産地との事。そう、上で書いたようにベアリング球の方がどう考えてもパチンコ玉よりも要求精度がクソ高いはずゆえ、相応のウデを持った職人さんがいて、その技術力がパチンコ玉にも使われておるわけですな。これよく考えるとすげー事だと思います。
その製造量は大東市だけでなんと7割。もうちょい視野を広げてみると大阪全体で全パチンコ玉の9割以上が作られておるそうで。なんとなく興味があって調べてみた所、たしかにウェブ上の求人サイトには大阪にてそっち系の工場の募集が多数。中には「パチンコ玉くらいのサイズの鋼球を作ります」みたいな作業案内がありました。もうそれパチンコ玉やん!
今回は自分で書いてて勉強になりました
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