【コイン単価】意外と知らない「波の荒さ」を表すパチスロ単語についておさらいしよう!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「コイン単価」について。これホール用語ではありますが我々ユーザーにもかなり浸透してる言葉であります。とはいえ初心者の方で知らない人もいると思うので、一度おさらいしてみましょう。どうぞ!
コイン? メダル? どっちなの!
えー、最初にちょっと説明なのですが、パチスロで使う丸っこいジャラジャラは「メダル」です。「コイン」と「メダル」というのは意味が明確に違って、メダルが誰でも自由に作れるジャラジャラであるのに対して、コインは通貨としての価値を持つものであるので製造(造幣)できる機関は限られます。したがってパチスロで使うのは「メダル」です。100円玉を使うアーケードゲームではデモ画面に「INSERT COIN」って書いてありますが、これはコインで正解。パチスロはメダルです。
が、まあ最悪意味が伝わればどっちでも良いわけで、パチスロのメダルを「コイン」って呼ぶ人をして「違うぜ!」といちいち目くじらを立てる必要はありません。ただ、頭の片隅に「メダルが正解」とおいておくと、なんかの機会に無駄知識として使えるかもね。と、ここで表題の「コイン単価」です。これも正確には「メダル単価」のハズなのですが、現在も慣例的に「コイン単価」という呼称が使われております。が、繰り返しますが意味の正確性よりも「伝わるかどうか」が大事ゆえ、全然問題なし。なので「メダル単価が正解じゃないの?」という批判はあんまり見かけません。
というわけで、以下「コイン単価」の説明。
コイン単価というのは機械の性能指標のひとつで、意味としては「この機械を稼働させた場合の、メダル1枚あたりの売上」を指します。計算方法は「その台の売上/アウト」です。アウトというのは機械が飲み込んだ枚数。飲み込んでるんだからインじゃねぇのかという疑問も至極もっともなのですが、これはホール用語としてそうなっておるのでご了承ください。じゃ計算してみます。
例えばその日の稼働が5000ゲームで、売上が3万5千円の場合、アウトは(オール3枚がけとして)15,000枚。なので計算式としては35,000円/15,000枚で2.33。この機種のコイン単価は「2.33円」という事になります。重要なのはイン(払い出し)は気にせず投入金額のみを使った計算である点です。要するに最終結果が万枚出てようがなにしようが「その過程で幾ら現金が入ったか」しか計算結果に参入しない。で、これが何の役に立つのかというと、「波の荒さ」を測る指標になると。
どいういうことか。通常時、小役も全く揃わずボーナス確率もクソ低い機種が仮にあったとします。その代わり超高い天井まで回したらガッツリ出る。このような機種は飲み込みが極端に早くてガンガン現金が入る上に、当たるまで投資が続くので計算上のコイン単価はバカ高くなります。もちろん奇跡的に早い段階で当たってしまったらあとは現金を使わず持ちメダル遊技に移行するのでコイン単価は下がってしまいますが、たいていは天井まで回すと思うので平均値で見るとコイン単価は高くなって然るべき。つまり「緩やかに飲み込んだり吐き出す機種」と「グッと飲み込んでバッと吐く機種」では、最終的な勝敗や差枚はどうあれ入る金額がぜんぜん違う。同じ1000円勝ちでも5000円使ってそれと10万円使ってのそれの違いです。
要するに、コイン単価は「数字がデカイほど波が荒い」と。これだけ覚えておけばOKです。
歴代最高の「高コイン単価」は……。
ちなみに現状の6号機のコイン単価を見ると、だいたいが2円台。3円あれば高単価です。もちろんこれはホール用語である以上日々のデータから逆算しないと実際は分かりませんが、一応そういう稼働データ(シュミレーション含む)の平均値でいうと、「マイジャグラーV」の設定1で大体「2.1円」程度と言われています。とはいえコイン単価をいままで気にしたこと無かったかたは、これが低いのかどうかよく分からんと思います。ちと知名度が高い機種の単価を調べてみましょう。
6号機のコイン単価 | |
機種名 | コイン単価 |
バジリスク絆2 | 約2.3円 |
マッピー | 約2.2円 |
けものフレンズ | 約3.1円 |
ゼーガペイン2 | 約2.3円 |
番長ZERO | 約2.7円 |
だいたいこんな感じ。出玉があるボーナスを搭載した機種は相対的にコイン単価が低くなる傾向があり、そうじゃない機種は高くなってます。では5号機はどうだったのか。
5号機のコイン単価 | |
機種 | コイン単価 |
バジリスク絆 | 約3.4円 |
サラリーマン番長 | 約3.3円 |
ミリオンゴッド神々の凱旋 | 約4円 |
アナザーゴッドハーデス | 約4.5円 |
ンゴロポポス | 約5.8円 |
5号機の歴代最高コイン単価機種は大都技研の「ンゴロポポス」でなんと「約5.8円」との事。この辺は特殊な例ですが、人気機種とされる機械がおおむね3円以上、ゴッドシリーズは4円以上になってることが見て取れます。6号機は出玉性能の1/3カットもそうなのですが「高ベース(長く遊べる)」がやっぱ響いており。そもそも同じ時間遊んでも入る金額に限界があるゆえ、コイン単価はどうしても上がりづらい。そういえば「ンゴロポポス」は50枚あたり21ゲームという激低ベースでしたな。
そして最後に。いままでのパチスロで最もベースが低かった機種について。これはもういわずもがな。ミズホの「ミリオンゴッド」です。初代ですね。通常時にリプレイが揃わずメイン小役もたまにしか揃わないためベースは18ゲームくらい。ATも連チャン性能に振ってた上にPGGに寄せたスペックになってたため、コイン単価は驚異の「約7円」だったとの事。良いことか悪いことかは置いといて、ぶっ飛んだ「荒波」というのが数値からも分かるかと思います。
大当たり確率を低くしてベースを下げるとコイン単価が上がる(当たり前)
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