【頭取り】パチンコ屋でたまに他店の人が入ってきてるけどアレは何をしてるのか！

2022/06/24 12:0010

チワッスあしのです。

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「頭取り」について。たまに他のホールのスタッフさんが別の店で何やらチェックしてるアレですが、アレは一体なにをしとるのか。てかどういうルールのもと成されてるんだろう。ちょっと調べてみましょう。どうぞ！

頭取り＝稼働チェック

頭取りのチェック項目競合機種や新機種などの稼働お客さんの年代や性別 etc.

はい、これは「頭取り」と呼ばれる業務です。正式な名称ではなく俗称で、他業界にも似たようなのはあるのですが、その場合は「市場調査」とかそういうストレートな呼び方になりますな。これを「頭取り」と呼ぶのは筆者の知る限りではパチ屋さんとゲーセンだけです。そして筆者がゲーセンで働いてたのはもう20年くらい前ゆえ、今はもうそういう俗称は使ってないかも。

ただ、パチ屋さんでは未だこの言葉は現役バリバリらしく。実際、ホールが密集してる地域で打ってると、普通に別の店のスタッフさんが入ってきては何やらチェックして去っていく姿をちょいちょい見かけます。

んであれ、一体何をしているのか。はいこれそのまんま「他店の情報集め」になります。どういう項目をカウントするのかは法人によって違うと思いますが、例えば「看板機種（海・ジャグラー）の稼働」であるとか「新機種の稼働」、あるいは「自店舗と競合する人気機種の稼働」なんかはチェックしたい所。あとはお客さんの年代であるとか性別みたいなアライメント情報は集めるのが面倒くさそうである一方、データ化すると何か見えてくるものもある気がします。大型店だとそもそものアセット数が多いので、あんまり複雑に分けるとカウントが重労働になりすぎて死ねそうですな。

で、これらの「情報」は「集める」だけでは意味がない。なんか目的があって集めてるわけで、要するに今後の自店の経営を行う上で上層部（？）の意思決定を行う上での参考にされるのです。例えば他店と比べて自店の強みはどこかとか、前回弱点を補強するために打った施策が当たってるかどうかとかね。もちろんそういう判断は集めてるスタッフじゃなくて店長とか本部の仕事になるのでしょう。

で、これ、意味があるのかどうか。現場の人に聞いてみました（笑）

頭取り、真剣にやってる？

実は結構サボっている

今回お話を聞いたのは例によって知り合いの店長さんです。とりあえず筆者がいつも思ってる質問をぶつけてみました。ねぇねぇ、頭取りって店舗間の約束みたいなのって最初に決めてるんですか？　店長の答えは「ないない！」でした。どうやら、自由にバンバン行ってるみたいです。へぇ！　ただ店の所属が分かるように、ロゴ入りの制服とかジャンパーを着ていくようにしてるそうです。

ちなみに今でこそ店長である氏も以前は上の指示に従い頭取りにいっていたらしく。その時は真面目にやってたかどうか聞くと「当時は無駄だと思ってたし移動が面倒だったからそこまで本気では取り組んでいなかった」とのこと。また現在においてはホルコンから稼働データを上げているお店が増えているらしく、そもそも行く意味が減少している模様。そのお店は直近の1店舗のみチェックして、あとはもう行ってないそうです。なるほどねぇ。そのうち「頭取り」も絶滅していくのかのう。

もうひとり、知り合いの元・ホールスタッフさんに話をきいてみました。実際どうなんですかね。頭取り。面倒くさかった？　この問いに、彼は笑ってこう答えました。いやいや、めっちゃサボれるから楽しい業務だよ。と。ちとこれは現役の店長さんとか上層部の方が見たらブチ切れ案件かもしれませんが、彼は近隣店舗の稼働を超速でチェックしたあと、あとは適当にその辺でパズドラやってたとの事。ちなみに前述の店長さんも「頭取りの時間でサボってたスタッフもいた」との事なので、これは結構デフォである模様。うんうん。わかる。だって俺もサボるもんそういう業務。

さらにもうひとつ、筆者は気になって仕方ないんですけども、頭取りの時って、間違ってお客さんに声かけられたりしないのだろうか。これに関しては店長、および元ホールスタッフさんもダブルで「イエス」の回答。やっぱ普通に間違われるみたいです。んで間違われた時の対処法ですが、元ホールスタッフさんによると「無視したら他店の偉い人に怒られるので、ちゃんとしたお店のスタッフさんに引き継ぐ」との事。さらに「よく考えると、そういうふうに間違われるのがイヤで頭取りを超速で終わらせるようになり、そしてあまりに早すぎると真面目にやってないのがバレるのでパズドラで時間をつぶすようになった」という、一応サボるにも理由があんだよね的な回答もゲットしました。うーん。ダメ人間！

というわけで、頭取り。通路に立って素早くクリップボード片手になにやらカキカキしてるのは、あれは結構な確率で違うお店の人なので。制服が似てても間違って声かけないようにしましょう。

業界豆知識あしの画像3 俺も絶対サボる自信ある

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