ガリぞうが悪戦苦闘?苦手な取材実施ホールで立ち回った結果【収支日記#137:2022年10月11日(火)~10月17日(月)】 (2/3)
10月15日:今の私にできる事
今日はなかなかに緊張する収録でした。きむちゃんねるで始まる新番組の初日で、明らかに畑違いの共演相手に最初から最後まで応対の正解が見えないまま1日が終わった印象です。少しずつ演者業から身を引き、北海道に引きこもる予定が新番組を受けた理由について、これまでの経緯とあわせてお話ししていきます。
ここ2年ほど、ずっと悩み続けていた事があります。それは、収録実戦での状況についてです。YouTubeの動画に出演し始めた頃は、ツモれた高設定の半分以上がジャグラー以外でした。ずっと漫画やコラム(稀に衛星放送)だけでパチスロの勝ち方を伝えてきたのですが、それが映像でも可能なのかと私自身も前向きに捉えていました。しかし、私のジャグラーの解説や押し引きに興味を持たれる方が多かったのか、ジャグラー実戦回の視聴数が良く伸びたようです。好成績が評価され、そこに商品価値が生まれるのは必然だったのかもしれません。
基本的に収録案件は集客目的の宣伝ツールとしてホールが買い取ります。収録案件を売る側も、買ってもらう為に稼働促進的な営業をかけます。例を挙げるなら、「ジャグラーの稼働が上がりますよ」的な営業ワードなのでしょう。ホールもお金を払っている以上、集客策用の設定状況にするホールが多くなります(体感で8割くらいです)。それを見越してジャグラーを狙いに来るお客さんも増え、ホール・代理店・お客さんの三方良しの状況が生まれました。長くは1年先までスケジュールが埋まり、1ヵ月の内に2〜3日しか家に帰れない日々が続きました。ここに私の根本との乖離が生まれます。どんなに平常営業のデータを取って傾向を調べても、収録当日にはジャグラーをはじめとするノーマルタイプ注目日になる場合が増えていきました。また、地元での稼働時間が減り、私自身の稼働力の低下も如実に感じ始めます。やりたい事ができない環境になっていき、やりたい事ができない人になっていきました。
正直、よほど企画を煮詰めないと、今の私は勝ち方を実戦番組で伝えられる立場にないのだと諦めかけていたのがコロナ禍の前後です。やはり私は現場で稼働していてこそだと思い、演者としての自分を一旦リセットすべく、1年の3分の1を稼働のみの月にしたりと少しずつ動き始めていました。そんな中、きむちゃんねるで木村さんと私のレギュラー番組を作りたいとオファーを頂いたのが2022年の7月でした。ディレクターさん2人と木村さん本人、そして私の計4名でリモート会議の際、心の内を正直に話しました。
「私はパチスロの勝ち方を伝える以外に能力が無いのですが、過去に木村さんと何度か共演させてもらった中では勝ち方を一切伝えさせてもらえなかったです。」
せっかく頂いたお話でしたが、今の私の状態でバラエティ番組にレギュラー出演する余裕はないと判断しました。きむちゃんねる側から怒られたり嫌われたりする事を覚悟の上でそう伝えると、意外な答えが返ってきました。どうやら今回は、小難しい私の話を木村さんが噛み砕いてライトユーザーに訴求する半ガチ番組を企画しているそうで。確かに私の話は時に視聴者さんを置き去りにしてしまう事もあると自覚していました。そんな私の小難しい話を業界随一の表現力を持つ木村さんが代弁してくれるなら願ったり叶ったりです。しかも、私が訴求できない層からの圧倒的な支持が木村さんにはあります。もう私の商品価値は出し尽くしていて八方塞がりだと思っていたのですが、そんなやり方が残っていたのかと、木村さんの発想に脱帽でした。
そんな彼との新番組は、「きむちゃんねる」にて2023年1月14日から公開予定です。お楽しみに。
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