【遊技椅子】パチンコの歴史と共にあり!「パーラーチェア業界」について調べてみた

【遊技椅子】パチンコの歴史と共にあり!「パーラーチェア業界」について調べてみた eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「パーラーチェア」について。パチンコホールにある「椅子」のことですね。これ一体どこが作ってんのか知ってるユーザーはあんまり居ないとおもうので、ちょっくら調べてみました(俺も知らなかった)。

 

 

専門の会社があるらしい。

 

先駆けは昭和33年創業の高山商店

 

昨年3月、業界誌GREEN BELTのWeb版にこんなインタビューが掲載されました。タイトルは「亡き兄の遺志を胸に 父が築いた伝統守る~株式会社高山商店 浜渕昭伎 代表取締役社長」というもの。なんとこれ、パーラーチェア専門会社である「高山商店」の社長へのインタビュー記事です。

 

筆者、パーラーチェアに関しては全くなんにも知らなかったので俄然興味が湧き、当該法人について調べてみたのですが、そこでさらに一発度肝を抜かれる事になります。なんと高山商店さんのホームページは過去のパーラーチェアの製品群が「博物館」として掲載されており、さらに社史においては遊技産業の流れと椅子の歴史(?)が並べて年表化されておりました。これめっちゃ勉強になるんで読者の皆様も1回目を通した方がいい。

 

年表によると、ホールに「椅子」が設置されるようになったのは(おそらく)1960年頃。それまでは「立って打つ」のが基本であり、座って打ちたい人は「自分で椅子を持ち込んでいた」との事。

 

1973年に「電動式パチンコ機」が登場したことにより「第二次パチンコブーム」が到来。このあたりで高山商店製の固定式の椅子が爆発的に売れ、80年代まで独占状態だったとの事です。これについては昭和53年(1978年)6月発行の遊技経済新聞に当時の高山商店の椅子に関するトピックも発見。紙によると発売から3ヵ月で月間8,000台をマークする大ヒット商品になったとの記載があったんで、たしかに恐ろしい速度で売れております。

 

なお冒頭のインタビューによると当時の高山商店を代表するヒット製品『STU』を確認した名古屋市から「デザイン博のパチンコパビリオン館に同製品を使いたい」と依頼があったとのことで、これもパーラーチェアと言えば高山商店!というブランド作りに一役買ったとか。ちなみに『STU』は背もたれが「T」の形になっており、これは高山のTだそうです。へぇ!

 

パチンコブームと椅子の変遷
第一次
パチンコブーム
(1940年代)
立ってプレイ・
椅子は持ち込み
第二次
パチンコブーム
(1970年代)
床下固定式
パーラーチェア登場。
高山商店独占状態に
第三次
パチンコブーム
(1980年代)
高山商店の名が全国に轟く。
ヒット製品『STU』が
業界スタンダードに
第四次
パチンコブーム
(1990年代)
在椅子の原型となる
前後スライド式
パーラーチェア登場。
競合他社も出現

※年代はおおよその目安として表記

 

 

オフィスチェアも作ってる。

 

パーラーチェアは長時間使用に適している?

 

筆者、物書きの仕事をしてるんで毎日だいたい5時間くらいは椅子に座っています。酷い時は24時間のうち22時間くらい座ってる事もあったりするので、必定、ケツとか腰にダメージが蓄積。従って多くの物書きがそうであるように「坐骨神経痛」を持っております。これはもう職業病みたいなもんなので仕方ない。で、同じくすげー長時間椅子に座ってるのは「パチプロ」なんですが、こっちも腰痛とかの話はたまにききますな。

 

そもそも人間の体はそんなに長時間座っとくようには出来てないんで仕方ないんですけども、この「腰痛」というのは非常に厄介でして、1回出るとしばらく何もできません。すごろくにおける「1回休み」みたいな状況になる。パチプロの人もライターも結局は自営なんで、「休まざるをえない」という状況はまあまあクリティカルなトラブルであります。

 

んで、その腰痛というのも「椅子」のクオリティによってかなり左右されます。

 

筆者、昔は座椅子に座ってちゃぶ台でPCを使うスタイルだったんですが、多分これが一番良くない。秒殺で腰をイワしました。反省して10年ほど前からちゃんとしたデスクを使うようになりましたが、椅子に関しては結構コロコロ変えてます。そのうちハーマンミラーの椅子を買ったろうとずっと思いつつ現在に至る。

 

ですがよく考えたら「パチ屋の椅子」ってかなり特殊です。

 

一般のオフィスチェアも長時間使用前提で色々工夫されてると思うんですが、パチ屋での使用法ってはっきりいってそういうのとは一線を画しております。なんというか異常。だってパチを打つ人は休憩にもなんにも行かず、ほぼ動かず12~13時間とか普通に座るわけで、腰も折れよといわんばかり。普通の仕事でその状況になったら多分労基が動きます。なのでパーラーチェアはきっと、オフィスの椅子より「長時間使用」という面において相当気を使ってるハズ。

 

で、色々調べてみたんですが、なんと件の高山商店さんをはじめ、パーラーチェアメーカーさんは「オフィスチェア」も開発してるそうです。個人向けの商売をしてるのかどうかはちょっと分からんのですが、軽く確認した感じいかにも長時間ドンと来いな感じで超よさげ。

 

長時間の座り作業で腰をいわしてる方。もし興味があられましたら、調べてみると良いかも?

 

 

業界豆知識あしの 画像3ハーマンミラーよりこっちのが話の種にもなりそうじゃ

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26
  • 1:2023-02-08 12:33:54昔はパチスロは何故か高い位置に設置されていて、今みたいに低い位置で座るのではなく、一段高いところによいしょと座り、椅子の下側にリング状の足置き場みたいのあったのを覚えています。店によって違うのかな?

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