【設定】パチスロを打つ上で大前提となる基礎用語を初心者向けに解説！

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「設定」について。もはやパチスロを打つ上では大前提の基礎用語ですが、改めて一度内容を確認してみましょう！

各種数値が「設定」されている。

パチスロにおける「設定」は、そのまんま内部数値の「設定」を意味しています。設定がないパチンコに関しては同一機種の全ての台が同じ大当り確率やラッシュ突入率になっており、「釘のクセ」が出玉に影響するようになっています。が、パチスロに関してはそういうアナログな差異がないため、ホールから見た「機械割（出率）」を決めるのはそれぞれの台の「設定」の配分以外にありません。

なお「設定」にまつわる事項は遊技機規則（パチンコ・パチスロを作る際絶対に守らなければならないルール）により定められております。初出は1985年、つまり1号機が登場した時点。要するに「設定」はパチスロを構成する大事な要素として、その法律的な誕生とともにずっとあった、ということですな。

【パチスロの設定に左右される事】
・各種大当たり確率
・小役確率
・CZ（チャンスゾーン）など特殊状態の突入率
・演出（背景・トロフィー） など

パチスロにおける「設定」の影響範囲は上記のようにかなり多岐にわたっており、設定1と設定6がまるで別ゲーのようだ、みたいな機種も珍しくありません。また、特定の設定だけ特に違うゲーム性を持っている機種も稀にあり、そのような機種の場合、当該設定を「エクストラ設定」などと言ったりします。有名なのは2,019年『ハナビ通』で、これは最上位の「設定H」のみゲーム性がまったく違い、ボーナス確率が極端に低いかわりに通常時のコイン持ちがめちゃくちゃ良く、最初の千円で概ね判別可能、というものでした。

また最近は逆エクストラとも言うべき「設定L」を搭載した機種もよく見られます。これはパチスロを世に送り出す前に必ず受ける必要がある型式試験対策用の設定であり、通常営業で使うようには想定されていないものです。メーカーも設定Lを搭載している台を売る場合にはその旨をホールに申し送りしており、実際に使っているホールは「うっかり」の場合が大半だと聞きます。まあ毎日何百台もリセットしたり設定変更したりするわけで、そういうミスも起きて当然ちゃ当然。こういう場合に備え、Lの場合は打たずともパネル消灯等で外部から判別できるようになっているので、なんかヘンだなと思ったら「なな徹」などでチェックして回避しましょう。

一方で、シマ全部がパネル消灯とかそういう場合には「故意」の可能性がでてきますが、これに関しては「設定L」が搭載されておりその機械が適合を受けている以上、使っても別に風営法違反でもなんでもありません。ただ、メーカーの忠告を無視し、かつこれだけ設定Lの存在・見分け方が周知されてる中であえて店の評判を落としてまで使うのには、なんか常人には計り知れぬ、やむにやまれぬ事情みたいなのがあるのかもしれませんな。まあもし見かけたとしたら、筆者はその店には金輪際近づきません。

パチンコの設定

パチンコにも「設定」を搭載することは可能です。これは90年代のCR機には普通にあったのですが後に一度禁止になり、2018年の規則改正により復活したものです。設定付きパチンコに関しては諸説あるのですが本来は「封入式」とセットで運用されるハズであった、という考え方がよく言われています。

封入式というのはその名の通り玉・盤面が「封入（封じ込め）」されているもの。製造後にそれらが（ホール関係者にも）触れなくなるというもので、そのためクギもメンテナンス不要のものに変更になる想定だったと思われますが、とにかくそれはかなり長期間未決定の状態で留め置かれ、2023年に「スマートパチンコ」という形で姿を表した際には「封入式パチンコを設定付きで使う」という目論見はみごとに雲散霧消しておりました。

ただでさえ釘のクセによりペイアウト幅があるパチンコに、さらに設定までついた日にゃ打つ方も使う方もややこしくて仕方ないゆえ、まあこれがどっか行ったのは当然ちゃ当然であるといえます。が、いまではトンと見なくなった「設定付きパチンコ」も別に禁止になったわけでもなんでもなくトレンドのなかで死に瀕しとるだけで、使おうと思えば普通に使うことができるのも事実。パチスロにおける「設定L」みたいな考え方で、なんか技術的なブレイクスルーに応用するメーカーが、今後出てこないとも限りません。そしてもしかしたら、パチンコにおける「設定」の意味は、そこで生きてくるのかも？

さすがにねーかな