【全ツッパ】どうしても負けられない戦いがそこにある？のるかそるかの単語を解説

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「全ツッパ」について。略して「全ツ」ともいいますが、これは一体どういう意味なのか解説していきましょう。どうぞ！

全力で突っ張る。

これは「全力で突っ張る」を意味する麻雀用語で、オリるべき状況でオリずに勝負する事を指します。転じてパチンコ・パチスロにおいては「有り金を全部ブチ込む」ことを全ツッパといいます。

「全ツッパ」の状況になるにはいくつかのパターンが考えられますが、まずひとつ目が「どうしても好きな台があり収支を度外視して打ちたい時」。これは撤去目前の機種などに対しよく使われ、規則の変わり目などで人気台が大量撤去される際の最終稼働日などにはホールでも朝から晩まで同じ人がボロボロになりながら死ぬほど回してる姿などを見かける場合があります。これは比較的ポジティブな意味での「全ツッパ」で、ある意味ではお祭りに近い。

一方でなんとも不味い「全ツッパ」もあり、それが単純に「やめ時を失って引くに引けなくなってしまった」状態。しようと思って全ツしたわけではなく、意図せずそうなってしまった場合もそう呼ばれ、こっちのほうは「全ツするぞ！」と意気込んでそうするというよりも、途中から「こうなったら全ツや！」みたいな感じでほとんどヤケクソに近い状態であります。状況からみて高設定の公算が高いのに出玉が全くついてこず、そのうち各種合算がだんだん怪しくなってきて「これもしかして低設定なんじゃねえか」と半分以上諦めてるのに、もはやヤメられない状況。こういう悲しみの全ツも確かに存在します。

前者はまあ良いとして後者はあんまり褒められたもんではなく、遊技というには度が過ぎたお金が飛んで行きがち。今の時代にはそこまで問題のある打ち方をする人も減ってきてますが、4号機のAT機などは「打つ時は基本全ツ」みたいなのが当たり前だった時代もあり。この辺は遊技規則の改正と共に段々変わってきてる部分ではありますな。初心者の方の場合は未だ打つ時は基本的に全ツという方もおられると思いますが、これが慣れてくると段々「あぶねぇから打つのヤメとこう」とか「ちょっと回してダメなら逃げよう」みたいなリスクヘッジが効いていくようになります。

依存症問題について。

どうしても理由があって、やるべくしてやる！　という場合には別に良いんですけども日常的に全ツしてる人はやや危ない。いわゆる「依存症」の問題も孕んでおり、そのうち日常生活に支障を来すようなおおごとになるかも知れません。全ツはやってる時は超楽しいんですけど、かなりの確率で大後悔するハメになるのでなるべくなら「金額を決める」とか「時間を決める」あるいは「常にいいタイミングのヤメ時を探す」みたいな指針を決めて打つようにしましょう。

ちなみに全ツの実態を知るのに役立ちそうな指標については全日遊連が出してる『パチンコパチスロファンアンケート』をみるのが早い。これは最新版が2021年度の結果なんですが、この中で「使う金額の都度把握」を「全くしていない人」の割合を見てみると、これがなんと7.1％もいるんですな。んで「あまり把握していない」と合わせると16.1％にのぼっており、多分ここが「毎回全ツ」の人だと思われます。んーまあ確かにそのくらいの割合かも。把握する・しないっつってもパチンコ・パチスロの話なんで何千円とかの話じゃなくて桁はもう一個上でしょうし、これよく考えるとすげえ。値段を見ずに数万円の買い物をポンポンするのかという話なんで、一応そこはちゃんと決めた方が良いと思います。

まあ自分で稼いだお金なんでどう使おうが勝手ですし、それが楽しいのであれば他人が口出す事じゃないんですけどもね。

言ってもパチンコ・パチスロは時間あたりに使えるお金が限られてるんで無限に負けるとかは無理でして、そう考えると「全ツ」に関しては競馬やボートのほうがよっぽど不味いともいえます。あっちは有り金を一瞬で全部溶かす事も可能ですし、破滅願望がある方が全ツする際にはパチンコやパチスロとは桁が3つ4つくらい違う戦いになります。そう考えるとパチンコ・パチスロはまだ可愛い方なんですけど、だったらもう可愛いついでに金額の上限も決めときましょう一応。ね。意図しない全ツは危ないよ！

お金は大事