【全回転】プレミアムの代名詞!大当たり濃厚リーチの歴史を調べてみた。
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「全回転」について。主にパチンコのプレミアム演出なのですが、この歴史についてちょっと振り返ってみましょう。どうぞ!
初搭載は「アラシキング」?
全回転というのは多くのパチンコ機に搭載されているプレミアムリーチのひとつで、図柄が一列に揃った状態でぐるぐる回転するものを指します。初っ端から図柄が揃った状態で回ってるのでどこで止まってもその時点で当たりになるのが特徴。当然多くの場合出現率が極めて低く設定されておりますが、そのぶん機種によっては「RUSH濃厚」などの恩恵があるものもあります。んでこれ図柄揃い後に図柄が揃ったまんまぐるぐる周り始める機種もあるんですが、これは全回転ではなく「再抽選」と呼ばれており、確変昇格演出のひとつです。特にプレミアムでもなんでもないので注意。
んでそんな「全回転」ですが、この初搭載は1990年、西陣の『アラシキング』だったとの事。当然筆者は打ったこと無いんですが文献を紐解くに、当該機のリーチは「全回転」の1種しかなく、またズレた図柄も普通に回っていたということで、いまでいう「全回転」とはその姿が大きく違ったとの事。その後、同じく西陣が1993年に出した『春夏秋冬』では信頼度高めのリーチとして「春夏秋冬リーチ」なる全回転を採用、これが話題となり1995~1996年ごろには多くの機種で現在の全回転に近いイメージのリーチが採用されるようになります。ただしこの頃の全回転は「多少アツい」あるいは「激アツ」程度の信頼度であり「濃厚」あるいは「鉄板」とまではいかなかった模様。つまり「全回転」はあくまでもただのリーチの一種だったんですね。
んでこの頃有名になったのが1996年に豊丸が出した『ナナシー』の全回転。これは信頼度が極めて高いものの「稀にハズれる」事で知られており現在でも「ハズれる全回転」の話になると必ず語られる機種であります。が、この頃にようやく「全回転=当たり濃厚」のイメージになったのは間違いないらしく、そういう意味では現在残っているプレミアム演出としての「全回転」の始祖は多分ナナシーでいいんじゃないかと思われ。
そしてそんな『ナナシー』と同年、超絶ヒット機になった竹屋の『モンスターハウス』および三洋の『大工の源さん』の両機種に「大当たり濃厚の全回転」が搭載されていた事から、これが一気に全メーカーに波及していき、現在に至ると、歴史的にはだいたいそんな感じです。
今では大当たり濃厚の代名詞である「全回転」も、搭載され始めのころは普通にハズれてたんだよと、それだけは頭の片隅に入れといても良いでしょう。まあ俺も知らなかったけどねこれ(ナナシーが最初かと思ってた)
恩恵ありの全回転。
最初の頃はハズレすらありプレミアムでもなんでもなかった全回転ですが、やがて「大当り濃厚」かつ「なんらかの恩恵」がある機種なんてのも増えていきました。2008年頃になると「全回転での当たりは確変濃厚」という機種が当たり前になり、その流れは近年でも変わらず。ただパチンコは恩恵の付け方に限界があり「全回転を引けば一撃○○発!」みたいな見せ方というのは基本的に出来ない。従っていくら確変濃厚だとはいえ引いたから勝ち確! みたいなプレミアムではなく、あくまでも「珍しいのを見たぜ」という精神的なプライズの方が上にきます。
ただし、パチスロでは似たようなプレミアム演出として「フリーズ中に全回転が起きる」みたいな見せ方をしてる機種もちょいちょいあり、初代『アナザーゴッドハーデス』の「クラッシュフリーズ」なんかがその代表的な例です。揃う図柄によって恩恵が異なり、最低は3図柄揃い(ペルセポネ)の上乗せナシでAT50Gという悲惨なものでしたが、7図柄揃いの場合は「GOD揃い」と同じ扱いになり、平均獲得枚数はおよそ2500枚程という大変に強力なものでした。
パチンコじゃないですが、恩恵ありの全回転、というとこれが思い浮かぶ人がやっぱ多いんじゃないかと、筆者なんかは思います。
クラッシュフリーズは結構引けた(でも伸びない)
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