【PフィーバークィーンⅡ 30th ANNIVERSARY EDITION】絶妙な進化を遂げたシリーズ最新作のスペックや演出を試打レビュー!
こんにちは! ななプレス編集部のパン君です。
今回はSANKYOさんから登場する注目の新台「PフィーバークィーンⅡ 30th ANNIVERSARY EDITION」の試打レビューをお届け。スペックや演出、ラッシュはどんな感じだったか筆者の独断と偏見に基づいて各項目を5段階評価でレビューしていきたいと思います。
本機のスペックや各種演出の信頼度などは「なな徹」にて解析情報を公開しておりますので、是非そちらもご確認ください!
「PフィーバークィーンⅡ 30th ANNIVERSARY EDITION」の解析情報はこちら
誰もが安心して楽しめる素晴らしい盤面構成!
今なおホールで稼働中の「PフィーバークィーンⅡ」がベースとなっている1台ですが、ギミックや盤面デザインなどは装い新たに登場。ひときわ目を引くのはドラムリールの上部に搭載されている「プレゼントBOX」でしょう。こちらは主に一発告知演出としての役割(前兆演出なども存在)を持っており、「プレゼントBOX」が開き中からピエロが姿を現せばそれ即ち幸福のお告げ。歴代シリーズの中でも抜群のインパクトを誇るギミックとなっています。ファンの方からすれば「フィーバークィーンにそんなギミックなんていらねぇよ!」という意見もあるかとは思いますが、そこはご安心を。演出モードで「クラシック」を選択すればこちらの「プレゼントBOX」による一発告知などは発生せず、これまでの「フィーバークィーン」と同じように楽しめるようになっていますよ。
盤面上には新たに「フェイスカード(7ランプ)」なるものを搭載。こちらは通常時~大当たり中まで活躍の場面が多数用意されており、シンプルながら奥深い演出でドキドキ感を味あわせてくれます。とはいっても「クラシック」選択時は「フェイスカード(7ランプ)」による演出も基本的には非発生。ギミック面では「プレゼントBOX」そして「フェイスカード」といった本機の目玉ともいえる新要素を搭載しつつも、歴代シリーズファンの方にも配慮されているのが素敵ですね。
続いて盤面構成。昨年登場した「PフィーバークィーンRUSH」が完全なる右打ち仕様でしたが、今作ではしっかりと以前までの形に戻っている、というかむしろ一部進化しております。まずは大当たりの消化に関わるところですが、こちらは「PフィーバークィーンⅡ」と同じく盤面下部にあるワイドアタッカーでの消化。本機は俗に言う左右対称ゲージ(正確には一部違いアリ)なので、もちろんハンドル全開の右打ちで消化することも可能です。前作同様適当に打っていてもそこそこオーバー入賞してくれますし、よりオーバー入賞を狙えるストロークを探す楽しみも味わえますね。やっぱ「フィーバークィーン」のアタッカーはこれでないと!
続いて電サポ中に関わるところでこちらは注目ポイントが複数存在。まず左右対称ゲージに関して正確には一部違いアリとご紹介しましたが、今回の目視で確認できたものとしては盤面右側にはスルーが存在しません。もちろん左右両方にあった方が電サポ中のストロークの幅が広がるので嬉しいのですが、以前の「フィーバークィーン」シリーズでは盤面右側にあるスルーの形状をしたものが実はダミー(スルーの役割が無い)ということもあったので、そういった意味では誰でも初打ちからすぐに打ち方が理解できるように進化していると感じました。
お次は電チュー。たしか前作ではたしか手前にパカッっと開くタイプの電チューがアタッカーの下部に搭載されていたと思いますが、今作では形状・配置共にクラシックタイプの「THE・電チュー」に戻っております。電チューの開放頻度(小デジ当選)や電チュー付近の拾いも前作より圧倒的に良くなっていると感じたのでこれはめちゃくちゃ嬉しい変更点ですね!
そして最後に電チューやアタッカー到達までのいわゆる「道」と呼ばれる箇所。これはマジでビックリしたんですけど、なんと溢しポイントが一切存在しないんです。ここに関しては大当たり&電サポ中の両方に良い影響を及ぼすので、これ以上ない素晴らしい進化を遂げていると感じました。もちろんアタッカーや電チューが閉じている時間は無駄玉が出ることもありますが、必要最低限の止め打ちを行うだけで前作よりも圧倒的にストレスのない連チャンを楽しむことができると思いますよ♪
新鮮かつインパクトがありつつもこれまでの「フィーバークィーン」のゲーム性を崩すことのないよう配慮されたギミック面の進化もとても良かったのですが…ここはやはりなんといっても盤面構成。老若男女、ヘビーユーザーライトユーザー問わず誰でも安心して楽しめる素晴らしい造りになっていると思いました!☆はもちろん5つです!
一部劣化に感じる変化もあるが、それでも十分お釣りが出るレベルの圧倒的な進化!
本機は初当たり確率約1/99.9一種二種混合機。前述の通り本機は「PフィーバークィーンⅡ」がベースとなっており、大当たり後は全てSTに突入するゲーム性であること、そして初当たり確率やST中の大当たり確率などその多くは前作のスペックを継承しております。
前作からの変更点としてはまず「遊タイム」非搭載機となったこと。本機の前身機である「PフィーバークィーンⅡ」そして昨年登場した「PフィーバークィーンRUSH」が共に「遊タイム」搭載機だったので、シリーズとしてはかなり久しぶりですね。これに関しては好みにもよるところですしもちろんあったらあったで嬉しい場面もあるのですが、気軽に楽しんでいつでも好きなときにスパッとヤメられる安心感のあるゲーム性は、より本来の「フィーバークィーン」らしいゲーム性に回帰したのかなと思います。
そしてもうひとつの大きな違いですがこれはもろにスペック面。大当たりのラウンド数が4R or 10Rそして大当たり後の電サポ回数は40回(ST8回+時短32回) or 100回(ST8回+92回)という点は前作と全く同じなのですが、その10Rの振り分けが13%(前作)→20%(今作)に、さらには電サポ100回比率も16%(前作)→25%(今作)へと飛躍的に上昇しております! 一応アタッカーのカウント数&賞球数に変化があり10R時の払い出しが1040個(前作)→1000個(今作)へと減少していますが、前述の通り本機はアタッカー到達までのゲージ構成が良くなっていることを考慮すると見た目上の数値よりもその影響は小さいハズ。トータルで考えれば確実に前作よりも魅力的なスペックになっていると感じましたね!
なな徹のボーダーラインが約17.1回転/kと歴代シリーズの中でも屈指の甘さになっていることもその進化の証といえるでしょう。ただ、一応「遊タイム」が非搭載であることや各大当たりの払い出し個数といった前作の方が上回っているところも。僕としては十分お釣りが来るくらいの強化ポイントがあると思いますが、ここは☆は4つ!
伝統と新要素の絶妙なバランス
通常時の演出面に関しても基本的には「PフィーバークィーンⅡ」を踏襲。シンプルな造りながら多彩なアクションで楽しませてくれるドラムリール、そして予告音やフラッシュといった「フィーバークィーン」ならではの魅力が満載です。しかしここでもしっかりと進化点は存在。まず1つ目は通常時の演出モードが「クィーン」「クラシック」に加え「一発告知」が搭載されたことです。基本的に発生する演出は「クィーン」と共通ですが、「クィーン」よりも先読み出現時の信頼度アップ(出現率ダウン)&一発告知演出の占有率アップというのがおおまかな特徴。本機はこちらも新たに搭載されたギミック「プレゼントBOX」が一発告知の役割(先読みなどでも活躍)を持っているので、「一発告知」は本機ならではの魅力を存分に味わえるよう生み出されたモードだといえるでしょう。
「プレゼントBOX」による告知はけっこうバリエーションがあり、「プレゼントBOX」がガタガタする先読み経由だったり、リーチ前~リーチ中まで開くことがあったりと色んなタイミングでドキドキできます。基本的にはドラムリールが揃うまでには告知されますが、捨てゲーとなる回転が生まれない絶妙な演出バランスはしっかりと「フィーバークィーン」らしさを感じることのできる演出モードになっていると感じました。
もうひとつの進化点は新たな予告演出や特殊な大当たり演出、そして大当たり中の10R昇格や保留連を告げた演出が多数搭載されたこと。ここでは新ギミックの「プレゼントBOX」や「フェイスカード」が活躍する演出も豊富に用意されております。音や光、そしてドラムアクションなどで表現される新規演出群はシンプルながら確実に感情を揺さぶられますね。
歴代シリーズファンの方からすると新演出に対してあまりウェルカムではない方もいらっしゃるかと思いますが、「クラシック」を選択すれば新演出の多くは出現しなくなる模様。ただ、「クラシック」でも「運命予告」「リールロック予告」「ボタンプッシュ予告」といった変動開始前の予告演出は発生を確認しました。「クラシック」といえば先読み予告や一発告知非発生というのがこれまでのコンセプトだったはずなのでその点は一貫しておりますが、人によっては変動開始前もそんなに演出を増やさなくて良かったのに…と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。とはいってもこれらの演出が発生せずに大当たりすることも全く珍しくないので、個人的にはこれまでの「フィーバークィーン」の魅力を残しつつも最新台ならではの新鮮な魅力を感じることのできるちょうどいい進化を遂げていると感じました!
今回試打した限りでは新演出の主張は強すぎることなく、「PフィーバークィーンⅡ」+αといった感じのアクセントになっている印象。「クラシック」を選択すれば前作にかなり近い演出を楽しむことができますし、歴代シリーズファンの方そして新台が好きな方も十分に満足できるよう配慮されていたと感じました。☆は5つ!
スペックも演出も申し分ナシ!
本機の連チャンモードはST+時短で構成されており、通常時or電サポ中を問わず大当たり後は40回(ST8回+時短32回)or100回(ST8回+92回)の電サポに必ず突入。前述の通り10Rの大当たり出玉が若干前作よりも減少していますが、10R大当たりの振り分けや電サポ100回の振り分け、そしてもちろんトータルでの連チャン期待度もアップ。トータルで見れば間違いなく前作以上の期待感を持って楽しめるようになっていると思いました♪
1番のお楽しみはやはり大当たり直後に突入する8回転のST。ここでの大当たり確率は約1/12.0となっており連チャン期待度は約50%…と、甘デジスペックで登場した歴代の「フィーバークィーン」シリーズと同じ緊張感や興奮を味わうことができます。「フィーバークィーン」といえば状態ごとに調整された絶妙な演出バランスが1つの魅力だと思うのですが、今作でもこの8回転はリーチ演出に発展さえすればシングルラインでも半数以上は大当たりに繋がってくれる印象。スピーカーからなる音、筐体の枠フラや盤面上の各種ランプのフラッシュなどなど…。一部の演出を除けばなにかしらの予告演出が発生した時点でほぼリーチ演出に発展するので一瞬たりとも気が抜けず非常に面白いSTに仕上っておりました!
STで大当たりを射止められなかった場合でも必ず32回 or 92回の時短に突入。といっても本機は時短終了手前で打ち出しを止めてしまうなんてことがなければ高確率で残保留が8個貯まるので、実質的な数値を考えれば40回転(時短32回+残保留)で約33%、100回転(時短92回+残保留)なら約66%と引き戻し期待度はかなり高めで、STと並ぶもうひとつの主役といっていい存在です。このSTがダメでもその後に楽しめる時間が潤沢に用意されているというのが「フィーバークィーン」の魅力ですよね♪
もちろんここでも時短中専用の演出バランス調整。演出ごとに細かく調整されておりますが、全体的には通常時とST中の中間程度になっているようです。これがSTと同程度までメリハリがつけられてしまうと一切期待できる場面もなくスンッ…と終わってしまうことも多くなってしまうと思うので、遊技における時短の役割を意識した最適なバランス調整が行われていると感じました。また、本機では4R大当たり時の電サポ100回比率が前作よりも大幅に増加していますが、今回の試打では電サポ40回表示時にカウントが0になり「ダメだったかぁ…」からのカウントが60に復活(内部的に電サポ100回告知)するパターンを確認。これはマジで気持ちよかったです。こういったスペック面によるところを含め、時短に関しても間違いなく前作以上に魅力的に仕上っていると思いました!
基本的なゲーム性はこれまでに登場した甘デジの「フィーバークィーン」を踏襲しつつも、スペック・演出共に本機ならではの魅力が満載。とはいっても楽しみ方の大枠はこれまでと変わりないので、歴代シリーズファンの方も安心して楽しめると思います。通常時と同じく「フィーバークィーン」に求められているものを実現したちょうどいい進化を遂げておりました!☆は5つ!
甘デジ界のキングとなる可能性を感じる完成度
「PフィーバークィーンⅡ 30th ANNIVERSARY EDITION」という機種名を聞いたときには前作とさほど変化はないのだろうなというイメージをしていたのですが蓋を開けてみたら(「プレゼントBOX」だけにネ)ビックリ。ギミック、盤面構成、そしてスペックに演出…まさかこんなにも多くの変化があるとは思いませんでした。本シリーズにはあまり変化を求めないユーザー層も少なくないと思いますが、いずれの要素も「フィーバークィーン2」の魅力は失うこと無くさらに面白いものを…という開発者さん達の思いを感じる絶妙な調整。究極にシンプルを求めるなら「クラシック」一択になるかもしれませんが、新搭載の「一発告知」なんかもめちゃくちゃ面白い演出バランスになっているので食わず嫌いをせずに是非1度は試してみて欲しいですね。
甘デジ界の「クィーン」…ではなく、キングになる可能性をヒシヒシと感じる素晴らしい1台でした!☆は5つ!
今回のレビュー結果
「PフィーバークィーンⅡ 30th ANNIVERSARY EDITION」の解析情報はこちら
久しぶりに甘デジを打ち込みたくなってきた
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