【パルサー】リーチ目マシンの代表格！山佐が誇る人気シリーズを振り返る。

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「パルサー」について。カエルでおなじみのノーマル機でファンも非常に多いシリーズですが、その歴史は実に古く、まさしくパチスロの歴史そのものといってもいいくらいあります。1回振り返ってみましょう。

44年前に誕生。

パルサーの歴史を紐解くに、その初出は1979年、0号機の「パチスロパルサー」にあります。当時は尚球社（岡崎産業）からのリリースでした。これは筆者が生まれた年なので当然ながら打ったことナシ。ただし有名な話として「パルサー」という名前の由来があります。

これは主に2つの説があり、支配的なのは当時大人気だった日産の「パルサー」からとったというもの。「パチスロパルサー」はいわゆるアップライト筐体（デカいヤツ）から脱却した現在のパチスロに近いコンパクトなサイズ感となっており、これと欧米の先行車よりコンパクトサイズかつ低価格である「パルサー」に類似点をみた関係者によって名付けられた、という感じの説です。

もうひとつ。実は「パチスロパルサー」はリール駆動にステッピングモーターを採用した初のパチスロです。これは現在も根本の仕組みは同じで、モーターそのものの動きで角度を細かく決める事ができるもの。これを導入することで「細かいリールの動きができるようになった」みたいな話もあるかもしれませんが、それよりもCPU側でリールの制御が可能になったというのがデカい。それまではリレー制御といってセンサーや配線スイッチの組み合わせで停止位置を確認して払出なんかを決めてた（らしい）のですが、CPU制御化することでそういう機構を小さな基盤にブチ込む事ができるようになったんですな。コレが上記の「従来に比べて小型の日本製パチスロ」に繋がった。そして当然ですが部材数もかなり減るので価格も激下がりします。

ちとこの辺は筆者は工学的な知識がないんで違う部分があるかもしれんのですが、日本初のパチスロとされるマックス商事の「ジェミニ」のパンフレットを確認すると、トップランプの上にせり出した巨大な箱の部分にリレー制御用のスイッチ等がガッツリ設置されてるのが確認できるしパルサーにはそういう部分がないので、そんなにハズレてはないハズ。んで、その小型化に必要だった「ステッピングモーター」は別名「パルスモーター」といいまして、ここから「パルサー」とついたのではないか、というのが説として存在します。

日産パルサーか、パルスモーターか。どっちが正解でも全然良いのですが、パルサーの語源に関してのトピックは現在のところ、この2説が併記される事が多いです。

会社が2回変わる。

「パチスロパルサー」は尚球社が作って、販売を担当してたのが「日活興業」。こっちは現在のネット株式会社です。んで後継機である1号機の「パルサーXX」以降は日活名義でリリースされてます。以降は「パルサーXXII」（1.5号機）「パルサーXXΣ」（1.5号機）「ビッグパルサー」（2号機）と続く感じ。

んで時を経て1993年にリリースされたのがご存知「ニューパルサー」（4号機）ですな。メイドバイ山佐になったのはここから。なぜかわかりませんがモチーフになったのはグリム童話の「かえるの王さま」で、それに伴い「カエル」および「魔女」の図柄が登場してます。一方で「ビッグパルサー」にあった「目がついたスイカ」は削除。もとから人気シリーズだったのがこのニューパルが超絶大ヒットしたことにより、96年以降はものすごいペースで立て続けに新作がデビューする黄金期を迎えます。

もちろん5号機以降もパルサーシリーズは続いており、派生作として「ケロット」も誕生。ホールを賑わしてくれています。ニューパル誕生から今年でなんと30年。発売当時に生まれた子が大学院を出て係長くらいになってる頃です。初代のパチスロパルサーからすればもはや定年がチラつく頃なので、そういう意味では「俺の人生はパルサーシリーズとともにある」くらいの人も、もしかしたら居るかもしれんですな。

ニューパルのリーチ目は美しい