【一物一価】聞いたことはあるけどよく分からない?パチンコ&パチスロ業界で使われるあの言葉について解説!
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「一物一価」について。これ筆者も良くわかってねぇのでずっと避けてた単語なのですが、とうとう書くときが来ました。頑張って解説します。どうぞ!
玉とメダルで統一を。
筆者はたまたま知ってたんですけども、特に商業系の大学を出た人なんかは「一物一価」という言葉を「同じものの値段は大体同じになるよ」という商売上の「法則」として学んでるハズ。超ざっくり解説すると、同じものは同じ金額でしか売れねえぜという話です。たとえ同じ商品を売る人がいっぱいいてそれぞれ値付けがバラバラのモノがあったとして、1円でも安いものが売れるんだから、流通価格は実質1つだよねという意味。俺が売ったら何となく高く売れそうな気がするんで高くしました、みたいなのはバカがやることですよ、という訓戒、あるいは同じ機能や仕様を持った製品は別メーカーから出たとしても大体同じ金額になるよという市場原理(イメージは十分な付加価値なのでブランド品は除く)とか、そういうのを理論化した言葉が「一物一価」なんですな。
メルカリとか見てると全く同じ商品がだいたい同じ金額で落札されてますし、またダンピングする人がいたらそれ以上の価格が売れなくなって平均成約価格が下ります。このへんは「一物一価」という法則がリアルに体現されておるわけですが、パチンコにおいてはこれが全く違う意味で使われます。
すなわち「玉とメダルで同じ交換率にしなさい」という意味です。
これは2012年頃から盛んに言われはじめたそうなのですが、根拠になってるのは毎度おなじみの風適法。ここに『当該遊技の結果として表示された遊技球等の数量に対応する金額と同等の物品』という言葉があり、これが引っかかった結果「玉とメダルで交換率が違うのはダメ」となった模様。この条文からその結論が出る意味が筆者にはピンとこないので今まで理解するのを諦めてたのですが、多分玉とメダルで交換ギャップがあると「同等」が担保できねぇからダメなのではないかとフンワリ理解。違ったらすみません。これ「概ね同等」とかならも何も問題なかったりするんでしょうか……。
ともあれ「一物一価」が導入されたことにより、店舗内でパチンコとパチスロで交換率の差をつけることが出来なくなった模様。
そういや昔は「パチンコは33個」「パチスロは5.5枚」みたいな感じでバラバラなのが普通でしたな。筆者そもそもパチンコをあんまり打たないんで気にしてなかったんですけども、いつの間にか両者は統一されておるようです。
良いことなのか?
ご存知のようにパチンコとパチスロでは「設定の有無」というめちゃくちゃデカい違いがあります。パチスロに関しては1が最低ラインでそれよりも低いものというのは無い。設定マイナス5とかが存在しない以上、店もそれより抜けないわけです。どんな状況であれある程度は真っ向勝負できるからこそ、スロでは等価交換が成立した。
一方でパチンコというのは設定がなく、あくまでも釘のクセが玉利に直結するわけで、このクセというのは決して数値化できるものじゃない。つまりクセ次第では1000円で8回くらいしか回らないみたいなケースも発生するわけで、これなんかパチスロの設定でいうと多分マイナス2くらいになると思います。底がないんですよね。20年くらい昔ですけども、1000円で1回も回らないという怪奇現象にすら出くわしたことがありますし、これなんかパチスロの設定に当てはめることすらできない。そもそも戦うことすら出来ないんだから。
要はスロにはスロの適正な交換率というのはあるはずだし、パチにはパチでやっぱりそれがあって、そしてその両者の「適正」が一緒なわけないと筆者は思うのです。これを「一緒にせよ」「一物一価だ」というのは少々乱暴が過ぎる気がしますし、何とか出来るんならした方がいいじゃないかなぁと、めっちゃ今更ですけどね。
まあ根底に法律の問題があるので仕方ないんですけども。
設定付きパチンコが流行ってれば何か違ったんかね?
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