【入替自粛】なぜ国際会議やスポーツ大会などがあるときはパチンコ店が企業活動を「自粛」するのか?

【入替自粛】なぜ国際会議やスポーツ大会などがあるときはパチンコ店が企業活動を「自粛」するのか? eyecatch-image

チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「入替自粛」について。これたまーにあるんですけどよく考えると意味分からん人も結構いると思います。ちょっと簡単に解説しておきましょう!

 

 

サミットやらAPECやらオリンピックやらワールドカップやら

 

入替を自粛するのは
警察の邪魔をしないため

 

パチンコの営業における「自粛」は主に2つの意味があって、ひとつ目は「国難」やそれに準ずる何かが起きた時に「いまは営業をやめておきます」とするもの(「営業自粛」)。これは直近ではコロナ禍の初期がそうでしたし、あとは東日本大震災時にも見られたものです。あと安倍総理の国葬時もホールが営業を自粛するだろうみたいなことを言う人が居た気がするんですがそれはナシ。普通に営業してました。なお古い話になりますが昭和天皇が崩御された際の「大喪の礼」時は組合単位で対応が違ったそうで、都内に関しては「ネオンを消灯して営業」とのお達しがあったそうです。多分閉店してた地域もあったんでしょうが、その辺の地域ごとの対応差については裏取りが難しいので別稿に譲ります。とはいえ多分ほとんどの地域は何らかの形で営業してたんじゃないかなぁ。

 

これらは「不謹慎だからやめておこう」「みんなそんな気分じゃないからやめておこう」という意味での「自粛」なのですが、パチンコ屋さんにはもうひとつ、「警察の邪魔をしないための自粛」というのがあります。こっちは他の業界ではお目にかかれない、かなり独特なものなんじゃないでしょうか。

 

要するにパチンコ業界というのは「入替」にせよ何にせよ警察の許可がないと何もできない。ある意味ではこれは普段から「警察に手間を掛けている」業界であるわけです。一部これに対し「手続きが面倒くさい」だの言う人がいるんですけども、向こうからしたら市民の安全で平和な生活を守るために警察学校出たのになぜかパチンコの設置確認しとるわけで、面倒臭さでいえばメーターがふり切っとるレベルです。ゆえにその辺はもうお互い様。

 

んでその警察が本業で超忙しい時に「すんません許可オナシャス」とか言えないんで、そういう時はなるべく手間を掛けさせないようにしましょうねという意味の「入替自粛」というのがホールにはあります。これが往々にして「要人警護」等が発生する大規模な国際イベントの開催時でありまして、例えば「オリンピック」「サミット」、あるいはそれ以外の各種国際会議などがそれにあたります。

 

オリンピックに関しては人がいっぱいくるし選手も多いからなんとなく警察が忙しそうなのは分かるんですけども、サミットに関してはいまいちピンと来ない方もおられるかもしれません。これは「各国の要人が山程くる会議」であり、それに伴い都道府県単位を超えて警察の人員が大量投入されるものです。理由としては「テロの警戒」というのが非常にデカく、例えば全然遠いどこかでサミットがあるのにその期間中は都内のコインロッカー等は全部使用禁止になったりします。つまり「日本のどこかでサミットがある」だけでどの地方に住んでても他人事ではなく、「日本中の警察官が忙しい」わけで、その状況で「入替やるんで確認たのんます!」とは【言えない】【言いづらい】という事なんですな。

 

「入替自粛」というのはつまりそういう事なのです。が、最近は「全国単位」の入替自粛が減ってるとか?

 

 

団体決議なかったの?

 

初の全国的な入替自粛は
2000年の九州・沖縄サミット

 

初めて全国的な入替自粛が行われたのは2000年の「九州・沖縄サミット」だそうです。それ以降はスポーツ大会系のも波及していくことになるんですが、2016年に開催された「G7伊勢志摩サミット」の時は全国51都府県方面遊協のうち40組合が5月2日から27日までの26日間を「入替自粛期間」と設定。その他11組合はそれぞれ独自の日程を設定したとの事。これは全日遊連の発表です。その前の洞爺湖サミットが2008年ですがこの時も全日遊連は団体として入替え自粛を決議。北海道方面遊協の5組合は約40日、それ以外の46組合は約1ヵ月の自粛期間を設けました。んで翻って今年の広島なんですが、どうも団体としての決議はなかった模様(あったらごめん)。高知県遊協が独自に入替自粛の決議を行っております。他の組合がこれを基準としたのかどうかは分からないのですが、今回は特に団体としてこうしましょう、みたいなのはなかったのかな。

 

団体の訴求力が落ちてるのかはたまた生き残っていく上では警察への配慮よりももっと大切ななにかがあるということなのか、その辺は良くわからないんですが、まあ何かあるたびに自粛自粛というのも確かにヘンな話ではありますので、特に「自粛せんとは何事か!」みたいな声も別に見つかりませんでした。

 

 

業界豆知識あしの 画像1営業してればそれでいいっちゃいいけどさ

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