【オールナイト】なぜ年末年始に三重県のパチンコ店で延長営業が行われるのか?

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チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「オールナイト営業」について。三重県で行われる年末年始営業のことですな。かなり有名なのでご存じの方も多いと思いますが去年末から今年のお正月にかけての営業ではなにやら新しい動きがあったそうで、それを含めてちょっとまとめてみましょう。

 

 

参拝客にトイレを貸すため?

 

伊勢神宮は
日本人にとって特別な場所

 

以前のコラムでもちょっと触れてますが、パチ屋というのは各都道府県条例によって何時まで営業して良いのか決められています。が、これは何時までいいよ、ではなく「何時から何時まではだめだよ」という感じの決められ方をしてるんですね。んで、この条例によって決められている「だめな時間」というのが特例により無効化されてる地域と時期があって、それが「三重の年末年始」なんすね。

 

SNSとかで見てるとここ10年くらいで出てきた風習のように思えちゃうのですが、実はこの三重県の条例の改正が行われたのがなんと1985年とのこと。つまり三重県のオールナイト営業というのは、もう40年近い歴史がある由緒正しい(?)お祭りなんですな。

 

で、なんで三重だけこれが許されとるのかというと、「伊勢神宮の参拝客にトイレを貸すため」と言われています。

 

いっても日本全国に寺社仏閣はむちゃくちゃいっぱいあるわけで、そのなかにあって伊勢神宮だけなんでそんな特別なのか。この部分について疑問に思う人もいるかもしれません。はい、これは多少の地域差はありますが、基本的に日本人は自分の生まれた地域の神様との縁を大切にしており、例えば七五三とかも自分の地元の神社で行うのが普通です。七五三だから遠出しておしゃれな神社に行こうとか、そういうのはまずないはず。絶対にないとはいいませんが、おそらく多くの人は地元にいくでしょう。これは、自分が生まれたところの神社は自分を守ってくれる。あるいはそこの神様が自分の守護神であるという考え方に根ざしており、神道ではこれを「産土神(うぶすながみ)」といいます。

 

んでこの産土という考え方はそれぞれの地域に根ざしてます。なのでうちの地域の神様はこれ、とかちょっと移動したらこれ、とか変わってくるんですね、ところが「日本」というでかい規模で考えた場合は天照大神がまずドンとあって、そのドンとあるトップの神を祀ってるのが上記の伊勢神宮なわけです。したがってある意味、伊勢神宮は日本人全員の産土であるとも言えるわけですね。

 

基本的に初詣というのは産土神への挨拶なわけで、だからこそ自分の住んでる地域の神社にいくべきものなのですが、こと、お伊勢さんだけは別枠。そこには行くべき理由がある。つまり日本人の初詣というのは「地元」か「お伊勢さん」の二択なのであります。だからこそ、「伊勢神宮にお参りに行く」というのは他の寺社仏閣詣でとはちょっとだけ毛色が違い、時代にもよりますが概ね「日本人は死ぬまでに1回はお伊勢さんに行くべき」みたいな感じの扱いをされてます。

 

まあ上にも書きましたが条例が改正されたのは40年くらい前の話でして、今でもお伊勢さんは特別には違いないのですが、当時は今より更にスペシャル感は強かったと考えられます。「伊勢神宮は参拝客の数でいえばもう大したことないからオールナイトはやめるべき」という意見も見かけるのですが、ここまで理解すれば参拝客の多寡のみで語るのが大変に浅いのがわかるかと思います。

 

オールナイトがなぜあるのか。まとめますと「三重県民がお伊勢さんを誇りに思っており、そこに来る参拝客のこともまた大事に思ってるから」です。

 

そしてここまで偉そうに書いておきながら俺は伊勢神宮にはいったことないです。へへ。

 

 

撮影禁止になったらしい。

 

撮影禁止は
ネガキャンによる悪目立ちや
演者の取り合いを避けるため

 

そしてオールナイト営業については去年末、「撮影禁止」のルールが敷かれたことが話題になりました。これはYouTuberとか演者さんとか雑誌取材とか全部ひっくるめた話だと思うのですが、要はコロナ前までむちゃくちゃな数の著名人やそうでもないひとを呼びまくって盛り上げてたのを、今回から辞めましょうという話だそうで。

 

「PiDEA X」さんの記事によると、撮影禁止の理由は2つ。ブランディングにとってネガキャンが邪魔であることと、そして一部企業による独占を防ぐためだそうです、

 

要は長時間の営業になるとインにせよアウトにせよどエライ数字になる台が出てくるのは間違いないですし、それを取り上げて「ボッタクリだ!」と叫んで再生数を稼ぐ動画があまりに多かったと。なのでこれをもうやめましょうというのが狙いの1つ。もう1つが「演者」という有限のパイのとりあいになった際に、力のあるホールがそれを独占することになるのは良くないから辞めようと、そういうことのようです。つまり年末というのは毎年固定であり、今年の年末がいつになるかギリギリにならないと見えないとかそういうのはあるわけない。下手したら来年とか、再来年の年末まで先に予定を組んで演者のスケジュールを抑えるのは可能なんですね。そういうパワーゲームになるのは本位じゃないのでやめようぜということです。

 

そりゃあね、まあ良くないよね。あんま盛り上げすぎてもトイレどこいったんだって話になるし。

 

なんにせよ、「オールナイト」というのはここまでくれば立派な文化だと思いますし、悪目立ちしないようにガバナンスをしっかりとって、未来まで続けて言ってほしいものです。

 

 

業界豆知識あしの 画像1オールナイトに行っても3時間で飽きる自信あるけどね

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