ガリぞうが秘蔵していたマイホの1つを収録でバラした理由とは?【収支日記#191:2023年10月24日(火)~10月30日(月)】 (1/3)
10月25日:園長と私
今日はスカパーch.777の番組「嵐と松本」の収録でした。毎年、当番組の年末特番に呼んでもらっているのですが、今月は地元稼働月なので出張していません。そこで、リモート参加という形になりました。
当番組は映像制作会社「株式会社トリリオン」により作られています。この会社の社長、森下陽介さんとは旧知の中で、彼が業界に入るずっと前から面識があります。1999~2001年頃の私は単発の記事やカキコミ程度のコラムを稀に書かせてもらう程度の末席もいいとこのパチスロライターで、主に時間を割いていた情報発信は個人ホームページ(以下、HP)でした。一銭たりとも儲かるようなモノではなかったのですが、ずっと1人でパチスロを打っていた私にとって、疑似的ながら人間関係を形成できるインターネットはとても楽しく、その中で情報発信して自らの能力が誰かの役に立つかもしれないとなると、それはもう楽しくて仕方がなかったです。
その個人HPには、掲示板とチャットを設置していました。私のHPに集まる方達が互いに情報交換する場として盛り上がり、ネットでつながった者達が私を介してオフ会という形で出会う場にも発展していきました。そんなチャットや掲示板に奇妙な人が現れました。名前は「コブラ幼稚園 園長」。当時の私のチャットや掲示板は、高設定をツモり期待値を積んで勝っていこうという方達の集まりだったのですが、この園長は「ハナビのセカンドリソースは特定の手順で当たりを誘発させられるっ!」というトンチンカンな事を言っていました。言葉尻から察するに冗談とも本気とも言えない不思議な言い回しなのですが、少なくともその表現には独特なモノを感じました。しかも、その彼が言うに、我が家からとても近いところに住んでいるというのです。そんな近くに奇妙な人がいるもんだと感じたのが第一印象でした。そう、そのコブラ幼稚園 園長こそが森下陽介さんでした。
その後、札幌で開いた私のオフ会に園長も参加し、晴れて初対面となります。話を聞くと、私の近所にある新聞配達所の1人息子だそうで。橋本聖子や安生洋二にも似たコメディアン風の顔つきながら、その独特で類い稀な表現力は新聞という活字に囲まれて育ったからなのでしょうか。「俺も作ろうかな」と言い、彼が作ったHPも、当時のスロネット界隈では異質なモノでした。HPを開くと「take five」や「Moanin'」と言った往年のジャズが流れ、読み手に必要以上に興味を持たせるテクニカルな文章で日記が書かれていて、既にライター活動を始めていた私はその表現能力に嫉妬心さえ忘れ学びを受け入れていました。そんな園長の個性に興味を持ち、連れスロをしたり呑みに行ったりするようにもなりました。
そんな折、彼がお酒の席で「俺、放送作家になりたいんです」と言っていたので、面識あるプロデューサーさんに相談してみると、先方も「実はウチもADが欲しくて」と言っていて、自然な流れで彼は東京へと旅立ち、ADとしての生活が始まりました。
あれは確か2006年くらいだったでしょうか。表現能力が抜群に高かった園長を北電子公式サイトのコラムニストとして紹介した事がありました。その1本目のコラムの下書きを提出前に見せてもらったのですが、「白紙の前でペンを持つこと4時間。何1つ筆が進まず。」的な、到底ジャグラーコラムとは思えない書き出しで、相変わらずだなぁと感じた記憶があります。その後、様々な紆余曲折ありながら、いつの間にか「スロッターズジャーニー」・「S-1グランプリ」等、数々の人気番組を作り上げてきた制作会社の社長にまで昇りつめ、今も映像業界を席巻し活躍されています。
特に才能を持たない私としては、「人は努力で成功する」と信じたいのですが、彼を見ていると元々持っているモノがあったとしか思えません。それとも新聞屋の息子としての幼少期が彼の才能を開花させたのか。この質問は彼に何度も投げているのですが、照れているのかいつも答えをはぐらかされてしまいます。そろそろ園長から答えを聞かせてもらいたいものです。
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