【21コマ】パチスロのリール上の図柄数っていったい幾つあるの？という話。

2024/07/08 12:000

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「リール上の図柄数」について。これはもう知ってる人が多いと思うのでサクサクいきましょう。どうぞ！

21コマが最大数。

21コマ　リール上図柄の最大数はどうやって決まったのか

はい、パチスロのリール上の図柄数（コマ数）は最大で21コマです。これが何故かというと毎度おなじみ風適法に定められてるからですね。実際に見てみましょうかね。こんな感じです。

回胴式遊技機に係る技術上の規格（第6条関係）

ロ　回胴の構造に関する規格は、次のとおりとする。
（イ）　すべての回胴の大きさは、同一であること。
（ロ）　すべての回胴の回転軸は、同一の直線上にあること。
（ハ）　図柄の数は、1の回胴につき21を超えず、かつ、すべての回胴につき同一の数であること。また、すべての図柄の種類の数は、10を超えるものでないこと。
（ニ）　図柄は、鮮明であり、かつ、遊技者に識別しやすいものであること。
（ホ）　図柄の大きさは、縦25mm以上、横35mm以上であること。また、図柄の大きさは、図柄の種類に応じて、すべての回胴につき同一であること。

「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」より引用

はい、これですな。「回胴」というのはリールのことで、これによりパチスロは「回胴式遊技機」と呼ばれます。というかそっちが法令上の正式名称ですね。んでここの部分には非常に重要かつ基本的なルールが3つ決まっており、コマ数の最大が21で、全リール同じで、かつ図柄の種類は10個を超えちゃダメですよというのがそれです。これはもうパチスロの大前提ですね。で、重要なのは下限は決まってないんですよ。上限のみ。なので21コマ以内なら全然OK。実際、コマ数が少なくなればその分ちょっと目押しがしやすくなるかも、という理由で作られた機種というのも過去存在し、それが「花火の親方」です。なんとあの花火シリーズの徒花ですね。筆者もこれ打ったことあるんですけど、たった1コマとはいえ何か妙に回転がゆっくりに見え、逆に目押しがしづらかった、というなんとも言えねぇ台でありました。

ちなみに、最近は（特にAT機では）「20コマ」が主流になっています。が、ボーナス主体のゲームは21コマ機がいまだメイン。みんなだいすき「ジャグラー」なんかは未だに21コマですね。一応ボーナス搭載機でもART機はどっちつかずであり、例えば「マジカルハロウィン8」なんかは20コマ、一方で「ラブキューレ2」は21コマだったりします。正直そこまで変わらないんでほとんどの人にとっては別にどうでもいいっちゃいいのですが、コマ数が多いほうが当然リーチ目やチャンス目などの種類を増やせるので、ボーナス主体のノーマル機ファンの方にとっては、何気にここは重要な要素となります。

13コマ機なんてのもあった。

21コマ　過去には21コマ以下のリールも存在した

んで先程「21コマ以下ならなんでもいい」と書きましたが、実際はコマ数が少なくなればなるほど最大滑りコマ数に制限が出てきます。詳しくは全く別の話になるのでちょっと割愛しますが、要はパチスロのリールは回転速度の上限とボタンを押してから停止するまでの時間もしっかり決まっており、コマ数が減れば減るほど両者のなかでバランスをとるのが厳しくなっていくんですね。というか実は「パチスロは最大4コマ滑り」というのもルールで決まってるわけではなく、コマ数と回転数と停止時間の限界を考えるとだいたいそのくらいが上限になる、くらいの感じです。厳密にやれば5コマすべりもイケるらしいのですが、余裕がなくなりすぎて試験があぶねぇので4にしてる、という話もどっかで読んだ気がします。んで逆にコマ数が減れば減るほど、今度は相対的に滑れるコマ数が減っていくわけですね。例えば1リールに2個しか図柄がない機械が（無理だけど）あったとしましょう。そのような機種は理論上マックスの速度で回転してても1コマ滑らすのに0.35秒くらいかかるので、ボタンを押してから止まるまでの規則にひっかかるわけです。だからビタ止まりしかできない。なのでリール上のコマを少なくするのにも限界があるわけですね。

それでいうと、過去もっとも少ないリール数で1番売れたのは多分「キングキャメル」＆「回胴黙示録カイジ」だったんじゃないかなと思われます。両方ともメインリールが上について、サブリール（カイジはビデオリール）が本来メインリールがあるべき場所にあるやつですけども、極限までメインリールを目立たせなくするという作戦だったのか、あるいは目押し不要の1ライン機なので別に滑りなんかどうでもよかったのか、最大滑りコマ数はギリギリいっぱい3コマの、全13コマリールでありました（ちなみにカイジ2は21コマ、3は20コマになってる）この辺は有名なので覚えておきましょう。

ちなみにそれよりコマ数が少ない機種というのが実はあって、筆者は打ったことないのですが12コマの「沖楽」なる機種がそれであるとのこと。発売は2010年でアイウィルという聞いたことないメーカーが出してますが、キャメルとカイジがギリギリだったので当然これはもう3コマスベリすら無理。なので最大2コマ滑りの機種だったそうな。……おもしろいのかそれ？

以上！　あざした！

業界豆知識あしの画像3 5号機のはじめの頃はノーマル機でも15コマリールとかあった

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