【pp奨学金】パチンコ・パチスロ業界が運営する「返済を求めない奨学金」を知っているか！

2024/10/16 12:001

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「pp奨学金」について。これは使ってる人にとってはめちゃめちゃありがたい制度かも。ちょっと紹介しときましょう。どうぞ！

パチンコ・パチスロ奨学金＝pp奨学金

pp奨学金　パチンコ・パチスロ業界が設立した給付型奨学金制度

奨学金というのは「学びを奨するお金」です。ちょっと難しい言葉ですが「奨」は「たすける・みちびく・すすめる」という意味。つまり、お金の問題で学びたくても学べない人にその分のサポートをするものが奨学金、なのですが、今の奨学金は「貸付型」であり、いうなれば単なる学費ローン化しております。ローンだって助けてくれてる事には変わりがないじゃないかと思うかもしれませんが、問題なのは大学側が「それを利用するのを前提にして学費を設定してる」フシがあり、学費自体が年々高騰していってる事。一方で大学生の総数は逆に増えてるので、これは筆者の目にはあまりよくないループに陥ってしまってるように見えます。

実際、筆者の周りにも40代まで学費ローンを返してた人もいますし、筆者も海外で履修する単位とかがある妙な大学だったんで返済にはかなり苦労しました。文科省の資料で確認してみると、筆者が私立大学に入学した平成中期から現在までで更に授業料が年間平均18～20万ほど上がってるので、今の若者は更に返済に苦労する事になるでしょう（ちなみに国立も当時よりちょっと上がってます）。

学費ローン返済による若者の困窮。これは常々言われており社会問題化もしてるんですけども、実はパチンコ業界がそこにスポットを充てて支援を行ってるのをご存知でしょうか。「一般社団法人　パチンコ・パチスロ奨学金」が運営する返済不要の奨学金制度がそれです。

詳しい内容に関しては上記のページをご覧いただくとして、ざっくり活動内容を解説すると運営理念に共鳴する、パチンコ業界の会員企業からの年会費、そして各店頭に設置された募玉箱への募玉、さらに寄付金。この3つを原資とし、主に貧困が理由で学べない若者の生活を助けるために返済不要の奨学金を給付するというもの。

ちなみに全日遊連でおなじみの阿部恭久理事長はpp奨学金では会長職を務められており、上記ページの挨拶ではこう思いの丈を綴られております。これが恐らくはこの奨学金の運営理念を最も的確に表した文章だと思うので転載しときます。

　昨今、日本では成績優秀にもかかわらず、家庭の困窮から大学等への進学を辞めざるを得なくなったり、経済的な負担の理由で進学を諦めたりする学生の就学問題が大きな社会の課題となっております。

　一方で、そのような学生の為の経済的支援策として、一般的にも奨学金制度が広く利用されている訳ですが、日本の場合、その多くは貸与型の奨学金であり、利用した学生は、多額の奨学金の返済という借金を背負って社会人生活に踏み出すことになります。

　かつて私は母校の育英奨学委員会の委員をしてきた経験がありますが、日本で奨学金を受けて修学する学生は非常に多く、貸与型奨学金の返済による自己破産者も増えているという現状を知り、それならば返済不要の給付型奨学金を作れないかと考えるようになりました。

「一般社団法人パチンコ・パチスロ奨学金」『ご挨拶』より引用

なおこちら、パチンコ・パチスロと名前についてますが特に業界と紐づいた学校・学部に入学しなさいみたいな縛りは一切なし。もちろんパチンコ業界に就職しなさいという話でもありません。給付には一定の選考があるとはいえ、身に覚えのある方（やその親御さん）は、もしかしたらなんかの助けになるかもしれんので確認してみるとよいでしょう。

募玉ってそういうことか！

pp奨学金　パチンコ玉やメダルの寄付ができる

ちなみにこれ、パチ屋さんのカウンターにたまにおいてある「募玉」が原資の1つになっています。これ、いままで何に使われてるか全く興味がなかったんで見向きもしなかったんですが、なるほどこういう使われ方をしてるんだなと超納得。ちなみに筆者、団体の総会等に何度か取材で入らせて頂いた貴重な経験があるのですが、その際には「こんな細かいのかよ」とビックリするくらい、経理・財務系の資料とその報告の時間がありました。

なんかよく知らないとカウンター横の募玉とかは適当に処理されて店長の小遣いになるだけだろみたいな気がしちゃいますが、そんなことはない。あの細かさを見る限り、しっかり処理されております。というかpp奨学金への参加は任意なので、この箱が置いてある時点で志が結構高めのお店であり、そういう店は悪い事はしないと思います。

というわけで、いままで募玉に見向きもしなかった筆者みたいな方も、今後はちょっと気にしてみるといいかも。特に奨学金という名の学費ローン返済に煮え湯を飲んだ経験がある方は是非。2025年度の募集はすでに始まっており、11月11日まで受付中です！　急げ若者！

業界豆知識あしの画像3 返済が必要な奨学金はちゃんと学費ローンって呼ぼうぜ。学生が軽い気持ちで何百万も借りるの、よく考えると常軌を逸してるからね。

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