ディスクアップで3600枚！推定5をツモった「消去法の立ち回り」【収支日記#26：2020年9月22日(火)～9月28日(月)】 (3/3)

9月26日：消去法を信じた結果

「日々の稼働で培ったパチスロの勝ち方を伝える」を仕事にし始めて21年。それ以外のお仕事は副業の片手間感覚でやらせてもらってきましたが、最近の九州では私の「パチスロの勝ち方を伝える収録」が最たる集客案件になってきていると聞きました。私の収録が入る店舗はその日の九州全体で最も人が並ぶらしく、代理店の方からは「並ばせ屋ガリぞう」と言われたりもしています。

私の本分以外の副業が商品として陽の目を浴びてしまった形ですが、諸手を振って喜べる状態でもありません。いくら店を分析して狙い台を絞っても、設置台数以上の入場順になれば5スロを確保する事さえままならず、朝イチから数時間の見を課せられてしまいます。私の収録案件を集客策としても扱っている代理店にとっては大喜びなのでしょうが、個人的には「あまり混まない程度で」とこっそり願っています。

そんな今日も福岡県福岡市南区の某店で「プロスロ13」の収録です。

こちらの店には過去に一度だけ「ガリぞうスピリッツ350」でお邪魔していますが、その日はジャグシバリの企画なのに混み過ぎでジャグラーを取れず、朝イチから見する事になりました。今回は機種シバリも無く、ツモれば終日打てる「プロスロ13」なので、朝イチ見になる可能性も低いでしょう。

立ち回れる余地があるのならと、キッチリ傾向を調べてみると、いくつか見えてきた所がありました。

・1と6の付く日が強化日？

・高設定を固めて入れる傾向

・末尾に寄せる日も

こうした一般的な狙い方に加え、1つだけ鋭角な読み筋も発見できました。

・該当機種で出玉ワーストや稼働ワーストの台は翌日高設定になりにくい

収録日の五日前が確実に高設定を使っているだろう周年だったおかげで、こんな傾向を読み取れました。10数台をピックアップしても例外に見える件数がゼロだったので、確度は高いと思われます。もしかしたら、純粋な上げ狙いに来るような客層にはツモらせたくない店側の意図が含まれているのかもしれません。以上の傾向から、消去法を用いた「狙いから除外する2台」を挙げておき、準備万端で入場抽選を迎えます。

朝イチの並び人数は……680人OVERで打ち切り。設置台数はパチンコも含めると680台なのですが、それ以上に人が並んでしまったようです。このお店で抽選打ち切りは5年ぶりなんだとか。パチスロの設置台数は300台ですから、入場抽選次第では今回も朝イチから見になる可能性もあります。私自身は望んでいない「並ばせ屋ガリぞう」が、ここ福岡では顕著になりつつあります。

まさに神頼みで抽選ボタンを押して出てきた番号は……408番。はい、終了です。

入場しても5スロさえ空いておらず、朝イチからの見が確定しました。

開店から1時間は読者さん・視聴者さん対応だけで過ぎてしまいましたが、その後も稼働率100%で打てる気配はなく、延々と店内をウロウロしたりデータを追って状況分析したりの時間が続きます。そんな中、ファンキージャグラーで1台の空席を発見。

一応は消去法でも消されていない台ですが、ファンキーは全20台あるので消去台以外に18台もあり狙いの精度としては低い事、そしてシマ全体で見ても粘りきれるほど強いと言えないのでリリース。再び空き待ちを続けます。

昼14時。

ハナビのシマの履歴で2台の309枚を発見。どうやら本日の強い機種の1つはハナビのようです。ここでハナビの後ろに設置のディスクアップで空き台を発見。この台はディスクアップ全5台で消去法に含まれない残り3台中の1台ですし、空き待ちをしながら最低103%を積めるなら悪くないと判断。開店から5時間経過でようやく実戦開始です。

※1.DTはダンスタイム、djはDJゾーンの意。

※2.ボーナス後の数字はDTゲーム数.djゲーム数(累計ARTゲーム数#累計ART中ハズレ回数.累計ART中共通9枚役回数)。

いきなり投資22Kの洗礼を受けました。設定差のあるチェREGだったのがせめてもの救いです。ただ、元々が最低でも103%の稼働を積みながらのハナビの空き待ちでしたし、設置5台中の2台を消去した残り3台という高設定の可能性にも合致している台なので、もう少し粘ってみます。

さらに2度の追い銭で、総投資は31Kに到達。加えて後ろのハナビも空きそうにありません。ただ、消去法に合致した3台中の1台という事、そして各種実戦値も抜群に良いので、0乗せや1枚役A+異色BIG・チェREG等の追加に期待しながらしばし続行する事に。

小刻みに当たり、出玉も伸び始めたところでART中の1枚役A+異色BIGを確認。各種数値も絶好調なので、ようやく自信を持ち始めます。

ここで、右隣のバーサスを打つ視聴者さんから「このバーサスもあるっぽい」というお話を聞きました。数値的には設定2っぽいのですが、この店は並びで使う事も多いし私のディスクアップも悪くないなら粘ってみるべきでしょうかと相談を受けました。

ただ、そのバーサスは私の中で消去済の台。

これを伝えるべきかどうかで悩み、結論は黙っておく事に。一見レベルの読み筋を押し付けて、仮に間違って捨てさせてしまった時に私は責任を取れません。しかし、もし私の読み筋が合っていたんだとしたら、知っていながら伝えなかった罪悪感もあります。こんな時、いつも私は葛藤し悩んでしまいます。

ここで履歴に309枚が出ていた真後ろのハナビが空席になった事にいち早く気付きました。瞬時に押さえようとしましたが、私のディスクアップも高設定の可能性がかなり高い事、そしてバーサスを打つ方への罪悪感を埋めたかった事もあり、そっと右隣の視聴者さんに伝えます。

「後ろのハナビ、空きましたよ。」

右隣のバーサスを打っていた視聴者さんは、驚きながらも空いたハナビを急いで確保。こんな甘ちゃんだから私は社会で生きられなかったのだという劣等感と、これで先ほどの罪悪感は帳消しという安堵感が入り混じる複雑な心境で目の前のディスクアップを続行です。

21時半。

今日の答え合わせを知りたいので、データ取りの時間を残して実戦終了です。今日も当たりと思える台は全て消去法で消した以外の台ばかりだった事、そして各種数値的にもこの台は推定5としておきます。

ハナビを後から打たれた視聴者さんは自力でもBIG中ハズレをひいたようで、お礼を言って頂きました。うん、今日はこれで良かったんだと思います。

終わってみれば店全体で客側+14万枚、1台平均+530枚の完全なお祭り状態でしたし、今回も「九州でのプロスロ13の収録案件は美味しい」という前例の一つになってしまいました。中でも強い機種がいくつもみられます。

事前調査の段階から視野には入れていた末尾に関しても顕著な偏りが見られました。ほぼ全ての末尾の出率が100%前後な中、末尾1番だけは1台平均約+1700枚の108.2%と異常な数値に。ここまで傾向が作り込まれているのなら、挑み甲斐もあるというモノです。ただ、次回もあるならば、また並び人数打ち切りになる可能性が見えてきて戦々恐々としています。

今回の読み筋に関して言えば、確かに消去法は活きていたように見えましたが、勝てたのはスキルのおかげと言うより店の甘さに救われたような気もします。次回以降は、さらに根拠を絞り込んで朝イチからツモれるよう努めます。

……せめて次回は朝イチでパチスロ台を押さえられる状況でありますように。

尚、この収録実戦は既に動画でも公開されています。映像でも観てみたいという方はコチラからご視聴のほどよろしくお願いします。

【プロスロ 第51弾 前編】ガリぞうが勝利目指してガチで立ち回る1日！

前編：https://youtu.be/dH11frlpOJM

後編：https://youtu.be/aRM_slQSvM8

以上です。

今回の実戦記では、実際の動画でカットされた部分にも言及してみました。やはりホールありきの動画ですから、店に迷惑がかかる可能性やコンプライアンスに反しそうな表現はカットされてしまいます。それでも、こうして実戦記の中で本質の部分にも触れていけたら、さらにリアルな空気感をお届けできるとも思っています。

こうして今後も「表に出なかった部分」を当収支日記でお届けしていきますのでお楽しみに。