ガリぞうが語る「難しいけど燃える」初見店攻略のコツ【収支日記#29：2020年10月13日(火)～10月19日(月)】 (1/2)

「ガリぞうの収支日記」の連載が始まって半年経ちました。

その物量からも最近では最も根を詰めて執筆しているお仕事の1つですが、正直どの程度の需要があるのか自信がありません。もし毎週読んでくださっている方がいましたら、これまでの感想や改善点をコメントして頂けたら幸いです。

今週の収支日記は10月13日～19日分です。何れも収録案件だったのでスマートに勝てるハズもありませんが、初見店が多かったので気合の入った実戦日ばかりでした。ここ最近の実戦記通り映像に収まっていない部分を主に取り扱っていますので、電車の移動時や並びのお供にでも読んで頂けたら嬉しいです。

10月16日：能力差

一言で表すと、劣等感を覚えた1日でした。

こんな場ではありますが、まずは各クライアント様へ。

最近は特に様々な代理店からお仕事の依頼を頂いていますが、受けられずに申し訳なく思っています。今はスケジュール的にも厳しいですし、新たに取引先を増やしてまで手広く演者業に注力する意欲も能力もない事をご理解頂けたらと思います。

動画から私を知った方には意外かもしれませんが、2017年いっぱいで雑誌の休刊と共に漫画の連載が終わった時は、月一あるかないかの収録案件と週に1本コラムを書くだけの仕事しかありませんでした。収録案件のない月はライター収入も数万円と、到底それだけで生活できるレベルにありませんでしたが、特にライター業を増やす努力もせず、自身の望み通り毎日稼働に邁進していました。

このまま稼働だけで老後まで過ごすのかと思っていましたが、実際にはそうなりませんでした。
特にここ数ヵ月はライター業の依頼が多く、地元の稼働時間を取れないほど忙しくさせてもらってます。実際、収支日記に掲載する実戦記も収録案件ばかりですし、現場感のみをウリにしてきたパチスロライターとして恥ずかしい限りです。

ただ、昨年は1ヵ月、今年は2ヵ月を稼働専念月としていましたし、来年は3ヵ月以上、再来年は6ヵ月と徐々に表舞台からフェードアウトしていく話は昨年末のブログでもお伝えした通りです。「ライター業では生き残る能力がないし、そもそも生き残れなくても良い」と心底思っている内は多少バランスが崩れても軌道修正できると思ってますのでご安心ください。パチスロライターとしては「意識低い系」なのでクライアント様におかれましては面倒な奴だと思われるかもしれません。それでも、やれる範囲ながらお仕事には常に全力で挑んでいるつもりなので、今後ともよろしくお願いします。

何故こんな事を急に言っているのかというと、この日はJANBARI.TVの番組「モチコミ！」にゲストで呼んで頂き、3人で収録実戦した日でして。両者共に初共演だったのですが、まるで台本があるかの如くテンポの良いやりとりが2人の間で延々と続き、圧倒的な演者力の差を見せつけられ、自身の能力の低さを痛感したからかもしれません。

(収録内容は、こちらをご覧ください。)

今はお仕事を多く頂いていますが、私の場合は演者力じゃなく現場感があってこそ。決して勘違いせず、地元での稼働を優先できるよう頑張っていきたいと改めて感じました。

10月17日：ルーチン

今日は福岡県久留米市で「プロスロ外伝」の収録です。今回は初見店なので気合が入ります。

パチスロ生活者には多かれ少なかれルーチンがあります。

今日はA店に行ってメイン機種を上げ狙いで打てばツモ率は高い。

明日はB店で末尾を意識しながら立ち回ればツモりやすい。

明後日はC店のバンバンクロスが設定Cだろうから早起きして並ぶ。

こうして立ち回りをある程度決めてある方も多く、この動きの積み重ねがパチスロの稼ぎで生活できるほどの稼働収入につながります。私も地元では経験に基づいたルーチン通りに動いているおかげで105～107%程度の実績を残せています。

しかし、このルーチンを作る為の経験値が初見店では完全にゼロなので、普段通りに勝とうとしても基本中の基本が無い状態では難しいのも当然です。誰もが勝てる訳じゃない状況だからこそ、培ってきたスキルを活かす意欲が芽生えます。結論としては、「初見店は難しいけど燃える！」です。これで半日実戦じゃなければ万全だったのですが、今日中に栃木県へ移動しなければならないので、遅くても16時には終わらせて飛行機で羽田まで飛ばなければならないのがタマにキズです。

まず事前の下調べでは、3と7の付く日が強いという事が分かりました。3は店舗の、7は法人の強化日と思われます。そして今日も10月17日なので、設定的には期待を持てそうです。ただ、残念ながらめぼしい上げ下げの特長は見つけられませんでした。それでも、特に取材など入っている訳じゃないのに、機種寄せ・末尾寄せで全56・半56が恒常化してそうだと判明。確かに機種別で出玉率を見ると、3や7の付く日の度に全台合算でも110%以上で推移している機種がいくつか見られます。

しかし、これ以上の読み筋の構築には至れず。しかも今日はどんなに最短でも片道五時間かかる栃木県の店舗の下見に行かねばならない為、遅くても16時にはヤメなければなりません。ならば、取り切れない事態が起こりにくいノーマルタイプを打ちつつ、今後また同じ店舗で収録があった時用に情報を集める「知る為の日」にしようかと思います。と言う訳で、入場順が早ければ本命は全台系になりやすい少台数かつ下でも上でも甘いファンキージャグラーの末尾3or7番を狙ってみます。取れなければ、この条件に近いノーマルタイプの末尾を探してみます。

さて、いざ抽選です。約420台設置の店舗で入場抽選380人の中、私の番号は……6番。

やりました。

やってやりました。

同番組では完全に抽選弱者のイメージしかない私でしたが、今日は狙い台を何でも取れそうです。

10時、入店。いそいそとファンキージャグラーのシマに入り、末尾7番台を余裕の確保。入場が早かった恩恵を活かし、他台のリセ状況や客動線なんかも確認してみます。……どうやら入場の早かった方達は、7番よりも3番を取っているようで。そして、バジリスク絆2の末尾3番は未だ空席のまま。どうしよう……どうしよう……と悩む私。しかし、16時にはキッチリ退店して福岡空港から羽田へ飛ばなければならない条件を思い出し、渋々ファンキーのまま実戦開始です。

※*印はチェリー重複の意。

1000Gを回し、BIG=0・REG=3・投資22K・出玉ゼロの状態で食事休憩へ。と言っても、あまりの仕打ちでご飯も喉を通りませんが。既に意気消沈ではありますが、せめて明日につながる情報は得ておきたいので、知る意欲は切らさずに頑張ります。

食事から戻って各シマをチェックすると、メインと思われる中央スペースの番長3が圧倒的な出玉感です。グラフを見る限り一撃で別積みを作っている台が多数なので、もしかしたら半5くらいあるのかもしれません。他にも私が打とうか迷った末尾3番の台も含めバジリスク絆2やマイジャグ4が半6っぽく見えたり、何故かハナハナが全台系に見えたりもしています。どうやらこの店は収録案件の色に寄せきる訳じゃない、私好みの店舗のようです。嗚呼、絆2の末尾3番を打てていれば……。

その後も各シマのデータや客層・客量を調べながら実戦してみましたが……。

結局、1500G以上を回しても尚、BIGを1回しかひけないまま時間切れに。いくら半日実戦+読者さん視聴者さん対応が多かったにせよ、ここまでBIGを当てられなかった日は初めてです。

ただ、当たらなさ過ぎたおかげで頻繁に状況をチェックでき、「メイン島は常時強め」・「末尾は意識があったりなかったり」・「収録来店案件に寄せすぎない」・「全56・半56は機種問わず」といった多くの情報を知る事ができました。次回があるなら、今回得られた情報を元に、この店舗なりの立ち回りのルーチンを決められるかもしれません。

パチスロ生活者は大なり小なりルーチンありき。

そのルーチンをどれだけ堅く、どれだけ多く用意できるかで稼ぎは大きく変わります。今日はルーチン作りに33K使ったと思えば安いモノ。

……いやいや、33Kは安くないですって！