ガリぞうが勝つために必要なスキル「立ち回りの期待値化」と「胆力」を解説【収支日記#37：2020年12月8日(火)～12月14日(月)】 (2/2)

12月11日：諦めない事

機種知識。目押し力。店経験値。

パチスロで勝っていく上で必要なスキルはたくさんあります。その中でも、あまり注目されないながら個人的には非常に大事だと思っているスキルがあります。

それは、胆力。

十分に追える根拠が揃っているのに、少しハマっただけで「こんなにハマるハズがない」と萎えてしまったり。打ち始めて早々に高設定確定と呼べる判別要素が出揃い、しっかり出玉もついてきているのに、閉店数時間前に大ハマリをくらうと「勝ってる内にヤメておきたい」と思ってしまったり。設定値の見極めや期待値稼働において、出玉の増減が進退に関わってしまうと、それは「パチスロで勝つ為の胆力が足りない」と個人的に思います。今回は、そんな胆力がキーワードの実戦記です。

今日は過去に2度ほど半日実戦を行った福岡県の店舗で「プロスロ13」の収録です。ツモれば終日打つ実戦としては初店舗なので、入念な下調べをしてみます。すると、もしかしたら狙うべき機種があらかじめ見えているんじゃないかという一部分を発見しました。いや、考えすぎなのかもしれませんが。

(現在進行形で案件が続いている店舗なので詳細は割愛)

これによると、今日打つべきは「ハートマークの形をしたピンクの固まりの雪見だいふく」に関連する機種と思われます。ピンクで真っ先に思い浮かぶは、やはり魔法少女まどかマギカシリーズでしょうか。固まりと言う位ですから全台系なのかもしれません。今日の実戦店舗には、ピンク色の筐体の「まど2」・「まどA」両方あります。今日の大本命は、この2機種です。

入場抽選は360人中、151番。

何故か福岡では「並ばせ屋ガリぞう」と呼ばれてしまっている現状、360人が少なく感じてしまうほど感覚が麻痺しています。ただ、普段なら151番でも早い方ですが、今日は大本命の台数が12台のみなので厳しそうです。

10時、入場。

一応、まど2・まどAのシマに入ってみますが、皆さん考える事は同じのようで1台も空いていません。ならばと、低設定でも甘く、前回も半数で推定5・6と思われた保険的な立ち回りでハナビを確保。RTリプ判や他台のBIG中ハズレを参考に全台系・半台系を見極めながら、まど2・まどAの空き待ちをしてみます。

※BIG後の数字は全て累計数で「BIG中ゲーム数.BIG中斜め風鈴回数_HC中ゲーム数.HC中ハズレ回数.HC中リプレイ回数#HG中ゲーム数.HG中ハズレ回数.HG中RTリプレイ回数」。

ハナビのシマ単位では好調に見えますが、私の台は微妙どころか投資が止まらず既に25K(1250枚)入っています。ただ、RTリプ判的には1/6.0で絶好調ですし、ヤメるにヤメられません。まぁどの道まどかは全く空く気配がないので、このまま続行せざるをえないのですが。

ここで一旦休憩を取り、昼食がてらデータサイトでハナビ全台の履歴をチェック。すると、全台合算BIG40回でBIG中ハズレが未だ0回の様子。BIGが40回だとBIG中ゲーム数は960Gなので、もし全台5・6なのだとしたらBIG中ハズレを平均2回ひいているハズ。それが0回なのだから、現時点では黄色信号です。

2800Gほど追ってみましたが、この間にハナビのシマ全台合わせてBIGを80回ひいており、BIG中ハズレは未だに0回。もし全5・6なんだとしたら、BIG中ハズレはシマ合算で平均4回出ているハズなので、いよいよ赤信号と思われます。ただ、私の台はボーナスや通常時の小役こそ弱いけれど、BIG中ハズレを除けば最たる判別要素のHC中・HG中共に比率判別が設定6以上なんだよなぁ。いや、そもそも今日の大本命台はまど2・まどAなんだし、ここは目の前の数字よりも粘り続ける理由の乏しさを優先してヤメときましょう。

774枚の出玉を一旦流し、しばらく見に回ります。しばらく各シマを徘徊していたら、今日はカド台もしくは末尾1番が強い事に気付きました。そんな中、まど2のカド2が空席になりました。ちなみにカド台の末尾1は既に別積み状態で、カド3・カド4もドル箱を積んでいます。いよいよ腰を据えて追える台にたどりつけました。

追い銭が止まらず総投資が38Kにまで膨れ上がった所でカド3・カド4の方が次々とヤメてしまいました。

ま、まさか、まど2は不正解……？

いやいや、他人の進退を参考にしすぎるのは良くないと昔から漫画で言ってきた私が他者の動きで不安になってちゃ駄目でしょう。

今こうして私の自信を失わせているのは多額の負債だという自覚もあるのですが、こればっかりは私でもなかなか払拭できません。ここで再び席を立って各シマを徘徊。私なりの判断だと、今日はまど2・まどA全台系と言うよりも、カドor末尾1が正解に思えます。

再び空き待ちをしながら、今度は「カド台と末尾1番どちらがより正解に近いのか」について調べます。各台をデータから当たりorハズレで見ていくと、どうやら今日はカド説が強そうです。絆2やRe:ゼロはこぜ6ってますし、ハナビ通のカドも設定Hですし。そんな中、1時間ほど待っていると、カド台のアイムEX-AEが空席になりました。

データを確認すると、4600G・BIG=12・REG=19。

REG確率1/242と、数値的には足りています。これが今日の最後の勝負になるでしょう。

※*印はチェリー重複の意。

2000Gほどを回してもBIG=5・REG=3しか当たらず、その後も伸びずに300Gほどハマって出玉も残りわずかに。さらには、ハナビのシマが急に盛り返していて、半数の台でBIG中ハズレも出ている模様。私が捨てた台もBIG中ハズレこそ出ていないものの、差枚数はチャラ線にまで回復しようかという勢いです。

既に投資も6万近くまで入り、さすがに今日は体力・気力共に尽き果てた感があります。今日は普段通りのエンディングを撮る気力も残っておらず、最後のクレジット50枚を消化しながら収録を締める事に。

「最後まで諦めず期待値を積もうとしてみましたが、残念ながらこの出玉をのませて今日は実戦終了となります。」

ガコッ。

エンディングを撮りながら回していたら、残り十数枚でペカってしまいました。

そして……。

閉店までの1時間弱で、これまでの全投資の半分以上が返ってくるという一撃を得られました。読み筋を外しヒキも弱く高設定さえ捨てたかもしれない情けない収録実戦になってしまったと思っていただけに、負けはしましたが九死に一生を得たような気分での実戦終了です。

「さすがに今日は諦めかけましたが、それがプラス期待値の立ち回りなら、最後にはこうして好転する可能性の方が高いです。」

そんなコメントを残して収録終了です。

「ハートマークの形をしたピンクの固まりの雪見だいふく」は何だったのかな……関係なかったのかな……。でもひとまずは諦めない事の大切さや胆力も勝つ為のスキルなのだと伝えられて大満足の収録実戦でした。

ただ、1つ言わせてもらえるんだとしたら、

「自分、1回諦めてクレジット消化しながらエンディング撮ってたやん！」

と、自らツッコんでやりたいです。

はい、ギリでペカってくれたから助かったものの、今回は胆力が足りない1日でした。(もし編集で切られていたとしても自ら恥部を晒していくスタイルです。)

以上です。

今週の実戦の2日間は何れも負けてしまいましたが、立ち回り的には収録案件の割りに期待値を積めた方だと思っておきたいです。パチスロで勝つ為の要因は「店選び7割・それ以外3割」と言われる中、自ら実戦店を選べない収録案件で普段の稼働より成績を高められるパチスロ生活者など存在しないでしょう。

「収録だから高設定を使ってもらえてる」と考えるライトユーザーさんもいらっしゃると思いますが、一般的なパチスロ生活者は収録案件なんかよりもっと自分にとって優位な店を選び稼働しています。勿論、私もです。普段の稼働スキルを全て発揮できる環境じゃない収録案件であっても、伝えられるスキルを少しでも多く出せるよう努めているつもりです。動画をご覧の皆様には、私の意思が伝わっていると信じています。

と言う訳で、動画じゃ見せられない地元の稼働については収支日記でお伝えしていきますので、再来月辺りの記事内容にご期待ください。

(自らハードルを上げていくスタイル)