ガリぞうが利益を取りつつユーザー側も納得できる『本当の優良店』について考察!【収支日記#239:2024年9月24日(火)~2024年9月30日(月)】 (1/3)
今週の収支日記は、9月24日~30日の1週間です。
9月26日:本当の優良店とは
今日は長野県で来店実戦でした。
とてもお声掛けが多く接客重視になってしまい、特に語れる実戦内容でもなかったので割愛して、今回は「喜ばしい設定状況とは」について考えてみます。
今日の来店実戦の法人さんでは、今から17年ほど前に1日店長のお仕事を何度もさせてもらっていました。全ての台の設定値を自分で決め、オススメの示唆や告知方法・集客策に至るまで全て任されるという大任のお仕事です。勿論、お店側にも予算がありますから全機種全台設定6と言う訳にもいかず、自身の実戦経験から「こんな状況だったら打ちたいと思える」という配分とお店の予算ですり合わせる会議が数時間ほど設けられました。1日店長なので、当然ながらイベント当日は一切打たず、来店されたお客さん達とのコミュニケーションのみに費やして閉店まで過ごします。
勿論、設定漏洩等はないですが、この状況で自分が同じ境遇に立たされたらどうするかというアドバイスはするようにしていました。当時は今ほどジャグラーの普及度が高くなく、どのお店も1シマ10台程度だったのですが、大体のホールで半6半3にしていた記憶があります。また、北斗であれば中段チェリー等の強力な同時当選役を自らの手で引いた状態で開店を迎え、その痕跡の残る台はニブイチで正解とか、示唆にもゲーム性を持たせられるよう努めていました。ただ、当然ながら私の打つ設定状況では利益を取れるハズもなく、250台設置のお店で300万も赤字を打ってしまい怒られるという日も少なくなかったです。
この1日店長のお仕事を頂いていた頃から良く考えていました。
どういった設定状況での営業が理想なのかと。ユーザーからしてみれば毎日全台高設定が理想なんでしょうが、経営が成り立つ訳もありません。利益を取りつつユーザー側も納得できる営業とはどんなモノなのか、わずかながらでも設定状況を決める経験を持たせてもらえた身として考える事があります。1日店長をやらせてもらってから20年近く経ち、私も様々な経験を積んできました。全台系や末尾系といった、私が動画で良く見せてきた取材狙い的な立ち回りは、ヘビーユーザーをツモりやすくするだけで恒常的な稼働貢献にはつながらないだろうと今は感じます。
私も日本全国で打たせてもらう中、高稼働で上手に営業できているホールのほとんどは、機種寄せや末尾寄せ等の分かりやすい傾向が見当たりません。いかにして負けている常連さんやライトユーザーさんに高設定を打たせられるかに照準を当てていると思える設定状況が多いように感じます。こうしたお店側の考えを店長さんから直接聞いた事があります。(以前にも記事にしましたが今日の話題に合っているので復唱させてください。)
その店長さんのホールには、毎日のようにバラエティの鉄拳を打ちに来る常連さんがいたらしく。負けても負けても同じ台ばかりを打ちに来ていたのですが、とある数日間で10万ほど負けてしまったようで。その常連さんが打たなければ誰も触らないような台でしたが、店長さんはその翌日、その鉄拳に設定6を入れたそうです。負け続けていた常連さんは翌日もその鉄拳の設定6を打ち、プラス数百枚で帰っていったそうな。お客さん1人1人の動向を店側が把握していたからこそできた芸当でしょう。
お店側がお客さん1人1人を把握し、誰に勝たせて誰に負けさせようというスタンスは、とても手間のかかる面倒な作業でしょう。それでも大した広告宣伝なく高稼働を続けられているホールのほとんどは、こうした地道な作業の積み重ねで集客を可能にしていると思われます。機種寄せや末尾寄せは、お客さん1人1人を見ず安易に適度な集客ができる手抜き営業とも言える可能性があります。ホールの大型化も影響しているのかもしれませんし、素人の私には気づけない難解さもあるのかもしれませんが、お客さん1人1人を大事にするサービス業の根幹を今1度思い出してほしいと個人的には思います。
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