POKKA吉田が「LT3.0プラス」の詳細について解説!

LT3.0プラス他
先月のここのコラムではBT機の話を中心に触れてオンラインカジノ騒動についても触れた。それらもそこからさらに進捗しているのだが、まずはLT3.0プラスの話から。
ぱちんこメーカー組合の日本遊技機工業組合(日工組)は4月8日に日工組会議室でLT3.0プラスの記者発表会を開催した。LT3.0プラスの概要は、
・e機(スマパチ)に限定してLTによる獲得数等を大きく引き上げ
・次回の時短の性能及び回数の決定契機を増やすことで時短そのものの組み合わせ等の設計自由度が大幅に拡大
というものだ。細かいところを気にする人のためにさらに付記しておくと、
LT(P機基準、LT1.0とも)
F(初回含む期待値)<3,200個
LT到達率×LT期待値≦F×1÷2
LT3.0(e機基準)
F(初回含む期待値)<6,400個
LT到達率×LT期待値≦F×4÷5
次回の時短の性能決定契機
(従来)大当たり図柄/c時短図柄のみ → (プラス)大当たり図柄/c時短図柄、遊技状態(低高/時短有無)、滞在していた時短の性能
次回の時短の回数決定契機
(従来)大当たり図柄/c時短図柄、遊技状態(低高/時短有無) →(プラス)大当たり図柄/c時短図柄、遊技状態(低高/時短有無)、滞在していた時短の性能
ということになる。
P機の場合はLTは従来基準のままだが時短の性能についてはプラスの内容が可能だ。だから「LT1.0プラス」のような設計も可能になる。
また、「LT3.0がチャージ当たり不要」と説明されることが多いのはFの上限値の影響である。Fが3200個未満の性能はすなわちライトミドル帯までであり、6400個未満にすればe機の下限確率である349分の1でも対象となるのでチャージ当たり不要と言っているわけだ。
なお、昨年7月以降のe機に限定したLT2.0は、Fは3200個未満であり、LT上限値がF×2÷3と、2分の1から3分の2に引き上げられたに過ぎない。LT3.0はP機やLT2.0と比較すると上限値を大幅に引き上げている。
LT3.0プラス対応機種は7月7日から導入可能。サミーが既にe東京リベンジャーズをLT3.0対応機としてリリースすることを発表した。同機種は319.7分の1でRUSH突入50%(時短引き戻し含めて約61%)RUSH継続率約77%、チャージ当たりナシの「319LT直撃型」となっている。
LT3.0の設計自由度の高さはもちろんのこと、時短の性能と回数の設計可能範囲がものすごく広いことから、どのような性能の機種が登場するかは各メーカーの開発企画次第としか言えないほどだ。なお、個人的な印象としてはe東京リベンジャーズはLT3.0の中では王道的な設計になっている。昨年のユニバカ×サミフェスで展示していたこともあり、サミーとしても力を入れたシリーズということになりそうだ。
BT機が6月2日に登場し、LT3.0プラス対応機が7月7日に登場する。特に今年は令和7年ということもあり、令和7年7月7日と「777」となる日のため、日工組としても大々的なキャンペーンプロジェクトを展開することになっている。好調なパチスロ市場をBT機がさらに向上させ、LT3.0プラスが低迷するぱちんこ市場を回復・成長トレンドに反転してくれることになれば嬉しいところだ。
他には3月13日に警察庁が調査会社に委託したオンラインカジノ実態調査の結果を公表したり、3月21日に修正されたギャンブル等依存症対策推進基本計画が閣議決定されたり、吉本興業所属の芸人6人が警視庁によって「厳重処分」の処分意見を付して送検したり、ということが話題になった。
実態調査で「現在もオンラインカジノを利用しているのは約196万7000人(推計値)」などと出ているが、この実態調査は昨年7月から今年1月までのもの。つまり吉本興業所属の芸人の活動休止を同社が発表した2月5日よりも前の実態なので、現状は全く違うことが想定される。たとえばオンラインカジノが違法だとは知らなかったのは約43.5にものぼるが、今この調査をすれば90%後半くらいまで違法だと知っていると出るだろう。
基本計画についてはぱちんこ業界はさほど影響がなく、オンラインカジノ対策が盛り込まれたことやオンライン投票(公営競技)の対策、今回はじめて宝くじに自主的な取組が規定されたことという修正だった。
6月・7月に向けてBT機、LT3.0プラス対応機の情報が続々と出てくると思う。ひとまずそれに注目しておきたい。
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