ガリぞうが収録時にユーザーから設定情報を聞きたくない理由とは？【収支日記#62：2021年6月1日(火)～6月7日(月)】 (2/3)

6月5日：収録時のお願い

私にとっては珍しい来店のみ案件で大阪へ。激弱の入場抽選番号ながら何とか弱日当で終えられました……が、実戦データを紛失してしまい掲載できず。そこで今回は、来店や収録案件での皆様へのお願いについていくつか伝えさせてください。

私は現場の稼働で培ったパチスロの勝ち方を伝える事、そして勝つ為の努力も楽しいのだと伝える事で商品価値につながっていると思っています。逆に言えば、それ以外に商品価値は皆無だとも思っています。古くはインターネット黎明期のホームページで情報を発信し始め、その後はコラム・漫画・映像等でも「現場稼働で培ったパチスロの勝ち方を伝える事」の一点突破でパチスロライター業を続けてきました。これは言わば私の生業です。しかし、ここ数年は収録中に思わぬ事態で生業を遂行できなくなる場面が増えました。

例えば、収録中に「僕の打ってる台、設定5以上出てるんですけどもうヤメるので打ちませんか？」と言って頂ける事が多いです。パチスロで勝つ過程において高設定台を譲ってもらえるなど、この上なく有利です。しかし、生業を成就させる収録案件だと話は別です。高設定台を譲ってもらって勝てた日の成功理由を聞かれれば、「収録中の演者として周知してもらえていたおかげで高設定台を譲ってもらえて勝てた」と説明するでしょう。ツモれた理由は知名度のおかげであり、生業を成就させるなら「高設定台を譲ってもらえるほどの知名度を築こう」になってしまいます。となると現場の稼働で培った勝ち方も何もなくなってしまうので、収録中の高設定台の譲渡を今はNGにさせてもらっています。

もっと言うなら、私に譲ろうとしてくれている台を既に私は空き待ちしていたかもしれません。空き待ちしている台を打っていた方が私に「ヤメるので打ちませんか？」と言われ、NGと伝えた手前すぐに台確保できず、そのおかげで他の方に取られてしまったなんて事も何度もありました。

現場稼働では高設定台を打つ事が最優先事項ですから、知人が用事でヤメる時などは譲り受けたりする事もあります。しかし、収録中は自らがツモる事も大切ですが、あくまで最優先は「現場で培った勝ち方を伝える事」です。自らの力のみでツモれてこそ、ピン稼働で高設定台を追う姿が伝わると思っています。

もう1つ。例えば、収録中に「僕の打ってる台で6確が出ました！」と言って頂ける方が多いです。パチスロで勝つ過程において高設定確定情報を聞けるなど、この上なく有利です。高設定台情報を得たいが為だけに毎月データサイトに課金しているくらい誰もが欲している情報なのですから。情報が乏しい時は自ら掘って得ようとする事も少なくありません。今の時代、「どの台が高設定なのか」を調べるスキルはパチスロで勝っていく上で最も大事と言っても過言じゃありません。そのスキルを見せる事もテーマの1つなのに、知名度のおかげで情報を知り得てしまう姿は視聴者さんから見れば何の役にも立たないでしょう。

とある収録案件時にこんな事がありました。履歴で獲得枚数を閲覧できない店で「僕が打ってるハナビでBIG中ハズレが出ましたっ！」と息荒く伝えてくれた方がいました。その素朴さから嘘はないと思われます。そのハナビは入場抽選が早ければ私が打とうとしていた狙い台でした。やがて彼は「夕方からバイトがあるので」と帰っていきました。ボーナス確率は低設定域。空き台になっても誰も打たないので、まだツモれていなかった私は朝イチの本命台だったそのハナビに移動しました。ただ、私の中で収録時に高設定濃厚情報を提供されたおかげでツモる姿はアウト。聞いていなかったものとして打ち始めます。

そして、その台で1000Gほどを回し、BIG=1・REG=6。唯一引けたBIGも、BIG中は奇数挙動でHC中・HG中共にボロッボロでした。そんな中、他のジャグラーの本命台が空席に。この台で既にBIG中ハズレが出ているという情報を知らないモノとして自らに選択を迫り、そのままハナビを捨ててジャグラーに台移動しました。

お気持ちはありがたいですし、むしろ親切心には感謝しかありません。皆様は決して悪くありません。悪いのは自らに縛りを設けている私です。ただ、高設定台の譲渡や設定示唆情報は、現場稼働で培った私のスキルを映像でエンタメとして見せていく上では弊害になりかねません。私の身勝手と承知の上でお願いしますが、私の収録中は高設定台を譲ろうとしたり設定示唆情報を与えようとしたりしないで頂けると助かります。