助六はメーカーに媚びを売っている？本人が声を大にして伝えたいこととは (2/3)

「クソ台」だと言いたくて仕方ない機種があります

パチンコライターの方にはいつも迷機を挙げていただいてるんですが、まずはウルトラセブンですね。

初当たり確率が1/479と、今では考えられないスペックです。

この台、実はものすごく好きで、生涯でもベスト5に入るくらい打ち込んでる機種なんですけど、一番負けたんですよ。本当に信じられないくらい負けた台です。

当時はやっぱり1/500近い初当たり確率と突時(突然時短)がかなり衝撃的でしたよ。1/500の大当たり引いたのに時短だけで玉が出てこない(笑)

荒いと言われてたけど「まあ収束するし、イケるでしょ」って思ってたらイケなくて(笑)。死ぬほど負けましたね。ということで迷機に入れましたけど、本当に好きな台でした。

あの頃の1/500近い台は本当にキツかったですね。大ヤマト2の1/496.5で継続率71%とかも今考えても無茶な台でしたね。

いや～恐ろしいですよね。1000ハマりとか普通でしたね。その当時も「こんな台が出たらもうパチンコ終わるんじゃないかな」って思いながら打ったら意外とそうでもなかったっていう。

その分回りやすかったというのも大きいですね。

そうなんですよ。当時は1時間で350とか回ったりしたんで。今のヘタな機種の倍近くは回ってましたね。

特にセブンは台数も入っていて状況も良かったですからね。

良かったですね。今が一番面白いとは思いますけど、回る台が打てたり勝っていた時代はやっぱりこの頃なんですよね。

ただ、めっちゃ負けたのもセブンでした。

どうしようもないときの負けっぷりは本当にキツかった記憶があります。「この台に当たり付いてないんじゃないの？」って思っていましたね。

あははは(笑)。わかります！

突時とかも考えると実質1/600くらいだったと思います。そう考えると恐ろしすぎますね。

変身しないまま5万散らして終わりますからね。

そうですね。1万使って1回もスーパーリーチかからないとかはザラにありましたからね。

これに関してはデータを調べてわかったんですけど、セブンのリーチ確率が1/20くらいで今の機種の倍以上リーチがかからなかったんですよ。

それは初めて知りました！だから、あんなに無の時間も多かったんですね。

そこも信じられないですよね。

それでも間が持って、あれだけ人気が出てましたからね。超シンプルな演出で皆が熱くなっていたことを考えても本当にすごい台でした。

続いて、2位の「ネズミのやつ」って何ですか？

これはめっちゃ語りたいやつなんです！

十数年前の台なんですけど、ちょっと機種の名前が全然思い出せないんですよ。

でも、ボロクソ言うんで名前は出さない方がいいかもしれないです(笑)

それらを踏まえて「ネズミのやつ」ですね(笑)

この台は初打ちで10万円くらい勝ったんですけど、とにかく死ぬほどつまらなくて「二度と打たない！」って思った機種なんです。

10万勝って嫌いになる台ってそうないですよ。

「こんなに出たのにこんなにつまらない台があるんだ」と思って。

パチンコって「当たったら楽しい、出なかったらつまんない」って人めっちゃ多いじゃないですか。僕はその考え方がすごく嫌いなんです。自分がライターとして「いや～この台楽しかったです」って言うと、色んなところから「勝てたからですか？」とか。で、「つまんない」って言うと「え？めっちゃ負けたんですか？」って言われるのすごい嫌いなんですよ。

今までの人生で「勝った負けた」を理由に「楽しいorつまんない」って判断したことが1回もないんですよ。絶対そこで判断しないようにしてるんですね。

ちゃんと打ち込んで何回か当てたうえで、バランスが悪かったら「つまんない」って言うようにしています。で、自分の楽しいって言う台も何回か当たったりハマったりを経験して「楽しい」って言うようにしてるんですよ。

そこは一応自分の中でライターとしてポリシーを持ってて、たしかビワコさんも同じようなことを言っていたので「さすがだな」って思ったりもしたんです。

だから簡単に「楽しいorつまんない」を判断しない。メーカーの人も一生懸命作ってるんで、1回打って5万負けたから「この台クソだ」とか、すげえ勝ったから「いや～この台神台ですわ、最高」っていうのは絶対言わないようにしてます。

ただ、この台めっちゃ出たのにマジでつまんなかった。これは滅多に言わないですけど「本当のクソ台だな」って思って。だから、名前も思い出せなくていいやって思います。

一気に出てきましたね！(笑)

ただ、本当に名前が思い出せなくて…(笑)

10年前くらいですか？

いや～、あんまり特定しないで(笑)

本当にメーカーも覚えてないんですよ。「超つまんない！」と思ってから二度と打ってないんですよね。

そこが「名前が出てこないけど忘れられない機種」の理由ですね。

その当時はまだライターでもなかったんで「もうこれは二度と打たない、せめて座んないようにしよう」という理由で覚えてました。それが今うろ覚えにつながってますね。

でも、こういう経験があるからこそ自分は本当に面白いと思ったことだけを伝えるというスタイルにつながるわけですね。

それは、あったかもしれないですね。勝った負けたで判断して安易に「この台楽しい、つまんない」って言わないようにしようと思ったきっかけにはなりましたね。