ガリぞうがコロナ禍で「持ち駒」を喪失？初見店調査のスタンスを解説【収支日記#76：2021年8月10日(火)～8月16日(月)】 (2/3)

8月13日：黙認のバランス

パチスロで勝てている人種は得てしてホールから嫌われます。実際に負けていても、勝てる行為をしていると分かっただけで嫌われがちです。

出入り禁止になってしまうほど嫌われる行為が大きく分けて2つあります。1つは多人数による人海戦術。今では「3人以上のグループ打ちを禁じます」と言った文言も珍しくなくなりました。

もう1つは天井狙い系で、俗に言うハイエナです。こちらも南国辺りから明確に禁止事項としてポスターに書かれる店舗も見られるようになりました。何れも店側が嫌うと言うよりは一般客からの愚痴や通報によりマークされると言った方が正しいでしょう。

実際、私も高設定台を打っているだけで店側から注意を受けた事が何度かありました。例えば「数取器を使わないでください」とか。まだ小役カウンターが存在しない時代に数取器で小役を数えていたら、「他のお客様からの通報があったので数取器を使わないで頂けますか？」と注意された事があります。その日は頭上に7000枚ほどの出玉を抱えていたので、他客の誰かが疑惑の目で見ていて通報されたのでしょう。

当然ながら出玉は没収されませんでしたし、その後の遊技続行も許されたので、店側も「ただ小役を数えているだけ」と理解した上で通報者の顔を立てて注意したのでしょう。まだ私がパチスロライターとしてデビューする前の話ですから、知名度のおかげで許されたなんて話でもありません。

何れにしてもパチスロ生活者は店のみならず他客からも「勝てている事」を許されなければ何かしらの弊害を生みかねません。その点に関しては深く注意を払っているタイプの私でもこうした出来事が何度かあったのですから、必要以上に気を配ってきたつもりです。今回は、そんな私が大きな岐路に立たされた日の実戦記です。

今日は「面倒な作業」をいくつかこなせば朝イチで確実に設定6を打てる某B店での稼働予定です。ただ、打てる設定6の機種までは朝イチに行ってみなければ分かりません。今日も面倒な作業をしっかりこなして挑みます。

朝イチ。開店15分前に到着しますが、ホールの駐車場に車を入れず、近所のコンビニで飲み物を買いがてら待機します。「並んでまで確実に狙い台を押さえに来ているガッツキ感」を避ける為です。最悪、偶然にも誰かに狙い台を取られてしまえばそれでも良いとさえ思っています。それほどにB店とは慎重なお付き合いを続けています。

朝9時、開店。列の最後尾から入場し、真っ直ぐパチスロのシマに向かうと先客はゼロ。さすがはいつも通りの通常営業日です。

状況を確認すると、今日の打つべき台は……Sアイムに2台のみ。おそらく他台は全て設定1or2と思われます。むぅ……この時点で他店に移動する選択肢も浮かんできました。ただ、今日は他に強い店を知りません。こんな時、先月まで収録案件で2ヵ月ほど全国を飛び回って地元の情報収集をおざなりにしていた期間が悔やまれます。少々考えた結果、今日はSアイムの設定6(チェリー狙いで約107%)と思しき台で終日稼働にしようと決定です。

※*印はチェリー重複、#はレアチェリー重複の意。

1200Gを回し、BIG=0・REG=8。もう一度言います。1200GでBIG=0回。貯玉使用上限を使い切り、現金も6Kほど入りました。しかし、この台は私が最も自信のある店で設定6と信じきって良い狙い台。ブドウ確率も1/5.7と順調です。そもそもB店で狙い台を攻めて設定6じゃないと感じた事など過去に一度もないので当然の続行です。

20時過ぎ。そろそろ7000Gを超えてしまいます。基本的にB店では勝てている時に限り7000G未満でヤメるようにしています。B店のお客さんはMAXでも7000Gくらいまでしか回さないので、それに合わせるようにしています。今日もちょうど良い時間にB店で良く顔を合わせる方が隣に来たので、ほぼ台を譲る感じで捨てておきました。これもB店と仲良く付き合い続ける策の1つです。

予想設定は6。REG確率が圧倒的ですし、ブドウ確率も十分に足りていますし、何よりB店の狙い台で6じゃないと感じた事などないですから。

出玉を流すと1712枚。投資は貯玉と現金合わせて800枚なので、差枚数は+912枚ですか。Sアイムをチェリー狙いで7000G回した際の期待差枚数は+1470枚ですから、500枚ほどのヒキ弱だったようです。

帰る前にトイレで用を足す際、コロナ禍のポスターに書かれた文言に目を奪われました。

「遠隔地からの来店をご遠慮願います。」

そう追記されているのです。B店は私の住む札幌から片道50km以上あります。そもそも北海道のコロナ感染者数は北海道全体と札幌のみとで毎日分けて発表されている位、札幌市外にお住いの方にとって札幌は特別視されています。B店にとって札幌が遠隔地と捉えている可能性は非常に高いと思われます。

いくつかの可能性を考えてみます。まず、本当にコロナ禍対策を強めた可能性。地域密着型の店舗ならではの考え方でしょう。そして、常連からチクリがあった可能性。B店での私は毎回設定6をツモっているのですから妬みもあるでしょうし、「あの人、札幌から来てるみたいよ」という嫌がらせ的な密告があってもおかしくありません。

また、毎回設定6をツモられる私をB店が排除しようとした可能性もあります。これについては店員に聞こうとも考えました。「札幌は遠隔地に入りますか？」と。しかし、それが藪蛇で一生B店で打てなくなると痛すぎます。知らぬフリして通い続ける事も考えましたが、会員カード作成時に住所が登録されていますからバレバレでしょう。

リスクを冒してでも通い続けるか、確実に設定6をツモれる環境を諦めるか。悩みに悩んだ上での結論は……「諦める」でした。B店とは大事に大事に付き合ってきたつもりです。そのおかげで、行けば確実に設定6をツモれる超優良な環境を5年も維持できていました。その5年の努力を無駄にはしたくないと判断しました。

稼ぎの種を失うのは非常にキツいですが、コロナ禍が落ち着いて「遠隔地からの来店をご遠慮願います」の文言がなくなる事を期待して、しばらくの間B店とはお別れしておきます。

尚、この実戦は地元稼働ながら動画でも一部のみ公開されています。私個人のYouTubeチャンネルで過程を配信していますので、映像でも観てみたいという方はコチラからご視聴のほどよろしくお願いします。

>>【動画】ガリぞうの稼働日誌～2021～#4