ガリぞうが778万円プラスで終えた「とある1年」を振り返る【収支日記#80：2021年9月7日(火)～9月13日(月)】 (2/3)

9月8日：条件戦

 

収録や来店案件は普段の稼働より勝ちにくいという話をここでは何度もしています。収録時は普段より甘くなっていると思われる方もいるかもしれませんが、もっと甘い店を自由に選べて店移動もできて好きな時に帰られる普段の稼働の方がよほど勝ちやすいと断言できます。これは収録案件と普段の稼働の両方を何十・何百と体験した者じゃなければ分からない事です。

 

しかし最近は「店移動できない」という条件戦を見せる事も誰かの役に立つのかもしれないと考えるようになりました。例えば近場にホールが1軒しかない地域に住んでいて、車や自転車等の移動手段を持たず、好きな時に打てる時間の余裕もない人にとっては私の収録案件での条件と大差ないでしょう。そんな中でどうやって勝っていくのかを見せられるよう今後は努めていこうと思っています。今日もそんな条件戦での実戦記です。

 

今日は千葉県松戸市でAPチャンネル「プロスロJ」の収録です。APチャンネルでは言わずとしれた「プロスロ」の名の通りツモれば終日稼働ですが、機種はジャグラー縛りという条件戦です。

 

こちらの店舗は過去に一度だけ同じ番組で収録に来ており、その収録日は同店のグランドオープン以降で最も稼働が高かった日と聞いています。ただ、その日は圧倒的稼働量に加え全台系が数機種ある傾向のある取材の中、対象機種がジャグラー以外ばかりだったので、ジャグ縛りの番組では勝てる手段もなく手も足も出ない状態で1日が終わってしまいました。そして今回も特に取材もなくジャグラー縛りなので、他機種に寄せられてしまえば勝ち目はありません。

 

それでも傾向を探ってみた結果、強い日には機種単位だったりシマ単位だったりで高設定を並べて使っている可能性が見えてきました。また、高設定が使われる機種にも偏りがあり、過去半年のジャグラーで最も寄せられていた機種はスーパーミラクルジャグラーだったようです。

 

と言う訳でスーミラを本命機種に据えて入場抽選を受けると、190人75番。スーミラは5台のみなので、取れなければ詰みます。

 

10時、開店。真っ直ぐスーミラのシマに進むと、空席は……ありました。急いで確保し、まずは胸を撫でおろします。後はコレが正解かどうかの判断を間違わないだけです。

 

 

※*印はチェリー重複の意。

 

 

私の台は可もなく不可もなく程度ですが、スーミラの他台で弱さが目立ちます。機種寄せ場所寄せ狙いで打っているので、他台が弱いと粘り続ける理由が削がれます。しかし、実戦経験が過去に1回のみの店舗ですから、この台単体で高設定が入る理由に私自身が気付けていない可能性もあります。

 

ここで過去のデータを吟味し、上げ下げの傾向や消去法・末尾系まで様々な可能性を見てみましたが、私には見つけられず。こうして調べている間にもスーミラのシマは悪化する一方で、少なくとも全台系には見えません。

 

 

 

かと言って他の可能性が見えている訳でもありません。普段の稼働であれば店替え一択なのですが、これは収録案件なので、店移動の選択肢が無い中で打っている人の参考になるような動きを心掛け、ここはしばし見に回る事に。

 

状況を分析しながら待つこと数時間。様々な角度からデータを見ていたら、末尾9番が強そうに見えてきました。全台ではないのですが、明らかな偏りが見られます。一応、過去のデータでも半年間で一度だけ末尾寄せが見られたので、そういう可能性も全否定はできません。

 

そんな中、マイジャグラー3の末尾9番が空席に。データを見ると、で2959G・BIG=9・REG=9。可能性は残っていると見て、この台で勝負をかけてみます。

 

 

 

打てども打てども追い銭が止まりません。ただ、この間にも何度か他の末9チェックをしていますが、時間の経過と共に堅さが増しています。やはりここは私が引けていないだけと信じて回すしかなさそうです。

 

 

 

耐えに耐えた成果が出てくれたのか、ようやく当たりが軽くなり、出玉も2000枚overにまで伸びてくれました。投資分も回収できていると思われますし、後は閉店まで回すのみです。

 

 

 

 

結局、最後の1000GはBIG=1・REG=2という尻すぼみで大幅に出玉を減らして実戦終了。出玉を流すと1152枚。投資は29K(1450枚)なので、チョイ負けにまでのまれてしまったようです。

 

末尾9番は最後まで順調な台が多かったですが、中には例外もいくつか見つかり、確信レベルとまでは言えない状況でした。終わってみてデータをまとめた上での揺るぎなき正解は、まさかの「SアイムジャグラーEX-TPの緑パネル一列が全台系」でした。確かにSアイムは悪くなさそうでしたが、機種をパネル別で分けて考える事を怠った私に非があったかもしれません。

 

どんな競技でも条件戦は勝ちにくさに拍車がかかります。しかし、「店移動できないなら今ある状況の中で活路を見出そう」という収録時の方針も、きっと誰かの参考になってくれると信じています。

 

尚、この日の収録実戦は既に動画でも公開されています。映像でも観てみたいという方はコチラからご視聴のほどよろしくお願いします。

 

>>【動画】プロスロJ 第6回【前編】

>>【動画】プロスロJ 第6回【後編】