2021年で悪材料は出尽くした?2022年に期待できる「新規則機の伸びしろ」を解説!

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POKKA吉田 プロフィール
POKKA吉田

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

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悪材料出尽くしの2022年スタート

 

20182月から新規則が施行されてからずっと言い続けてきたことがある。それは「新規則機はずっと規制緩和のトレンド」というもの。しかしほとんどすべてのホールには旧規則機が収益を支える根幹機種として残っている。つまり「旧規則機に収益を依存している間は新規則機の規制緩和のトレンドをメリットとして享受する実感はない」となるということでもある。

 

いつからその緩和トレンドを実感することができるか。それは逆説的だが旧規則機がすべて撤去されてから、だ。それは多くの地域で、すなわち「これから」となる。

 

旧規則機の撤去は21世紀会決議の改定などの変遷もあったが、最終的には法令上の期限に倣うことになっていった。コロナ禍の長期化などが影響したとも言える。というか、今も全国の多くの地域でまん延防止等重点措置の真っ最中だからまだコロナ禍は続いている。来月に完全に収束しなければ3年目に突入するこの禍は、しかし来月に完全に収束する気配を今のところは一切見せていない。

 

この2年間で多くの店が廃業となったが、これはまだまだ続くという見方が一般的だ。また、コロナ禍前の状況としては、廃業店舗は増えているが、大型の新店出店がそれを相殺して、全国の遊技機設置台数はさほど変化がない、という状況だった。コロナ禍はこの状況も変えた。新店出店は昨年も今年もあるが、そのペースは明らかに鈍化している。

 

そのような状況下で、今月多くの地域で旧規則機撤去期限となる。来月以降に期限を迎える機種をいくつか抱えてる地域もあるが、いずれにせよ早晩旧規則機は完全に撤去される。この状態が起点とすれば、そこから先は緩和トレンドが維持されていさえすれば、レギュレーション的には伸びしろがたくさんあるということになる。

 

という話をいろんなところで業界向けにしてきたこの4年近くだったのだが、主にホール関係者にこの話はあまり伝わらない。ホール営業はわかりやすく言うと日銭商売であり、中長期展望を考えるよりは、今の苦境をどう改善するか、というところに視点の力点がいきがちな職域でもある。旧規則機は期限までに強制撤去というのは法令上の義務だから不可避であり、それらに業績を依存している店がそのままの状態で起死回生となる特効薬のような手法は存在しない。あるとすれば旧規則機撤去の延長だが、一昨年のそれはホール営業の状態が理由で実現したものではない。主な理由は当時、武漢を中心に中国全土の経済が止まっており、中国由来の部材を遊技機に採用していたメーカーが多く、遊技機の供給難となっていたことがあげられる。それも一度限りであり、二度の延長はない。

 

だから、昨年の前半くらいまでは「新規則機は伸びしろがたくさんありますよ」と言っても馬耳東風。「それよりも今、良くなる話はないか?」と言われても「遊技機については、旧規則機を今以上に延命する方法はない」としか言いようがなかったわけだ。

 

いろんなところ、その多くは遊協組合など業界団体になるが、そういうところからセミナー登壇依頼が毎年それなりにある。コロナ禍ではその多くが人が集まるとしてキャンセルとなったし来月の分もいくつかキャンセルとなっているが、それでもタイミングで実施できたりリモート開催などもあって昨年も一昨年もそこそこセミナー登壇はしてきた。その際、多くのクライアントは「この先明るくなるような話をお願い」とほぼ毎回依頼してくる。ならば、とそういう話をするわけだが、伝わらないわけだ。というか「今は明るい話はありません」とすら言うこともあったくらい。「新規則機に限定して言えば・・・」とギリギリ明るい方向の話をするということもあった。まあ、特に一昨年くらいまでは「今、明るい話をしてる奴は嘘つきです」などと言ってきたくらいである。

 

ところが昨年の後半になると、ホールにおける旧規則機の柱のような機種がどんどん消えていった。特に新規則機のぱちんこは昨年のガンダムユニコーンやエヴァなど、実績十分の機種も登場しており、多くのホールの不安は6号機ということになる。まだまだ旧規則機に収益を依存といっても、昨年後半になればもうサラ番も凱旋も沖ドキも撤去「後」だ。もちろんそれでもまだ旧規則機は残っているが、そろそろ新規則機6号機の業績が立ってこないといけないという方向に多くのホールの視点は変わっていった気がする。だから、冒頭に言ったようなことはようやく伝わり始めているようにも思う。

 

今年、旧規則機が完全に撤去されたところがぱちんこ業界的には悪材料出尽くしに近い状況となる。そこから先は新規則機がどこまで業績に寄与できるかどうか、緩和内容がどこまであるかどうか、緩和トレンドがいつまで続くかどうか、になるが、その辺はまだ本稿執筆時点では具体的には触れることが難しい。来月に寄稿する際にその点も触れることができればいいと思っている。

 

1月末に撤去期限を迎える店にとっては今週が撤去の最終週となるケースが多くなっている。みなさんのご近所の店の設置機種構成が変わることになるだろうが、ここから全国の店がどのように変化していくのか、私としては新規則機の伸びしろとともに静観しながらゆっくり注目していたいと思う。

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