【賞品上限額】パチンコ店の景品の上限は〇〇〇〇円?意外と知らない業界のルールを解説!
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「賞品上限額」について。特殊景品じゃなくて普通の「景品」に交換する際の豆知識になります。どうぞ!
ソフトはあれどもハードがない。
最近は減ってきてるかもしれませんが、以前はパチ屋さんのカウンターには「パチンコパチスロゲームソフト」が結構ありました。「北斗の拳」みたいな、ソフトの方もメガヒットした作品があった頃ですな。最近はリリースされるのがスマホアプリの方にシフトしててソフト化されるのがそもそも少ないせいもありますが、その時「どうせならハードも一緒に貰っていこう」みたいに思っても、なにげにパチ屋さんにそれらは置いてません。なぜなのか。と思った人ももしかしたらいるかも。
実はパチ屋さんのカウンターにある景品(法律上は賞品といいます)には風営法の施行規則にて上限金額が決まってる模様。ちょっと実際どう書いてあるか見てみましょう。
「賞品の価格の最高限度に関する基準は、九千六百円に当該金額消費税等相当額を加えた金額を超えないこととする」(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則)
これですね。景品の上限額は「概ね一万円」と耳にした事がある方がおられるかもしれませんが、実際には「9600円」に「消費税(10%)」を加えた金額(10560円)との事。冒頭でいう「ソフトはあるけどハードはない」というのは、単純に法律で許された上限内でプレステやらスイッチやらの本体が仕入れられない。という所に起因しています。
あくまでも金額的な話であってそれ以外の規制が影響してるわけではないので、例えば正規のハードじゃなくて低価格のレトロ互換機ならいけると。実際置いた所で果たして交換されるのかどうかは怪しいですけども!
特殊景品派も安心してられないぜ
んでこれ規則が「円」で決まってるのが曲者でして、等価ならこのまんまなんですけども、パチンコの場合はお店によってレートが決まってます。いわゆる交換率ですな。超ややこしいんですがお店が用意するのは日本円+消費税の「賞品」。一方でお客さんが提示するのは非等価店ではそれよりも価値が低い「賞球」です。
例えば6枚交換(12割分岐営業)でギリギリ限界の9600円(税込み10560円)の賞品をゲッツするためには9600円の12割で11520円分の賞球が必要。これだと賞品上限額を超えちゃうので駄目です。向こうが用意するのは税込みの「円」ベースなんですがこっちはそれを「玉・メダル」で払う。消費税分のクッションがあるとはいえ、あるレート以下では9600円のものをゲットすることはできなくなります。んでこの辺の乖離は交換率が低くなればなるほど顕著になり、相対的に店における最高額の景品も下がっていく。
俺は毎回特殊景品に交換するから関係ねぇ! という人も一杯おられるかもしれませんが、なにげにこれはそっちにも影響してきます。都内のTUC加盟店の場合、現在の大景品は9000円ですね。これが交換率込みで10560円を超えると「お店は大景品を払い出せなくなる」という問題がありますし、実際にそうなってるお店も既にあるそうです。14割だともうアウト? なのかな。
ちと筆者はそういうお店で交換したことがないのですが、そうなると中景品が最大のものになるわけで、なかなかどうしてかさばる。それはそれで何かゴージャスな気分になりそうな気もしますが、「単純に不便だ」と感じる人がほとんどな気がします。とはいえこれは金相場と法律、そして交換率の問題なので仕方ない。世界情勢の影響もある話なので、この辺は諸々祈りながら収束を待ちましょう。
大景品はもうギリギリの価格なんですなぁ
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