ガリぞうが苦手な対人戦でバーサスリヴァイズの設定6を打ち続けた結果【収支日記#105:2022年3月1日(火)~3月7日(月)】 (3/3)

ガリぞうが苦手な対人戦でバーサスリヴァイズの設定6を打ち続けた結果【収支日記#105:2022年3月1日(火)~3月7日(月)】 eyecatch-image

3月6日:思い出のホール~I店

 

知人の数名から「思い出のホールが面白い」と連絡を頂きました。時間をかけて読んで頂くだけじゃなく、評価の連絡までもらえるなんてありがたい話です。確かに設定状況や戦い方の詳細をあれほど細かく書いた事などほぼないので(と言うか現在進行形の手の内を明かすと自らの首を絞めすぎるので)、臨場感があるのかもしれません。と言う訳で今回は「思い出のホール」第3弾です。通っていた時期は2005年からの数年でした。

 

通い始めたのは時差開店+高設定イベントを謳っていた日に他であぶれて立ち寄ったのがきっかけでした。イベント内容は「各機種に設定6」というモノ。設置台数が基本10台単位の店なので、時差開店の割りにはさほど強いとも言えません。また、当時の北海道は入場抽選など存在しないので(~2016年まで)、しっかり並ばなければ北斗等のハイスペック機は取れません。私は他であぶれての2軒目というのもあり、並び人数は50人程度ながら最後尾からの入場ではメイン機種が満席だったので、私はガラ空きだった「天下布武(4号機)」に着席。しかし、打ち始めてみると即座にステージ移動してしまいました。これ即ち設定据え置き確定です。

 

 

天下布武(4号機)その①

 

初代天下布武には信長・秀吉・家康の3つのステージがあり、それぞれ最低64G滞在し、その後1/64でステージ移行します。設定変更後はステチェンの保証ゲーム数がリセットされるので最低でも64Gは移行しません。

 

当然ながら台移動してみると、2台目も同様に64G以内でステチェンしてしまいました。さらに3台目へ移動してみると、こちらでは64G以内にステチェンせず、さらにはチャンス目がモリモリ揃います。

 

 

天下布武(4号機)その②

 

初代天下布武には高確率・低確率の概念があり、それぞれチャンス目出現率が違います。普段は約1/130で出現するチャンス目が高確率では約1/35になり、設定変更後は高確率滞在が64G以上続くので、チャンス目が出現しやすい=設定変更?となります。

 

この台を粘り倒してみると見事に設定6だったようで、閉店までの間で4000枚の出玉を獲得しました。
「もしやI店は各機種に高設定が入る日に天下布武で下見しての設定変更確認だけで簡単に設定6がツモれるかもしれない!?」これがI店に通い始めた入り口でした。

 

 

天下布武(4号機)その③

 

初代天下布武は設定変更時にステージが再選択されます。つまり、前日のステージが信長で翌朝が秀吉になっていれば、1ゲームも回さずとも設定変更超濃厚を確認できます。ただ、3分の1で偶然同じステージが選ばれる事もあるので、同じステージとて据え置き確定とは言えません。

 

この日以降、I店の特日や時差に通うようになり、少々の並びを入れてメイン機種でもツモれるようになっていきました。おそらく私が初代北斗の推定6を最もツモれた店の1つだったと思います。「設定変更チェックは当時のパチスロ生活者にとって最も強力な武器の1つ」と言う事を教えてくれた店でもありました。

 

ただ、懸念材料が2つほどありました。まず1つは「正規の基板じゃない機種がある可能性」です。
地域や法人・店舗にもよりますが、当時は「裏モノ」と呼ばれるカスタマイズされた台達がホール内を席巻していました。北海道も例外じゃありません。

 

いくつか例を挙げるなら、本来1/819でしか揃わないハズの「キングパルサー(4号機)」の通常時チェリーが1/30で揃いまくってしまう店だったり。「ハナビ(4号機)」でボーナス未成立時に左上段単ドンビタ止まりから風鈴が揃い、ボーナス成立後は単ドン枠上or4コマスベリから風鈴が揃うという通常と逆の制御に変更されている店だったり。そして、このI店にも裏モノは確実にありました。例えば「ビックシオ(4号機)」はストック機ながら設定6でも107%程度なので、よほどの幸運に恵まれなければ万枚は厳しいハズなのですが……。

 

 

北斗の拳を打つガリぞう
※当時の写真が残っていました。

 

毎月のように2万枚前後出る台が多数散見されていました。加えて、トイレの中に貼られた某Aタイプのポスターには「激アツのゲーム数公開!」のタイトルで特定のゲーム数が貼られていました。もう一度言いますが、Aタイプです。そんな中、北斗で推定6をツモりブン回していると、突然マミヤがバットのような挙動を起こし始めたのです。本来レイやマミヤは演出が一切無いハズなのですが、やたらと空き缶やリンゴを落とします。

 

 

店舗ポスター 
※当時の写真が残っていました。

 

元々裏モノの存在を知っていた店舗だけに怖くなりましたが、この時は「結果が出ている間は気にせず通おう」としておきました。(その後、この現象はブン回しにより稀に発生するバグだと判明しました。)

 

また、もう1つの懸念材料がイベント内容の際どさです。例えば、夜18時になると店内のモニターに設定6の台番号の一覧表を映し出したりします。該当台に座れていない場合は急いで台確保に向かうのですが、今の時代にこんなイベントがあれば一発アウトでしょう。5号機が混在する時期になるとさらに激しくなり、夜19時に指定機種を全台設定6に打ち替えるなんていう激アツイベントも始めたり。19時の時点で該当機種を打っていないと無効なのですが、それでも目の前で設定6に打ち替えられるのですから強力すぎます。

 

ちなみに当時の私が打ち替えてもらえたのは「エヴァンゲリオン~まごころを、君に~」・「リングにかけろ1」の2機種でした。以前に当収支日記でも載せた、大晦日の夕方に「実は今日、全機種全台設定6です!」というメールを送ってきたという話も、このI店での出来事です。

 

これほどに危ない橋を渡っていながら集客は全く見込めていませんでした。近所に業界最大手のホールが出店したというのも大きいのでしょう。だからこそ負けじと過激なイベントを次々と行っていたのかもしれません。そんな過疎店だったからこそ私も通っていたというのもあります。

 

そんな、とある日。各シマに設定6系イベントで4台設置の「リングにかけろ1」のシマ内で唯一ガックンした台を終日打ちきり、6000枚ほどの出玉を得た際、確固たる閉店の陰りを見てしまいました。景品カウンターで特殊景品に替え、それを交換所に持って行き差し出すと、小窓の中から「ちょっと待ってねー!」と声が聞こえてきました。間もなく交換所から出てきて店内に走っていくオジサンの姿が。
その方はI店のホール内で良く見る店長さんらしき方の背中でした。少々待っているとオジサンが戻ってきて、小窓からお金が差し出されました。確認すると、1万円札が8枚に、5千円札が8枚。おそらくは店内に万券が8枚しか存在しなかったのでしょう。

 

一応は道内に数店舗を抱える法人だったのですが、1軒また1軒と潰れていたので、さすがに心配になります。これは何とかしなければと、パチスロライターとしては初めての「店バレ上等で私のネジロ紹介」的なコーナーを連載中の漫画「プロスロ~パチスロで勝つ為の王道~」の記事「パチスロ三昧」で宣伝がてら掲載してみました。

 

しかし、その翌月。I店閉店の通知をメールで受け取りました。既に手遅れだったのか、遅かれ早かれだったのかは分かりません。半ば分かっていた事ではあったのですが、やはりお世話になっているホールが亡くなってしまうと寂しいものです。こうした後悔を先に役立てる為にも、ただ自分が稼ぐだけじゃなく、今打てているホールに対して何ができるのかを考えていきたいです。

 

 

2022年3月収支 +2042枚 2022年年間収支 +13345枚

 

以上です。
私も年をとったせいか、思い出のホールを語り始めると、少し目頭が熱くなります。
これからも実戦記と合わせて「思い出のホール」を定期的に載せていきますのでお楽しみに。

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