POKKA吉田が今後のスマート遊技機市場を考察!ユニットの需給逼迫状態はどうなる?

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スマート需要 旺盛なまま

 

今年の1月から2月の前半はホールの最注目新機種はスマスロ北斗という感じであった。メダルではハーデスも注目されているし導入結果として沖ドキGOLDが絶好調ではあるが、スマートパチンコが始まる4月の「スマスロ」導入機種である北斗が最注目だというのは、理屈だがスマート遊技機専用ユニットの需給動向予測にかなり影響する。



そして2月の後半には一気にスマパチ仕置人が最大注目新機種となった。仕置人の場合はかなり特徴的で、2月後半からのホール関係者への実機披露(プレゼン)で評価が急上昇している印象である。スマスロ北斗も実機披露が1月だったことから最大注目新機種ということでは仕置人と同じように見えるが、北斗の場合はリリースが明らかになった昨年12月の段階で既に最大注目新機種であった。仕置人の場合は京楽のスマパチ第一弾の候補の1つということは業界巷間では知られていたが、リリースが明らかになった時点では「さて、実際に仕置人はいかほどのものだろうか」というのがほとんどのホール関係者の感覚だったと思う。この点で、最大注目新機種に一気に躍り出てきたということで私もかなり注目している。



それ以外にもスマパチ(聖闘士星矢、ルパン)、スマスロ(銭形、ゴブリンスレイヤー、SAO)は普通に注目されており販売台数も捌けていると聞いている。つまり、4月以降、スマート遊技機需要がますます旺盛になるということだから、これまた理屈だが、専用ユニット需給動向が不透明な状態のままだと昨年のユニット争奪戦のようになってしまう懸念もある。



そういう状況だったタイミングでぱちんこメーカー組合日工組とパチスロメーカー組合日電協は昨年からさかのぼる形で今年の9月までのスマート遊技機供給見込み台数と専用ユニット供給見込み台数の調査結果を全日遊連に3月8日付で文書で通知。これによると今年の9月の時点では遊技機台数が約96万台に対してユニット台数が約45万台とかなりの開きがあることが判明した。



実際には日工組、日電協ともにユニット業者団体(PSA、認証協の2つ)に対して供給を増やす努力を昨年から要請し続けてきた。また、日工組と日電協による調査という形での数字ではあるが、ユニットの供給見込み台数が具体的に出てきたのは初のこと。昨年まではPSAも認証協も数字は出していない。昨年、スマート遊技機フォーラムに私も登壇したが、登場が決まっていたスマスロについてざっくりとした見込みはパネルディスカッションでも出ていることから、遊技機の見込みは既出である。しかしフォーラムでPSAや認証協からユニットの見込みは具体的に触れられていない。これが今回、初めて明らかになった形だ。

 

なので、日工組と日電協はPSAと認証協に供給増の要請を続けているという点では同じにしても、ユニット供給見込みを聞き出せた上、全日遊連に通知し、全日遊連が全国の傘下遊協組合にそれを通知(3月10日付)したという点では、ユニットをなんとか供給増やそうというのが、いわば「業界の共通目標」のようになっている。このことから、3月10日付の全日遊連の(傘下遊協組合への)通知文書には【「本調査結果」と「今後の実際の供給量」は自ずと異なっていくものと思われます】という一文が添えられた。



つまり「これからしばらくスマート遊技機需要と専用ユニット需要が旺盛な状態が続き、今の見込みだと夏以降にユニットが全く足りないような感じだが、たぶんユニット業者が努力して供給を増やしてくれるだろう」というような状況になっている、という理解、ということになる。



このあたりは、もともと足りないものの需要がますます旺盛になり、さらにはスマパチも本格登場し、という流れでの需給逼迫だから、動向は流動的には違いないとは思う。が、PSAも認証協も昨年は見込みの数字を業界内では発信しておらず(見込みの数字がなかったわけではない)今は発信しているということを踏まえると、流動的には違いないが、供給増に努力することは間違いないということも言える。そもそも需給逼迫状態ということは「出せば売れる」のだ。ユニット業者がユニットを出せば売れるビジネスチャンスに供給増の努力をしない、ということは普通はない。

 

このあたりは今後のその時期ごとの最大注目新機種によって、いきなり逼迫度合いが強まったり緩和されたりが続くようになると思う。最大注目新機種の供給台数が多ければユニット需要も一気に増えるし、そうでもなければ需給逼迫度合いはまだマシともなる。仕置人は4月納品は15,000台と需要に対しては明らかに少ない台数であり取り合いになっているが、最大注目新機種の納品台数が増えれば増えるほどユニット需給逼迫は強まる。5月や6月はもちろん、見込み段階で明らかに足りない夏以降の新機種動向も注目となるだろう。

 

既存機もまだまだこの先かなりの年数残る前提ではあるが、今年、スマート遊技機の普及がどこまで進むか。旺盛な需要がどこまで続くか。特にユニットの供給がどうなるか。今後の展開に注目しておきたい。

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  • 1:2023-03-23 12:39:56将来は全部スマート機になるのでしょうかね?そうなるともう古い機械を設置できる設備さえ残らなくなります年。パチスロは手作業ならなんとかなりそうですが。

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