【入ってる】一体何が入っているのか？あのパチスロ用語について考えてみた

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「入ってる」について。これは多分ガチ寄りの人とそうでもない人で意味がカパッと分かれる単語なんじゃないかと予測。1回考えてみましょう。

どっちを思うかは人次第。

パチスロにおける「入ってる」とは主に「ボーナス」あるいは「設定」のどちらかになります。問題はどっちを連想するかなんですが、筆者は圧倒的に「ボーナス」派です。ただこれ「設定」を連想する人もかなり多いと思われ、特に日常的に「今日けっこう入ってる」「いやいや入ってないよ」みたいな会話をする人は「設定」派なのかもしれませんな。

んでこれ多分10年くらい前だったら圧倒的に「ボーナス」が多かったと思うんですけども、最近はボーナスを搭載していない機種が多いので、そっちを連想する人は減少傾向にあるかもしれません。そもそも「入ってる」という言葉を使う状況は「リーチ目かどうか自信がねぇ出目が出た時」あるいは「アツめの重複役を引いた時」でありまして、使いどころが少ない。「ヨシ入った」なら「沖スロやジャグラーの告知ランプが光った時」にスゲー使うんですけどもね。というかボーナスに関しては「入る」意外にも「当たる」「当選する」など複数の流派があって、どれを使うかは年代やら性別によっても偏りがありそうな気がします。筆者なんかは口語では完全に「入る」なんですけど文章では「当選する」ですし、そういう使い分け派もたくさんいそうです。なので、筆者が思うよりも「ボーナス」を連想する人は少ないのかもしれません。

んでこれそもそも論になりますが「ボーナス」も「設定」も、「入る」という表現をするのがパチスロ独特の文化です。

ちょっと前に別のメディアのお仕事で「ほぼパチスロを打たない人」と話す事があったんですが、氏は「設定」について「入るってなんだよ」という疑問をやっぱり持たれていました。「設定はする／されるものであって、入るもんじゃねえだろ」という言葉を聞き、その素朴な着眼点に「たしかにね！」と膝を打ったのを覚えてます。

やったことない人にパチスロを教えるのはかなり難しいし手間がかかる事なんですが、多分それはこういう独特の細かい言い回しなんかも影響してるんじゃなかろうかと、そう思った次第。レバーを「叩く」とかね。「押し下げる」とか言わないと通じないかもしれんもん。

「生入り」問題。

「入ってる」については「生入り（なまいり）」という言葉もあって、もしかしたらこれももうあまり使われなくなってる言葉かもしれません。

これは「激アツ演出やリーチ目などを経ずいきなりボーナスが揃った」状態。または「適当にフリー打ちしたらボーナスが揃った」状態という意味もあります。めちゃめちゃアツい状況で直接7揃いを狙う場合なんかは「生入り」とは呼ばれず。あくまでも「そんな素振りが全然ないのにボーナスだった」という意外性が必要になる単語です。

特に多く使われるのは「ジャグラー」であり、この場合は明確に「告知ランプがペカる前にボーナスが揃う」事を指します。基本的にジャグラーはチェリー狙いしとけば生入りすることがないハズの機種なので、生入りが発生したということはイコール、少なくともそのゲームはチェリーのフォローをしてなかったということになります（無音時除く）。

これにより、特にジャグラーに関しては「生入り」に纏わるオカルトがいくつか存在。地域差もあると思いますが、概ね「縁起が悪いもの」として扱われているらしく、試しにいま調べてみるとグーグルの検索サジェスト（予測候補）には「ジャグラー　生入り」に続いて「ハマる」「良くない」などの不穏な単語が並んでいました。

別に生入りしたからといって「そのゲームチェリーをフォローしてなかった」というだけであってハマったり呪われたりは全然無いんですけども、こういうオカルトが生まれるというのもまた、ジャグラーという機種の奥深さなんだと思います。

なんで設定は「入る」んだろう。