【特日】実はパチンコ専門用語じゃない？「特日」の意味や由来について解説！

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「特日」について。これパチンコ関連のみで使われる専門用語……と思いきや実はそうでもない模様。ザクッと解説します。どうぞ！

旧イベ日の事。

※以下は別に「特日は出るぜ」とか「出ないぜ」とかそういう話ではありません。筆者個人としてはそれを推してるわけじゃなく、あくまでも人々の間でそういう事が言われておるらしいぜという俯瞰に立った総論であります。

現在パチンコ関連のユーザーの間で「特日（とくび）」は「イベント日」を指します。ただし実際には店舗はイベント日を謳っておらず。その辺の事情は後述しますが、基本的にイベント日はイベント日でも「過去そうであった日」である「旧イベント日」を意味しています。なんでそうなったかはもう百も承知の方が多いと思いますが、最近打ち始めた方にとっては良く分からんかもしれんゆえ一応併せて解説しときましょう。

実は過去、ホールは「イベント日（イベ日）」を自由に設定するのが当たり前であり、例えば3の付く日はサンヨーの日とか4の付く日は花火の日とか、なんかそんなのを勝手にやっていました。それらは概ね「ガセイベ」であり集客するだけしてほぼベタピンだったんですが、その中でも大抵の店に「月イチ」あるいは「年イチ」のような「比較的信頼度が高いイベント」というのがあり、店によってはそれを地上波でCMしたりして印象付けてたんですね。これらは2011年には「射幸心を唆る」として全面的に禁止になりますが、当時どの店も独自のカラーとして打ち出していたそれら「イベント日」は人々（というか主にスロッター）のハートに今なお深く刻み込まれており、これを現在では「旧イベント日」と呼んでいます。

んでこの「旧イベント日」というのが短縮されるなかで「旧イベ日」となり、この「べ」と「ビ」が重なってる所が大変発音し辛い事からいつの間にか「特日」と呼ぶようになった、というのが大体の流れです。

「特日」という単語の初出については不明。ですが、イベントが禁止になってまだ浅い2013年くらいにはすでにぼちぼち耳にするようになり、2015年くらいになるとかなり一般的になっていった感じです。

ちなみに広告規制自体はだいぶ緩めになってますが、現在においても特定の日をことさら強調して出るとか出ないとかアピールするのは当然禁止のままです。そこは変わってないのでご注意を。「特日」というのはあくまでも周りが言っとるだけで、店舗が自発的に「この日が特日だよ」と発する事は基本無いっす。

パチスロ特有の言葉だと思ってた。

んで筆者、この「特日」というのをずっと「スロッターが勝手に作った言葉」だと思っていました。「特定日」の「定」だけ抜いて専門用語っぽくするのとかいかにもそれっぽいですし、意外とこれ、筆者と同じ誤解をしてる人が多いんじゃないでしょうか。

どっこいこれ、なんといろんな業界で昔から慣例的に使われてる言葉である模様。

使われてるのは「鉄道」「旅行業」「タクシー」など、他の業界にくらべて繁忙期がハッキリしている業界らしいです。いわゆる盆暮れ正月やGW等の「（大型）連休」を指し、翻って「めちゃ混むから覚悟する日」を意味する模様。用語としては「旗日」とやや被っていますな。傍証としてパチ屋さんでも「特日」は使われていたという説もあり、これに関しては他の業界と同じく「忙しくなる日」を指していた模様です。確かにパチ屋も盆暮れ正月は忙しいっすもんな。あとは小売業では「ゴトウ日（5.10日）」というのもあり、これも「特日」に近い。下手したら「特日」って呼んでる店もあるかもしれんす。

しかしこれ、元の意味合いは「客がいっぱい来る日」というのが先にあって、いっぱい来る結果「頑張る日」なわけで。今のパチ屋の「特日」とはタマゴとニワトリが逆転してます。

そういうのもありますし、何か「特日」って字面も発音も好きじゃないので、筆者はあんまり（特に口語では）使わないようにしています。「特定日」あるいは「旧イベの日」とか、そういう呼び方してますな。別にどうでもいい矜持なんですけども。

みんな結構使う言葉かもしれんけどな！