POKKA吉田が好調なスタートとなった「eユニコーン再来」導入前後の業界動向を解説!
eユニコーン再来
今月はなんと言っても「eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン再来 白き一角獣と黒き獅子」の成功の話が最重要だろう。
もともと盆を含めた8月商戦の最注目ぱちんこはe北斗の拳10であって、今回もサミーは川越の工場での出荷式の模様もプレスリリースしていた。昨年のスマスロ北斗の拳に続いてのプレスリリースであり、多くのホール関係者が本命視していた機種だ。
しかし蓋を開ければe北斗は明らかに失速、eユニコーン再来が完勝したような結果である。なお、P機のユニコーン再来はe北斗よりも早くに失速している。
eユニコーン再来が好調なスタートを見せたことによって、SANKYOは再販を決めたそうだ。供給台数がどこまで上積みされるかどうかは不明だが、たぶんホールの需要を完全に満たすだけの台数は用意するのは難しいだろう。なんといってもeユニコーン再来の導入初日は8月5日。たった2週間で再販を決めたのだから部材等の手配にも限界があるはずだ。
こういう再販(ホールが欲しい台数よりも少ない台数の再販)は、市場動向としてはかなりプラスに働くことになる。まどマギ3の再販(というかレンタルのみ)が決まったのは導入から約1ヵ月後のことであり、それでも台数は1,000台だった。基本的に現在もまどマギ3が今年のぱちんこ遊技機市場のトップにいるため、1,000台程度の供給では焼け石に水に近い。この場合、機種評価は高いまま維持され、ホール関係者にとっての飢餓感が解消されず、中古相場も相変わらず一番高値をつけているし、遊技客にとっても飢餓感が解消されにくいため支持が長く続くという寸法だ。eユニコーン再来の再販はもう少し台数が多めの数千台にはなる見込みだが、それでも完全にホールの需要を満たせるかどうかは不明である。
ユニコーン再来について、そもそもSANKYOは明らかにP機の方を優先していた。それは5月17日のプレス発表会でもわかることだ。CMで起用した俳優の城田優氏もゲストで登場して大々的に発表したのはP機の方だ。現在絶好調のeユニコーン再来の販売をSANKYOが発表したのはそこから1ヵ月以上も先の6月24日のことである。なぜ日付を覚えているかと言えば、この日は全日遊連の総会の日であり、パチンコ・パチスロ産業合同祝賀会の日だったからだ。
全国のホールの現場感としては、SANKYOが主力機として出してくるのはP機の方でありe機の販売が発表されてもまずは注目されていない。シンエヴァなどの結果を見てもわかるが、Pとeと同時リリースをした場合、eが先に失速するという印象が強いからだろう。だが、大きなヘソ、極端に辛い設計(ボーダーで言えば30回台/千円レベルの設計は極端に辛い)という個性はあったので、多くのホールはSANKYO系のスマパチユニットがあるところは一応検討しよう、くらいのスタートであった。
ところが7月はP貞子が導入されて好調を維持していくことになる。貞子はみなさんご存じのとおり大きなヘソと極めて辛い設計なのでとにかくスタートが回る。貞子が良いのなら同じような辛さのeユニコーン再来も良いのではないか、という予想が少しずつ7月になって増えていったようだ。しかし同じ時期の導入となったPアズールレーンは普通の設計だし貞子とアズールレーンは似たような営業データ推移である。また、最も好調なのはまどマギ3と変わっていない。これでeユニコーン再来の導入に全振りしてPユニコーン再来を見送るなんて芸当は、そういうホールもいなくはないのだが、市場の下馬評から大きく外れているわけだ。
今年3月のLT機導入週に、アリアのデータが注目され北斗強敵は今もなお好調だが、このときも市場の下馬評は低かった。このときはLT機そのものの下馬評が低かったわけだが、下馬評を大きく覆す結果を出すぱちんこ遊技機が今年、いくつも登場しているのは単純に良いことだと思う。e北斗、そして先月のe慶次は残念な結果だったが、まさか一番私が軽視していたeユニコーン再来が最も営業データが良くて、導入から2週間で数千台の再販が決まるなんて事態になるとは思っていなかった。
願わくば、ぱちんこメーカーの中で筆頭レベルに重要な大手メーカーのSANKYOが、P機を主戦にしてe機をおまけのように出すようなこれまでのスタンスをこれにて修正し、e機を主戦としてリリースするようになってくれるとありがたいところだ。まだスマート遊技機が「封入式」と呼ばれていた頃、最も研究開発に資金を投じていたところがSANKYOなのである。今はスマスロの成功機種が続いているのとぱちんこの大成功機種がしばらくないことでぱちんこよりもパチスロの印象が強くなっていたが、eユニコーン再来の成功で最重要ぱちんこメーカーとして、市場を牽引していってもらいたいと思う。
スマパチ限定のLT性能の緩和に対応しておらず、旧基準のLTでの設計でここまで結果が違うことにも驚いた次第。今後のSANKYOの動向は、eユニコーン再来の再販も含めて注目しておきたいと思う。
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