【出玉率100%超え】メーカー自ら「甘いよ」と申告した最初の機種はどれ?
チワッスあしのです。
いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「出玉率100%超え」について。この言葉をもって宣伝した最初の機種はどれでしょう?
クランコとか花火ではない。
出玉率(ここでは機械割という言葉を含む)100%オーバーを謳う機種は今の時代は沢山あります。いまはちょっと落ち着いてますが、5.9~6.0号機くらいの頃は、100%を超える、というのが1つのトレンドになってた時期もありましたね。また、4号機時代の「技術介入機」全盛期にも似たような時期はありました。有名なのは「クランキーコンドル」や「花火」で、これらは設定1でも100%を超える機種として有名で、当時はガッツリ打ち込んだおじさんも数多くいるのではないでしょうか。
ただし、4号機時代のそれらの機種も、メーカー自身は「100%を超えますよ」とか「甘いですよ」とは言っておらず。それらの数字は往々にして雑誌独自の計算に基づく「完全攻略時」の数字として表記されていました。なのでクランコの数字なんかは今でもネット上ではサイト毎に数字が違ったりしてます。が、それはそれぞれの計算者が独自の前提条件で手ずから計算してるためにおきた「ズレ」であるとのこと。なかにはあまり現実的ではない数字を採用してる例もあるようです。が、なんにせよサイトごとに紹介してる数字が違うというのは、とりも直さず「公称値がなかった」ということなんですな。
では、史上初めて、メーカーが100%を超える出玉率を公称値として発表した機種はどれだったでしょう?
これはまあまあ有名なので知ってる人が多いと思いますが、どうでしょうかね。どっちかというと「100%を超えていた」というよりも、とあるメーカーのデビュー機種として覚えてる人のほうが多いかも?
正解は……! あの技術介入機。
はい、正解は2009年、突如5号機開発に参入したダイコク電気の子会社「DAXEL」のデビュー機である「剣豪」です。いわゆる「ビタ押し機」であり、完全攻略時の出玉率は設定1で100.5%だった、とのこと。数値としては他の技術介入機に比べてやや控えめであり、なんなら前年にリリース済みのビタ押し機である「パチスロ格闘美神ウーロン」の方が101.5%と数値自体は優秀なんですが、そっちはメーカーが数値を発表してないこともあり、当該機は「100%を超えるんだぜ」というのをかなり全面に押し出したプロモーションが打たれた形跡があります。
ちなみに翌年にオーイズミが出した「ひぐらしのなく頃に祭」は完全攻略時102%という数字でメーカー発表がされており、そう考えるとウーロンとひぐらしに挟まれたこいつは数値としては大したことないんですけど、「言ったもん勝ち」な感じでなかなか上手なプロモーションだなと思いました。なお余談ですが「剣豪」のキャッチコピーは「帰ってこい」で、これは「技術介入時代への帰還」を指すそうです。100.5%なのに壮大! この辺も上手いやりかたですよね。
ちなみに今まで出た機種のなかで、設定1の機械割が最も甘かったと言われるのは上で紹介した「クランキーコンドル」の105.5%。ただしこれは前述のごとく諸説あり。105.5%はかなり高めに見積もられており、数値自体の信憑性には疑義があるそうです。うーん、なんぼ何でも高すぎだよねぇ。逆に最も1の出玉率が低かったのは、以前ななプレスで紹介した「満腹箱」。こちらは約63.6%とのこと。こっちはこっちでいくらなんでも低すぎる……!
クランコは実際は104%くらいなんじゃないかと言われてます。
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