【山佐パチスロタイアップ史】実は山佐さんはパチスロ史上初のタイアップが色々と多い件

2024/10/11 12:000

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「山佐さんのパチスロタイアップ史」について。あんまりイメージがないかもしれませんが、実はこのメーカーさんはタイアップ機種についてかなり積極的なのです。という話。

初のタイアップが色々。

山佐タイアップ史　アノ企業と史上初コラボも実現

パチンコにおける史上初のタイアップ台といえばこちらの記事にもあるように、SANKYOさんがリリースした「オロチョンパII」であるとのこと。リリースは1992年。ドットディスプレイしかないのでタイアップもなにもなさそうなんですが、実は河内家菊水丸さんの唄が使われており、同じ曲が使われているフジのテレビ番組「ヤマタノオロチ」とのコラボだったそうです。過去流行っていた「11PM」とかの同系統の、ややお下劣系深夜番組ですな。

じゃあパチスロの最初のタイアップ台は何かというと、こっちの方が有名かも。そう、山佐さんの「ピンクパンサー」がそれです。こっちも液晶非搭載ですが、リールやパネルデザインがしっかりピンクパンサーしてるほか、世界規模で有名な楽曲である「ピンクパンサーのテーマ」がしっかり使われてます。どんな曲だっけ？　と思ったかはドリフの泥棒コントでしょっちゅう流れてた奴だよというとピンとくるかも。

で、ここからが本題なのですが、実は山佐さんはその後も折りに触れ特徴的なタイアップ台を色々と出してます。

まずは「ピンクパンサー」後とはいえまだタイアップが一般的ではない時期にぶち込んだ「河童の湯7R」（1999年）。カッパとえば「カッパッパ～ルンッパッパ～ちょっといい気持ち～」でおなじみの「黄桜酒造」ですが、この台はもちろんそのタイアップ。これは史上初の「企業タイアップパチスロ」であります。いまは「餃子の王将」とか「高須クリニック」とかもありますし、「フェラーリ」や「ソフト・オン・デマンド」とのタイアップ例もありますがいずれも「パチンコ」の話。パチスロで企業コラボは結構珍しいようです。ちなみに山佐さんは5号機初期の2007年にも「プレイボーイ」社とのコラボパチスロを出してますな。

なお、黄桜酒造自体は2002年に藤商事の「CRかっぱ伝説」でパチンコとのコラボも実現。黄桜のCMといえば微エロ要素が人気ですが、こっちはその要素強めの萌え台でしたね。

初のパチンコタイアップも……。

山佐タイアップ史　企業だけでなくパチンコとのタイアップも

山佐さんはその後、2003年に三洋物産さんとタイアップ。なんとあの「海物語」をスロ化します。「海一番R」がそれですね。打った感じマイルド版の「CRザクザク千両箱」って感じの「確変搭載パチスロ」でした。当時の山佐さん（いまでもだけど）が好んで搭載してたビッグバンモードみたいなのも当然搭載。平均連チャン数は10連で、しかもREGではまず落ちないという素敵仕様でした。ちなみに山佐さんの確変搭載パチスロとしてはのちの「CRすーぱー福の神」も有名です。こっちはCRってついてることからも分かるように明確にザクザク千両箱の続編。しかしザクザク千両箱もすーぱー福の神も山佐さんのオリジナルコンテンツでありまして、CRってついてない「海一番」こそがパチンコのコラボ作なんですな。この辺はちょっとした皮肉めいてて面白いです。

さあ、海一番の翌年は初の格ゲータイアップ機「鉄拳R」が登場します。

演出を担当したのはオリジナル版「鉄拳」シリーズのスタッフさんたちで、システム基盤もアーケード版の「鉄拳4」のものが採用されています。なのでタイアップというよりもパチスロという枠組みを利用した鉄拳そのものみたいな感じですね。また、山佐×ナムコさんのコラボは「祭りの達人～ウィンちゃんの夏祭り～」も外せません。こっちは初の音ゲーコラボ作品です。これにて格ゲーと音ゲーの二冠になり、さらに初のホラーゲームのパチスロ化であるカプコンとのタイアップ作「バイオハザード」で三冠達成ですな。

このように、パルサーシリーズを始め、ウィンちゃんシリーズやチーパオ、プラネットやピカゴロウやリノやナイツなど、脈々と続くオリジナル版権が強いイメージの山佐さんですが、実はまだタイアップが一般的じゃなかった時期から積極的にやってその裾野を広げまくってきたんですよ、という話でした。

業界豆知識あしの画像3 鉄拳をホールで見たときはマジでビビったもんです

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