【立体映像】今では当たり前?業界初の「裸眼3D液晶」搭載の機種はなんでしょう?

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チワッスあしのです。

 

いつもありがとうございます! パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「裸眼3D液晶」について。なんとな~くですが「サンセイR&D」のイメージがありますが、実は初搭載は別の会社です。パチンコとパチスロ、それぞれで見てみましょう。どうぞ!

 

 

パチンコはあの会社のあのハリウッド版権!

 

業界豆知識あしの 画像1

 

パチンコとパチスロではやっぱ「液晶」に対する姿勢というのがちょっと違って、演出を飛ばせずずっと見ておく必要がある「パチンコ」のほうが熱量が高く、先に搭載されたのも大画面・高機能化が進んだのもパチンコです。各社とも見せ方を色々考えていく中で「3D」というのもどっかでたどり着く道だったんだと思いますが、そもそもまず日本においては「3Dブーム」というのが過去ありました。

 

これはおっさんにとっては記憶に新しいと思いますが、2010年、ジェームズ・キャメロンの「アバター」の公開に併せて家庭用テレビにも3Dブームが到来。各映像機器メーカーがキャンペーンを展開し大々的にCMを打ちまくってたんですね。いまは多分無いと思いますが、当時はマジでテレビの新製品に3D機能というのが実装されてるものがあり、専用のメガネ型ガジェットを通してみると飛び出す映像が楽しめるぜ! みたいな感じでやってたばかりか、同年末には小型とはいえついに裸眼対応の3Dテレビまで発売されるなど、時代はまさに「3D元年」とか言われてたんですね。

 

これはとりも直さず政府が(すくなくとも名目上は)省エネ家電普及のためにやってた「エコポイント制度」という名の「地デジ対応テレビ買い替え特需の後押し政策」に乗っかる形で「せっかくエコポイントで安くなるんだから、そのぶん高機能な新商品を買いませんか」「これからは3Dの時代ですよ」みたいな感じで、家電メーカーが半ば無理やり作り出したブームだったとオレは思ってます。なぜなら、3D機能は結局ほとんど使われず、3D放映を行う放送局は地デジどころかCSにももうないからです。なんじゃそりゃ!

 

ともあれ、こういう経緯で当時は猫も杓子も3Dというのがもてはやされており、その流れに乗った1発目のマシンが2011年にホールに登場することになります。当然これは映像機器の流行に敏感なパチンコからですな。初搭載がやっぱり海外の映画版権なのは「アバター」のイメージでハリウッドの迫力ある映像は3Dっしょ!というのがあったのかもしれません。

 

(※筆者注! 裸眼3D液晶初搭載機である「ジュラシック・パーク」を想定して書いてたのですが、それ以前に豊丸の「カンカン天国」がどうにかして裸眼3Dを実装してた模様です。失礼しました!)

 

それ以降、パチンコにおいては現在でも裸眼3D技術が頻繁に使われており、市場にある多くの機種で迫力ある立体映像を楽しめるようになっています。

 

一方! パチスロでは……。

 

 

パチスロではほぼ使われてない技術!

 

業界豆知識あしの 画像2

 

パチンコに遅れる事1年の2012年11月、とうとうパチスロにも裸眼3D技術を利用した機種が登場します。KPE(現・コナミアミューズメント)の「ランブルローズ3D」がそれ。ちなみにKPEはさらに翌年「魂斗羅3D」も発売してますが、これらは2010年末に世に出た東芝の裸眼3D技術とほぼ同等のものを採用したとのリリースが残っていました。が、その後は裸眼3Dが一気に標準搭載になるということもなく。残念ながらパチンコのようにヒットシリーズには裸眼3Dがデフォ搭載みたいになることはありませんでした。

 

まあ相対的にパチンコに比べて液晶演出の重要度が低いこと、それから押し順ナビ等の出玉に直結する表示部の邪魔になる可能性もあるゆえ、何でもかんでも採用! というわけにはいかなかったんだろうと推測します。が、裸眼液晶以外のアプローチでの3D化というのはちょいちょい試されているフシがあります。

 

例えばディスプレイの構造で映像に奥行きをもたせるものとしては、大都技研の「スゴビ」やらJPS初期の「ダイナマイトマン」みたいな方向で立体感を出す機種もありましたし、「アステカ-太陽の紋章-」「アナザーゴッドポセイドン」 なんかに採用されていた、スクリーンの重ね合わせとプロジェクションマッピングを利用したもの。などなど。さらに裸眼3Dを最初にパチスロで採用したKPEは「トレジャーパイレーツ」という初期の機種で、(たぶん)下から照射した映像を手前と奥の2つの鏡に投影することで摩訶不思議な奥行きを出しており、打ったことがある人は「どうやってんだこれ」としばらく首を捻ったもんであります。

 

目押しの邪魔という問題がある以上、多分パチスロでは裸眼3Dは流行しないと思いますが、それ以外の部分で迫力ある映像を作ろうとする努力は、きっと今後も続いていくのでしょう。

 

はい、本日は以上!

 

 

業界豆知識あしの 画像3パチスロの貞子3Dはどっちなんだ!

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