議連開催へ【POKKA吉田の業界人コラム#2】

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参議院選挙後の業界の動き

 

7月の参議院選挙は、ぱちんこ業界の族議員候補として比例区に立候補した尾立源幸氏が落選となった。私はかなり熱心に応援していたため残念だったが、落選後、業界関係者は早速動いている。

 

基本的には、二年前の規則改正案(初案)配布の段階から風営法議連が警察庁に対するぱちんこ業界の代弁者的立ち位置となっていた。
この改正の根本は「全体の3分の2」という射幸性抑制であり、この基準を警察庁が導き出した目安が「4時間5万円」である。5万円という額は、ある時期のリカバリーサポート・ネットワーク(RSN)への電話相談者の7割ほどが一か月に使っていた額ということだったが、RSN西村代表がこの数字に根拠がないことをずっと警察庁にも力説していた。


で、あまり知られていないが、この改正の全体の3分の2について、警察庁白川生活安全局長が風営法議連の場で「根拠がなかった」ことを認めたのだ。しかし同時に「内閣官房の意向だったので汲んでほしい」ということも言ったため、風営法議連は後日、内閣官房の中川審議官からヒアリングし、そういう指示を出したのか質したところ、中川氏は否定。
つまり、「警察庁が規則改正について根拠のないことを認め内閣官房のせいにしたが、内閣官房はそんなことは言ってないと否定した」状態が今、である。こんなしょーもないことで絆やまどマギやハーデスがあと数か月で総撤去なのだ。
これを黙って許容するならともかく、おかしいことをおかしいと言えるように、というのが私の選挙期間中の業界関係者に向けた一番強いメッセージだった。

 

尾立氏の落選が決まった開票後、7月22日のことだが、後援会の幹部らが自民党本部に赴いている。既に業界の話(生放送)でも触れたが、このとき面談したのは自民党の二階幹事長、林幹事長代理だ。
まずは、はじめての選挙にしては頑張ったと二階幹事長が後援会幹部らを労った。そこで終わると警察庁の意趣返しも怖いところだったが、後援会幹部らの危機感を感じ取っていただいたのか、この場で風営法議連の早期開催が決まり、二階幹事長、林幹事長代理が議連開催の段取りをしてくれた。その議連開催日は8月5日。

 

結果、選挙には負けたが、風営法議連、志帥会(二階氏が会長なので「二階派」と呼ばれる)、自民党との関係は選挙前と同様のところに落ち着くことができた。このため、業界関係の動きは、ひとまずは風営法議連に舞台が戻ってくる形になる。

 

風営法議連は4月25日、議連総会を開催して提言をまとめている(国家公安委員長や生活安全局長に既に渡されている)。この提言から議連開催がなかったことから、まずは8月5日の議連ではこの提言内容の進捗状況を確認する、ということになりそうだ。主に型式試験の改善がテーマとなっている提言であるが、現在のところもまだ改善の兆しがあるかも?という程度にしか届いていない。
また、警察庁と内閣官房とが、風営法議連の中で言った言わないのかなりグダグダの状況にあるが、警察庁が改正の根拠がないことを認めた以上、いずれは現行の規則(つまり改正規則)の是非や見直しについても、視野に入ることになりそうだ。もっとも、規則改正は一朝一夕には難しいので、将来的な視野、ということになる。

 

規則改正による代替機問題

 

業界的には秋から到来する高射幸性パチスロの認定切れによる15万台以上の撤去が喫緊の課題だ。絆、まどマギ、ハーデス、モンハンだけでこれだけの数字になる。
代替機はもちろん6号機ということになるが、これら約6年間もホールの収益の柱になってきた機種の代替機は出てくるのかどうか。型式試験の処理期間を考えると、もうタイムリミットはほとんど残っていない。

 

ぱちんこの方も型式試験の問題は「319系、6段階設定搭載、出玉率設定格差の大きいもの」の適合率が極端に低いということがある。また、新内規であるベース値規制撤廃やヘソ・他穴1個などの仕様もまだ状況的には見えてこない。極端に適合率が低いカテゴリがあるのはやはり良い状況ではないことから、こちらも改善が期待される。
というか、これも業界の話でも触れたが、議連開催日からスタートする藤商事のリングがまさにこのカテゴリだ。ホールが釘調整によらず設定オペレーションを多用してくれるのかどうか、とても注目している。

 

私としては、このところ全然遊技できていなかったことから、8月は遊技を増やす月にしたいと思う。既に少し打ったが、じっくり打ち込みたいのは仕置人、そして先ほどのリング。そしてもう打ち込みまくったのだがエヴァ13。パチスロはずっと凱旋ばかり打っていたが、もうすぐなくなるということでハーデスを久しぶりに打とうかとも思っている。
やはり、なんだかんだ、遊技することが好きでこの業界に入ったのだ。私の場合は遊技時間を増やしたところで仕事にまったくつながらないのだが、それでも打つ時間を確保してみたい。

 

というか、選挙期間中は、後援会の人たちほどではないのだが、私も激しく行動してきたつもりだ。とても疲れた。まずは風営法議連開催が7月22日に決まったことで業界的には最悪の事態を避けることができた。
ということで、ホントは遊技すら忘れて何日か、温泉にでも行きたい心境である。行くとするなら盆期間中なのだが、息子の野球の大会が続くようだ。となると、温泉旅行はまたの機会に、時間が少しあれば遊技する、という日常に戻る計算になる。

 

ま、それで良いでしょう。それでも毎日楽しいです。

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