休業要請を守った結果…「旧規則機の経過措置延長」が決定!しかし、延長期間は1年ではなく7か月!?気になる規則改正の背景を徹底解説!

休業要請を守った結果…「旧規則機の経過措置延長」が決定!しかし、延長期間は1年ではなく7か月!?気になる規則改正の背景を徹底解説! eyecatch-image

慌ただしかった5月のこと

 

日本社会的には5月はコロナ禍明け?という時期を探るような月だった。

14日には全国の39県で緊急事態宣言が解除された。

21日には関西の2府1県で緊急事態宣言が解除された。

25日には最後まで残っていた1都1道3県でも緊急事態宣言が解除され、これで日本では新型コロナウィルスによる緊急事態宣言がなくなっている。

 

しかし、ぱちんこ業界的にはトピックスがいろいろ多過ぎた一か月となった。今回は先月ここのコラムで書いた経過措置延長の話を触れよう。

 

整理をすると次のようになる。

 

・5月1日に業界6団体の連名で警察庁などに経過措置延長の陳情書を提出

・5月14日の国家公安委員会で風営法施行規則の附則が改正

(改正規則の規定で改正規則施行日以降にそもそもの経過措置が切れる機種についてはそこからさらに経過措置が一年間延長)

・5月20日に改正規則が施行される

・5月20日、改正規則施行に合わせてパチンコ・パチスロ産業21世紀会が旧規則機の入替計画を決定

・5月21日に中古機流通協議会などが開催され、旧規則機の取扱いについて業界6団体がさらに合意

 

経過措置延長については、5月1日の陳情書提出後、まだまだ全国的に続いていた各知事からの「ぱちんこ店への休業要請」をしっかり守ることができるかどうかが延長の可否について影響することになっていたため、遵守率そのものの推移を業界6団体のトップたちはものすごく気にしていた。GW期間中の休業率は100%にかなり近づいたのだが、7日から一転して開業する店が増えていく。このため、そこから一週間の国家公安委員会開催まで、予断を許さない状況であった。

 

実際に規則改正となった14日に改正内容はマスコミで報じられている。その内容は上記にあったとおりで「施行日以降にそもそも経過措置が切れる機種は、そこからさらに一年間経過措置延長」だ。しかし、施行日に21世紀会が決議した入替計画では最大でも7か月となっている。そこで全国のホールからは「規則が一年間としたのに業界が7か月と短くするなんて」という批判が急増した。

 

この件については、陳情書提出までの状況が知らないホールによる「間違い」ということは断定できる。

 

4月末までの段階で業界6団体は警察庁に対してもちろん経過措置延長をなんども折衝してきた。6団体が「一年間延長」を要望したときは、警察庁は「(延長期間が)長い」と却下している。そこで21世紀会決議と同様の内容を再度折衝時に要望した際に警察庁の反応は「その計画を業界みんなできちんと遵守できるか?」というものに変わった。「守れます」ともちろん6団体側は約束し、そこで延長への手ごたえを感じたことから5月1日に陳情書を提出したのである。

 

ところで警察庁が7か月で業界と握ったのに規則が一年間というのは実は単純な話だ。
冬にコロナの第二波が到来してしまったときに再び規則改正をするのは庁内的にも大変だ、という警察庁(や政府)側の都合である。そもそも警察庁は一年間の延長を却下しているのだから21世紀会決議の内容までの延長許容だ。21世紀会(全日遊連が代表者的になっている)の決議を皆がきちんと守るようにするための仕掛けが21日の中古機流通協議会や6団体の合意となっていったわけである。

 

他にも25日には東京都遊協が事実上休業要請を拒否する形で執行部が全員総辞職するということもあった。

 

正直言えば、今の段階でぱちんこ店に休業要請を出しているのは東京都だけである。都内のぱちんこ店は隣県のぱちんこ店よりも感染リスクが高い「はずもなく」、都遊協が再三にわたってガイドライン徹底とともに休業要請をとりやめるように要望していたが、東京都はほぼ無反応。ステップ3に位置づけている根拠も示されず、こういう事態になったが、私は都遊協の決定は支持したい。特措法24条の休業要請には違いないが、緊急事態宣言は解除されたのだから、「対策の実効性」などをもっと評価すべきである。(それは神奈川県、埼玉県、千葉県のように、ということ)

 

おそらく東京アラートなるものも発動が視野になってくるのだろう。東京ではまだ病院クラスターが発生している。しかし、都内では今は普通にぱちんこ店は営業している。マスク着用や入店時の検温、間引き営業、飛沫防止ボードなどの対策の実施度合いには店舗格差があるが、現状はそのような状況だ。

 

6月からは多くの地域で小中学校が再開される。私の息子のところも分散登校ではあるが、再開となった。まだ非日常の状況から脱出できてはいないが、夏に向けて徐々に日常を取り戻しつつあるという気もする。

 

北九州市のように心配な地域もあるが、6月の一か月間を7月にここのコラムで振り返るときに、コロナがぁ、と言わないで済むような状況になることを願っている。

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