追加内規まとめ【POKKA吉田コラム #5】

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

ぱちんこメーカー組合の日本遊技機工業組合(日工組)がのめり込み対策として内規の追加をしたことは既に広く知られていると思う。

 

内容を整理するとこうなる。

 

◆日工組内規について(二回の改定まとめ)

 

・ML分母上限基準値320

・ループorSTの場合

ヘソ賞球3個 →総量7,200個

電チュー賞球1〜2個 →総量6,800個

ヘソ賞球1〜2個 →総量5,800個

・V確の場合

ヘソ賞球3個→総量6,800個

電チュー賞球1〜2個 →総量6,400個

ヘソ賞球1〜2個 →総量5,400個

・最低獲得球数

下限確率320分の1まで →最大獲得球数の3分の1以上、かつ、600個以上

下限確率260分の1まで →最大獲得球数の4分の1以上

下限確率160分の1まで →最大獲得球数の8分の1以上

・多種多様な遊技機開発の推進

(MLは通常時の確率のこと。総量は期待値規制で初当たり分は含まず。総量と獲得球数は払出玉ベース)

 

今年、11月以降の新台販売はこの内規範囲の型式に限定される。この内規範囲外の現行型式の中古機流通が可能なのかどうかは現時点では結論が出ていない(法的には合法だが、警察庁が流通を嫌がっているため)。

 

さて、いろいろ思うところはあるが、専門的なことを言ってもわかりにくくなるだけなので、雑感的に少しだけ触れておこう。

まずは「ギャンブル性抑制としてはまずまずも、V確規制が思ったほどではなくて拍子抜け」というのが第一だ。

 

V確仕様の自由度は「突入率と継続率を自由にすることができる(突入率、継続率それぞれそのものは一定)」という点にある。

通常のループ確変機の場合は、突入率と継続率が同じであることになり、継続率を高めたければ突入率も高くする必要があった。

が、V確は突入率を辛くして継続率を高くするなども自由なので、開発企画の自由度は増す一報で、ギャンブル性向上に寄与してきたものだ。

 

V確を規制する方針ということだから、私は「突入率下限値or継続率上限値」が設定されるものと考えていた。

それがループタイプに比べて400個減の総量期待値規制である。

もちろん規制強化には違いがないのだが、これだとまだ抜け道がありそうな気がしている。

 

それともう一つ指摘しておきたいのは「多種多様な遊技機」について。

現在、いろんなものが提唱されており、初心者にもわかりやすい、定量制を想定したもの、玉の動きを楽しめるもの等々が推奨されているが、昨年から現時点まで、私の知る限りにおいては「小当たり頻発で玉を増やす」という仕様のもの「のみ」がいくつかのメーカーによって開発企画されているということである。

 

多種多様な遊技機については、エンドユーザーにとっては「内規というよりも、日工組メーカーみんなでこういう機械も作ろうよ、という呼びかけ」だと考えて欲しい。

もちろん小当たり頻発など警察庁生活安全局保安課の了承があって実現できるものだから内規の範疇もかするのだが、基本的には「多種多様な遊技機を作ろうよ」という呼びかけである。

 

よって、小当たり頻発タイプを除いて「いつ頃どれくらい出てくるのかはまだ未定」ということである。

もちろん、提唱したからには一つくらいはそれぞれ出てこようが、小当たり頻発タイプのようにいくつものメーカーが開発企画競争をする、という状況にあるとは言い難いのである。

 

ニコ超会議で小当たり頻発タイプの参考出展があるという話だから(本稿執筆は4/20とニコ超会議の前)、このタイプがいずれリリースされるのは間違いない。しかし「多種多様」を謳うのだから、それ以外のさまざまなタイプについても各メーカーがリリースしてくれることが望ましいと思う。

 

まあ、本稿は内規の専門的な評価というよりも私個人の雑感だ。

そして多種多様の遊技機推奨などの、今までの日工組にはなかった取り組みがあるという点も理解いただければ良いかと思う。

 

で、問題はパチスロARTだ。こちらは出玉性能に関して、ホールやエンドユーザーが知りたい内容のほとんどが決まっていないのである。

年末年始はまだ先のことだが、開発ベースで言えば「直近」である。

 

ぱちんこは決まった。パチスロはまだ全然展望が描けない。これが現状であるということを触れて了としておこう。

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