対立激化か交渉継続かに揺れた2月【POKKA吉田コラム #15】

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

2月も遊技くぎの問題が盛んだ。しかしその様相はより濃くなってきている。

 

2月10日、ぱちんこメーカー組合の日工組は回収撤去リスト第一弾を通知した。

日工組の手順は前日の9日に警察庁生活安全局保安課にリストを提出し、翌10日の16時頃に各ホール団体に通知、というものだった。

 

しかし、保安課は全国の警察本部に9日中にリストを通知して「日工組の回収対象リストなので、変更承認をしないように」と指示した。

翌10日は既に警察にはリストがわたっており、変更承認の取り下げが頻発するという事態になった。

 

もっと妙というか変だったのは、リストの逆流現象が起きた、ということである。

一部の警察本部が前日に保安課から通知されたリストを遊協組合に伝達し、それが組合員に拡がり、そしてホール各団体がまだリストを通知されていない段階で問い合わせが殺到する、という事態になって、特に全日遊連はかなり混乱した。

 

こういうことを踏まえて、2月18日、日工組と全日遊連の連絡協議会が開催されて全日遊連側から日工組に対していくつかの要望が出ている。

 

内容をまとめるとこうなる。

 

・回収対象リスト型式を適正な遊技機に入替するときは、無償で提供して欲しい

・回収対象リスト型式をメーカーが適正な状態にして変更承認可能ということをしないのはなぜか説明して欲しい

・回収対象リスト型式を通知するときは一緒に適正な遊技機のリストも通知するとしたのにしていない件について説明を25日の連絡協議会で回答して欲しい

・変更承認のドタキャンについて、警察は警察の都合でのドタキャンではないため費用の返金に応じてくれないため、この費用を負担して欲しい

・第一弾リスト通知の際、大混乱したがそのようなことのないようにお願いしたい

 

これらについて、全日遊連は25日までに日工組に文書で回答することを要求した。

 

そして25日、日工組と全日遊連の連絡協議会が開催された。日工組が文書で回答した内容はまとめるとこうなる。

 

・無償提供はできないが、出来る限り努力する

・1月の中古機流通協議会で決まったことだから対応できかねる

・今年4月から提供される新台はすべて適正な遊技機である

・さまざまなケースを想定してちゃんと検討する

・出来る限り情報提供していく

 

なお、25日の連絡協議会では、3月9日の日工組と全日遊連の連絡協議会で引き続き協議し、3月16日開催の全日遊連理事会に日工組が執行部から何人かが出席して、補償条件等についても具体的に説明することが決まっている。

 

さて、2月は日工組と全日遊連の対立がいつになく激化した月だった。

無償提供の要望が18日の段階でかなり強くあり、それに0回答の方針の日工組であるから、場合によっては連絡協議会そのものが開店休業中になりかねないほど緊迫していたのである。

 

しかし、25日、日工組も全日遊連もかなりギリギリの努力をしたようである。

結果、今のところ対立激化ということではない。それらがどうなるかは3月の連絡協議会と全日遊連理事会の推移次第となった。

 

2月29日、日工組は全日遊連を除くホール4団体と遊技くぎの問題で協議する(本稿執筆は28日)。
ホール4団体の中には、日工組とかなり激しく対立する全日遊連に嫌気がさして「全日遊連抜きで協議していきたい」という意見を持つ幹部も目立っていた。

 

しかし、今のところ全日遊連が蚊帳の外になることはない。

この点、「日工組と全日遊連」「日工組とホール4団体と全商協(遊技機販社組合で、中古機流通の保証書発行を組合員販社が担うため協議に参加しなければならない立場)」と、二つの協議の場が併行している現状であるが、最悪の事態は避けられた、という評価ができるだろう。

 

なお、日工組の第二弾リスト通知は3月2日(変更承認が止まるのは3日か?)。

設置台数の沖海3がリストに掲載されるかどうかが全国のホールの最大関心事であるが、今のところ掲載されることが濃厚だ。

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