かなりいろいろあった一か月【POKKA吉田コラム #44】

POKKA吉田 プロフィール

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

7月はかなりぱちんこ業界的にいろいろあった月だ。

 

まず直近で言えば、ぱちんこ業界所管担当の警察庁生活安全局保安課の津村課長補佐が異動で8月1日付で警視庁に。

後任の課長補佐は8月6日付で愛知県警からやってくることになっている。

業界担当課長補佐の異動は業界関係者の多くが注目することになる。

基本的には課長補佐のポストは庁内でも全然偉くないので所管方針等が激変するものではない。

しかし、ぱちんこ業界は風営法の枠内なので「風俗営業」というくくりで言えば、庁内でも偉くない人にある程度任せるという風潮もあった。

 

今はカジノ法制化やギャンブル依存症対策などで、ぱちんこ業界所管が官邸マターになっていることから、私としては影響がないと言っておきたいが、そうは言っても業界にとっては行政の最重要フロントマンということになる。

その人となりが気になるのは当然のことだ。

 

なお、現時点で新課長補佐の人となりを私は知らない。

ぱちんこ業界が官邸マターになっているというのは、ギャンブル等依存症対策基本法が7月6日に成立したからだ。

ぱちんこ業界はこの基本法の枠内になる。

政府は、対策のために基本法に基づいて「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」を立案し実施し実施状況を公表する。

さらには毎年5月14日から20日までを「ギャンブル等依存症問題啓発週間」としてキャンペーンを張ることになる。

基本計画のベースを作成するのは「ギャンブル等依存症対策推進本部」となっており、ここの本部長は内閣官房長官が担うことになっているし、ここの事務は内閣官房が担うことになっている。

 

ぱちんこ業界が基本法の枠内のため、警察庁による風営法所管とともに、内閣官房による基本法所管が入ってくることになったわけだ。

 

もっとも、現時点で何か特別なことはない。

今までの「ギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議」もトップは内閣官房長官であり、事務を内閣官房が担っていた。

だから業界的にはすぐに大きな変化とはならない。

 

また、この件に関して「菅官房長官がぱちんこのギャンブル性をなくすと発言」ということが話題になった。

これはBSフジ生放送、プライムニュースに菅長官が出演したときの発言なのだが、これはまったくの杞憂である。

菅長官が振られた質問はカジノ法制化や依存対策基本法であり、ぱちんこ業界への取組みとして、今年2月から施行されている改正規則のことを触れて「ギャンブル性をなくす」と言ったに過ぎない。

 

その点で追加すれば、カジノ法制化も完了した。

カジノを含むIRを整備するための「特定複合観光施設区域整備法」が7月20日に成立したのである。

はじめは3カ所、後にもう少し数を増やす(その数は未定)というIR誘致先がどこになるか。

既に水面下では自治体などで誘致競争になっている。

今のところ、知事が積極的に誘致を表明しているのは4道府県。

北海道、大阪府、和歌山県、長崎県である。

 

この4道府県は今年のIR議連総会にも知事が出席して意見表明をしている。

また、文脈は違うが、7月18日には健康増進法改正が成立した。

これによって再来年4月1日以降、ホール店内は原則禁煙になることが確定した。

 

先行して東京都が条例を制定しているが、この条例内容と改正健康増進法について、ホールにおいては内容に差がない(主に飲食店について東京都の条例の方が厳しい)。

喫煙者には肩身の狭い改正法だが、加熱式島の登場も想定できる上、そもそも全国共通の法律なので影響は少ないかもしれない。

ホール営業の基本は「競合他店から客をいかに奪うか」である。

 

まだ他にも。

パチスロメーカー組合日電協とパチスロ販社組合回胴遊商が7月23日に日電協で記者会見をして、今年のパチスロサミットを11月16日(業界向け)17日(一般ファン向け)に高田馬場で開催することを発表した。

8月4日をパチスロの日と設定していることから例年、この日のある週の週末に秋葉原で開催していたものである。

今年は6.0号機元年ということで、型式試験の適合がある程度集まるであろう時期に合同展示会をしようというのが狙いである。

6.0号機は4月から型式試験申請が始まったため現時点で数はかなり少ない。

11月に実施するのはそういう事情も反映してのことだ。

これは素直に期待したいところである。

 

 

ざっと振り返ると、こんな感じの一か月だった。

既に改正規則も施行されているので、ぱちんこ業界にとって何か急激な変化というものを心配する必要はないのだが、いくつも関係する重要な法案が成立したことはやはりポイントとなる。

菅長官の発言は、放送を観れば何も影響がないことをわかろうものなのだが、それでもまとめサイト界隈などでかなり話題になるのだ。

それだけ注目されている業界ということも言えそうで、それゆえ、これからも幾度となく、いろんな話題を振りまいていくことになるだろう。

 

7月は豪雨、猛暑、逆走台風、そして猛暑と、日本中が気象に悩まされ続けた月である。

ぱちんこ業界的にいろいろあっただけじゃなく、そもそも日本中がいろいろあった月だった。

よく思い出せば、ロシアW杯で日本がベルギーに惜敗したのは7月の頭だ。

私の中ではもうかなり前のことのように思ってしまう。

それくらい、いろんなことがあった月だったのだろう。

 

願わくば、8月は普通の夏であって欲しい。 なお、ぱちんこ業界的には今年の8月は大きく動くことはないと私は見ている。

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