POKKA吉田が緊急寄稿!牙狼の導入延期が業界に及ぼす多大な影響とは!?

POKKA吉田が緊急寄稿!牙狼の導入延期が業界に及ぼす多大な影響とは!? eyecatch-image

バックナンバーはこちら

POKKA吉田 プロフィール
POKKA吉田

業界紙「シークエンス」の編集長という立場を持つ、ぱちんこ業界専門のフリーライター。独自の目線でぱちんこ業界に関する著作物を数多く出版している。

牙狼延期を受けて

 

読者のみなさま。

3月4日に「画餅的希望観測」と題してここに掲載された私の原稿ですが、牙狼の延期を受けてのものをあらたに追加しておきます。なにせ、画餅的希望観測という記事は、4月後半の牙狼の導入そして4月からのテレビCM解禁を受けてゴールデンウィーク商戦など、これから市場が活性化していったら良いという私の願望をそのまま書いた記事だからです。

その願望の軸となる牙狼が延期となってしまえばまさに画餅にすらならないわけでして。

 

以下、いつもの文体でいきます。

 

牙狼を軸にして4月以降の市場の盛り上がりを期待して記事を書いたのが2月28日。掲載は3月4日。しかし牙狼延期の一報があったのは3月3日の朝一番だった。これはホール関係者にとってかなりの影響を受けるニュースである。

 

牙狼は一説には3万台ほど用意してもホール側の需要に足りず、さらに1万台とかを手当てしなければならないくらいにサンセイは対応を迫られていたという。注目されているのは牙狼というコンテンツもさることながらやはり傾斜値、すなわち「出玉スピードのはやさ」である。

 

昨年、一番活躍したぱちんこは間違いなく源さん韋駄天だ。こちらも傾斜値が特筆すべき仕様として認識されている。しかし、この機種、昨年の緊急事態宣言の真っ最中でもある時期に導入されたこともあり、他メーカーからの評価や市場評価はすぐに判明するも、たとえば中古市場で価格が暴騰したのは約1ヵ月後。どちらかといえばじわじわ盛り上がっていき気が付けば機械を欲しいホールが急増して需要に供給が追い付かない状況が発生していった。結局源さん韋駄天は最終何台までいったか詳細は不明もこの年末年始も増産分の引き合いは強く、相変わらず今もホール店舗において現役の主戦機種として活躍している。

 

牙狼はタイミングとしては昨年の源さん韋駄天のように「はじめはさほど注目されず、じわじわ注目度が急増する」という機種ではない。傾斜値の高さはメーカーのアナウンスですぐにわかっているのは昨年も同様なのだが、今はタイミングとして全国のホールのほとんどが休業するような状況ではない。緊急事態宣言は首都圏について2週間延長されるそうだが、今年の緊急事態宣言はホールは休業していない。行政も法令に基づいた時短要請をしていないことから守る義務もないわけだ。ネオン等の消灯、店外告知自粛などはあるが営業そのものは続行しているので市場的には普通の状態に近い。それに緊急事態宣言も首都圏に限定されている。

 

牙狼は初代の傾斜値の高さが当時としてもものすごくあっという間にサンセイを大手メーカーに押し上げた。最近ぱちんこを始めた人にはピンとこないかもしれないがサンセイは初代牙狼以前は大手メーカーではない。中堅で老舗ではあったがホールも「新機種が出たら必ず導入するとは限らない」メーカーの一群にあったのだ。しかし初代牙狼以降、ほぼ必ず取引したい大手メーカーに急成長する。何よりもシェアが急拡大していった。

 

初代牙狼は「牙狼XX」だ。今回は「牙狼MAXX」と名前からも初代を彷彿とさせる。傾斜値の高さもしっかりアナウンスされている。前作が芳しくなかっただけにサンセイも勝負だっただろうし、ホール側も一気に需要を急増させた。

 

3万台予定、それで足りないからせめてあと1万台、という数字。10年前ならさほど注目機ではない。しかし今この数字は大ヒット機のカテゴリに入る。そもそも今回の牙狼の需要をすべて満たす供給をしたら一気に源さん韋駄天が1年ほどかけて販売した台数に匹敵するか超えてしまうくらいの引き合いである。

 

全国のホールが買いたい、といって機械が足りないと台数確保がとても難しくなる。今回はかなりの大手チェーンであっても希望する台数を確保できていなかったところも多くなっていた。足りないのだからしょうがないのだが、それくらいの需給状況だった。また、規模の小さい、取引高の少ない法人とかの場合、買いたいけど手に入らない、ということも珍しくはない。なんとか希望台数を確保できた法人もある一方で、規模を問わず希望台数を確保できなかった法人もあった。

 

このため、牙狼の延期は「台数確保できた法人にとっては極めて残念、台数を確保できないまたは手に入らなかった法人にとってはむしろありがたい」という奇妙な状況にもなっている。

 

どっちにせよ数万台の予定新台が約2ヵ月延期となってしまったことから、台数を確保できた法人は代わりの入替を急遽、3日から検討準備しなければならなくなった。店外告知もさすがにこの時期なら自由になっているだろうと大型の広告出稿を牙狼を軸に計画していた法人も多いことだろう。また、サンセイ以外のメーカーにとっても急遽数万台規模の市場が2ヵ月限定で誕生したことになる。販売できる型式をどこまで用意するか(適合から検定までの日数も4月後半ということではかなりタイトなスケジュール)、今ある型式を増産できるか(増産してそれが売れるかどうか)、いろんなことを3日から急に考えなければならなくなっている。

 

個人的にはテレビCM解禁となる4月に一番の目玉として出てくると想定されていた牙狼だから、その点が残念である。もっとも延期ということだし少なくとも2ヵ月後には当初想定していた状況になっているとも推測できるので、時期がずれただけと思うしかない。また、部材状況によってはサンセイも対応を変える可能性も一応は残っている。

 

現在、世界的な半導体不足である。地震の影響というのが半導体の仕入れなのかどうかは明らかになっていないが、半導体が世界的に足りないというのは間違いなく、主に自動車メーカーなどが悲鳴を上げているということを最近はよく聞くようになってきた。牙狼延期で2ヵ月の数万台という市場が急誕生したとはいえ、他メーカーの供給がスムーズに増産等で対応できるかどうかはそれぞれまた別問題である。それだけにホールだけでなくメーカー界隈も今はとても慌ただしい状況だ。

 

台数確保できていた法人、できていなかった法人、それぞれの立場でさまざまな想いを抱く牙狼の延期。ゴールデンウィーク商戦の目玉だっただけに私としてはとても残念ではあるが、延期が決まった以上、2ヵ月後にしっかり供給されてテレビCMもなんならたくさん出して市場活性化に寄与してほしいと思っている。もっとも源さん韋駄天のように「営業成績がすごく良いという結果を見て需要が急増した」わけではなく「傾斜値がすごい牙狼なので注目度が激高となり需要が急増した」のが今の導入前の牙狼である。2ヵ月後になったのは今となってはしかたがないが、導入後は源さん韋駄天と同じように「営業成績が期待とおりすごく良かった」という結果が出てはじめて大成功である。そちらに本当の注目点はある。

 

2ヵ月後、「営業成績」に特に注目しておきたいと思う。今はそれしか言えないか。いやはや、しかし残念だった。

この記事を共有

いいね!する

20
  • 1:2021-03-05 21:41:26牙狼までのつなぎで碌な新台無いな
  • 2:2021-03-06 09:16:31確変がないノーマル機で、特定の当たり図柄が出たら次の当たりまで時短チューリップに玉を拾いまくってどんどん増やせる機械作ったのってサンセイでしたっけ?まさむら遊機?このくらいマイナーなメーカーでしたね。

この記事にコメントする

以下の内容を含むコメントは削除対象とさせていただきます。

・公序良俗に反する事項、個人情報、誹謗中傷、スパム行為

・禁止語句を回避する旨の記述、伏字を含む文字列

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る