ガリぞうが新生アイムを設定5or6と推定した根拠とは?【収支日記#42:2021年1月12日(火)~1月18日(月)】 (2/3)
1月16日:未来の自分に活きる事
1月16日は岐阜県で「プロスロ13」の収録です……が、諸事情により現在APチャンネルのプロスロシリーズの更新が3ヵ月遅れになっているようです。収録番組名を伏せて実戦記だけ載せようかとも思ったのですが、今回は伏せておき別の本題にさせてください。
実戦内容は過去の岐阜での実戦経験からジャグラーで立ち回っていました。その際、ブドウシミュのおかげもあり上手に動けた1日だったと自分では思っています。
このブドウシミュを簡単に説明すると、前任者のブドウ確率を逆算してくれるシミュレータです。
今では著名媒体等、多くのサイトでも取り扱われています。何故か私が真似した側と思われている方もいるようなのですが、事実を知っていてくださる方も多いでしょうし、特に反論するつもりもありません。何より、パチスロで勝つ為に真剣に挑んできたことが私の中では最も大事であり、ブドウシミュはその過程で生まれたただの副産物ですから。
ただ、何においても真剣に挑む事が未来の自分にとって有意義だという話を伝える逸話の1つとして、ブドウシミュ誕生の流れをお話しておきます。
ブドウシミュは私が2007年に作成し、1年ほど1人で使ってから世間に公開したシミュレータです。
公開前は「差枚数判別プログラム」と名付けていましたが、当時の私が公開場所として選んだ携帯サイト「パチスロマニアックス」では「夕方判別」と名付けられました。夕方から打つ際の手助けとなるシミュレータなのですから、良いネーミングだと思います。
その後、私がマニアックスでの執筆を辞めた2011年にタイミング良く(?)パチスロ攻略マガジンの携帯サイトの責任者と会わせて頂く機会があったので、お譲りする話を提案してみました。
「私はコレでお金儲けしたい訳じゃなく、より高い精度で立ち回りたい為だけに作ったモノなので、そちらで応用して対応機種を増やしてくれた方が助かります。」
そう伝えた2週間後には現在の便利で見やすい「ブドウ推計ツール」がマガの携帯サイトで公開され、その仕事の早さに「さすがはパチスロ攻略情報なら日本一」と感じた事を覚えています。こうして「差枚数判別」→「夕方判別」→「ブドウ推計ツール(マガジン命名)」→「ブドウシミュ」と、この14年間で名を変えてきました。今では個人ブログでもジャグラー全機種用のプログラムを載せてあります。
【ブドウシミュレータ】
http://blog.livedoor.jp/gari_lp/archives/3541466.html
【ブドウシミュ付きデータ管理用ファイル】
http://blog.livedoor.jp/gari_lp/archives/4795476.html
こうして岐阜の実戦収録からブドウシミュのルーツを思い出し、私のパソコンのフォルダを潜ってみたら、昔懐かしの下書きが出てきました。時代は、このブドウシミュを公開する前、「差枚数判別」と私が勝手に呼んで1人で使っていた頃。
いつか公開する時の為、どんなツールなのかを紹介する一文を下書きし、そのままどこに掲載される事もなく眠っていたままの記事を発掘しました。昔の記事なのでワードチョイスも今と違い恥ずかしい部分もありますが、そのまま掲載してみます。
差枚数判別プログラム利用可能機種
■差枚数判別に必要な観点その①
差玉判別をするにあたり必要な項目として、
・ゲーム数
・ボーナス回数
・差枚数
以上の3つがあります。
つまり、上の2つは良いとして、差枚数を確認できる状況じゃなければ不可能となります。となると、データロボ系の活用が必須なのですが、どの店にも差枚数確認OKのデータロボがある訳でもないので、数少ない「差枚数確認可能店」に設定のある機種限定となります。となれば、必然と「設定台数の多い機種」がターゲットになります。
■差枚数判別に必要な観点その②
判別要素の小役確率を逆算する計算方法なので、判別要素の小役が複数あると厄介です。しかし、たとえ判別要素の小役が複数であっても、確率分母が大きく払い出しも少ない役であれば、影響が小さいので無視してあらかじめ確率を統一させておく事も可能です。
(例)アイジャグのチェリー等
また、取りこぼしのある枚数の多い小役があると、前任者の小役獲得量の有無がわからない限り、誤差が広がってしまうので危険です。
(例)エヴァシリーズのスイカ等
■差枚数判別に必要な観点その③
RT機であるほど差枚数判別には不向きと言えます。
何故ならば、データ機器からのみだとなかなかRT継続ゲーム数が見えず、その台のリプレイ確率がどの程度だったのかが見えないからです。判別対象小役を算出する為に、他の役を全て固定して計算する差枚数判別には致命的です。
完走型RT機であればリプレイ確率の上がったゲーム数が見えるので何とかなるでしょうけど、非完走型RTだと厳しくなります。RT機能がさほど出玉に影響を与えない微力RT機であればセーフですが、全てのボーナスに長いRTが付いてくる様な機種では難しいです。
(例)リングにかけろ、スパイダーマン等
上記3つの条件を踏まえると、以下の機種が概ね該当します。
アイムジャグラーEX
言わずと知れた5号機設置台数No.1である事と、判別対象小役がブドウの1種類である事の2つの理由で、差枚数判別には最も適した機種と言えます。アイジャグに関してのみ、私自身で簡単なPHPを作ってありますので、必要であればご査収ください。
俺の名はルパン3世
息が長く未だ多くの設置が認められる人気機種であり、通常時のプラムのみが設定推測対象小役というのも好条件です。何よりルパンが差枚数判別に優れているのは、データロボなどのデータ機器が無くとも、筐体内蔵のデータ表示機能で差枚数が確認できるという事です。
ルパンに限らず、オリンピア機種の多くは確認できます。つまり、全国どの店のルパンでも、漏れずに差枚数判別が可能です。ただ、前述の非完走型RT機に該当してしまいますので、中間設定での平均RT消化ゲーム数を固定する必要があります。幸い、微力RT機と言える程度なので、ルパンは差枚数判別に適していると思います。
カイジ2
まだフル解析を確認していないので何とも言えませんが、通常時に設けられた2種類の設定推測小役を平均化で算出してOKであれば使えそうです。また、RTの中身がゲーム数を固定して計算できる程度のものなのであれば、これも差枚数判別に適した機種だと思います。
キャッツアイ
通常時のメイン小役の7枚役の設定差が非常に大きい事と、液晶でデータの詳細が見られる事から、キャッツアイでも非常に有効な差枚数判別ができると思います。が、最大の欠点として、RT継続ゲーム数は液晶で確認できるものの、その継続ゲーム数を累計して各々で計算しなければならず、それを「面倒」だと思うユーザーは多いかもしれません。
キン肉マン
キャッツと同様、共通ベルの設定差が大きく、液晶で詳細データも確認できるので、共通ベルの抽出は可能です。が、機種の特性上、設定6以外を狙う人は少なく、設定6は共通ベルを抽出せずともすぐ判ってしまうので、差枚数判別は可能でも、その必要性自体が少ないかもしれません。
シェイク2・爺サマー・北斗の拳NZ将
判別対象小役抽出に必要な上記の条件を全て備えつつ、アイジャグほどじゃないですが設置台数的にも問題なく、この3機種は相当有効で私も実際にリアルタイムで使っています。シェイクに限っては、前任者の小役狙いの有無により、フル攻略していたモノと、前述のアイジャグ的な「引いていたであろう小役数」から引き込みコマ数分を引いてやったモノとを、2つ用意してやった方が良いかもです。
デビルメイクライ
シェイクや爺サマーと同様にゲーム性が単純なので有効なハズなのですが、5号機は1回のボーナス獲得枚数が固定であるが故に誤差が少なく有効な差枚数判別において、デビルメイはBIGの獲得枚数が固定じゃないので、これを何処で固定するかによって使えるか使えないかが分かれます。
南国美人・南国育ち
液晶が無いので筐体で差枚数は見られませんが、上記の条件全てにあてはまる格好の機種です。ただ、残念ながら古い機種なので設置は少なく、南国育ちでは無理なのか悲しいところではあります。
スロガッパ・キングガッパ・熊酒場・月光仮面・スーパーお父さん2・ハーレムエース・ビーキッズクラブ
差枚数の見られるデータ施設があれば、特にRT等もない機種なので、通常時メイン小役の確率を抽出する事は容易いです。ただ、南国同様に若干古めの機種なので、設置が減ってきていて有効度は落ちると思います。
以上です。
14年前に書きながら世に出なかった記事ですが、表現力の未熟さや誤字・脱字は置いといても、我ながらパチスロで勝つ為の策に真剣だったんだなぁと感じます。振り返ってみて思うのは、このシミュのおかげで何百万と勝てた訳じゃありませんし、何なら打たずに済んだハズの低設定を打ってしまった悪い例だってあります。
しかし、ブドウシミュの開発然り、こうしてパチスロと真剣に向き合ってきた経験の数々が現在に応用され活きているのだと強く実感します。もし、今の貴方が「必死に頑張ったのに報われなかった」と感じる事があるのなら、それは今じゃなく未来の自分に必ず活きると伝えたいです。
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