ヒロシ・ヤングに聞く「開店プロの全て」謎多きパチプログループの実態に迫る！ (3/3)

某メーカー出禁の理由

事前に現行機種のベストをお聞きしましたが、これはパトラッシュグリーンの1択なんですね。

元々パトラッシュは好きだったんだけど、某ホールの出禁が解けてからちょこちょこ通ってたら、この前90何連チャンしたのよ。

お～。

「これ、すげーな！」ってことでちょっと好きになったというそれだけのことなんやけどね(笑)

あと、慢性的に液晶疲れしてるってのもあるかな。

シンプルなデジタル数字だけだったり羽根物みたいな方が良いですか？

そっちの方が好きなんだけど、それはそれで遊ばせてくれる店もそんなにないから、結局デジパチを打ってるけどね。

回る台を探すとやっぱりデジパチになるんですね。

言うても「どれが良い台か」とか探しもせんのやけどもね(笑)

ちなみに、パトラッシュで90何連チャンした時であったりパチンコで当たった時のテンションの上がり方って、打ち始めの頃と比べて喜びの質が変わったりしますか？

それは全然違ってきてるよね。

やっぱり昔の方が強かったですか？

そうね。今は当たってもどこか冷静かも。

やっぱり、それはお金のこともあるかな。昔は本当にお金なかったから、勝ったお金が切実に欲しかったけど、今は半分仕事っていうか、打っててもそれはネタ集めみたいなところもあるから。

やっぱり19～20歳の頃よりかはお金はあるからね。10万円勝ったら今も嬉しいけど、昔の10万とは違ってくるよね。

それで、出禁の明けたホールで打つのは続いていますか？

そこが家から一番近いんでね(笑)

行きやすさは重要ですね(笑)

ただ、スロットが機種ラインナップ的に打ちたい台が全然ないんだよね。でも、心情的には通ってしまう(笑)

話は変わりますが、某メーカーではいまだに出禁になっているとYouTubeで仰っていましたが、どういう理由で出禁になるんですか？

これはキャラクターの呼び方から派生したヤツだね。それで、こっちもずっと「ふざけんなよ！」って言ってたらメーカーの偉い人も怒らせたみたいで。

それでも懲りずに色々やっていたから嫌がられてるんやろうね。

でも、この件に関してメーカーはういちの方に怒ってるみたいなのもあって。

たしかに、ご本人もインタビューの時に仰ってました(笑)

他にも誌面で「某メーカーのキャラクターが載ってるページにういち、万発、ヤングの写真は絶対に載せるな」「同一ページに存在させてはならない」って暗黙の取り決めがあるとかないとかで(笑)

キャラクターと共演NGって初めて聞きました(笑)

それはいまだに解かれずということなんですかね？

うん。たぶんまだそうなってるんじゃないかな。

大崎さんはどう思っているかわかんないけど、あの人はああ見えても揉め事を嫌うところがあるから「もういい加減もうやめようや」思ってるかもしれんけどもね。

だけど、俺の気持ちとしては「いつ詫び入れてくんのかな？」って思ってるくらいのことだから、そりゃ和解になりようがない。まあ、そんな話が来るとも思ってないから雪解けはないよね。誰か強力な人が間に入って「まあまあ…」ってならんと。

さすがに某ホールとの和解の時の様に「菓子折り持って…」って話でもないですからね。

あれはさすがにネタなんだけどね(笑)

そう考えると、YouTubeで出来てきた「新しいパチンコ映像文化」はすごく良くなってるって思っていてね。メーカーの悪口が言いたい放題になってるでしょ。それは素晴らしいなと思って。

忖度のない意見ですからね。

そうそう。やっぱりメーカーは出した台のジャッジは打つお客に黙ってされるべきなんだと思うよ。

メーカーがメディアや打ち手に「こう言え、ああ言え、こう評価しろ」なんてありえない話なんで。文芸評論や商品レビューと同じで使い勝手が良い悪いとかお客が書くのは自由でないとアカンよね。もちろん台もそうあるべきなんだけど、そこにパチンコ業界の変な特権意識みたいなのがあるんだよ。

それはどういう点ですか？

「メディアに対して、コントロールが可能だと考えてる傲慢さ」かな。まあ、メーカーが金出してるから当たり前なんだけどね。

だから、俺が文句言ってるのは俺が1円ももらってないから。

ずっと言ってんだけど、「100万円くれたら黙るよ」「何でも言うこと聞くよ」って。札束で頬っぺたひっぱたいてほしいってずっと思ってるんで(笑)

では、急に某キャラクターの名前をYouTube内でちゃんと言い出したら「100万円もらったな」ってことですね(笑)

そうそう！そのときは本当に幾ばくか掴まされたと思ってもらえれば(笑)

「エキスパート」ヒロシ・ヤング編 第3回でした！

なかなか聞けない当時のパチプロの話をガッツリとお伺いすることができました。マッドマックス的な世紀末ホールの話もありましたが、これからはより一層、今の平和な時代のありがたさを噛み締めながら打っていきたいと思います！

最終回となる次回のテーマは「音楽」です！壁面を埋め尽くすCDやレコードの数々、深すぎるヤングさんの「音楽の沼」に少しだけ足を踏み入れさせてもらいます！