【ひらがな】「ぱちんこ/パチンコ」「スロット/パチスロ」の表記ブレについて解説！

チワッスあしのです。

パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「表記ブレ」について。なんのことかといいますと、「パチンコ」「ぱちんこ」みたいな平仮名・カタカナのブレや、「パチスロ」「スロット」みたいな名詞そのもののブレですね。これはご存知のかたも多いと思いますが、一回おさらいしてみましょう！

パチンコは「ぱちんこ」が正しい。

まずは「パチンコ」「ぱちんこ」について。一般的にはカタカナで表記されるパチンコですが、法的な正式名称は「ぱちんこ」です。法的って一体なんの法なんじゃいと申しますと当然「風営法」ですな。んで、これはパチンコホールについても同様で、法的には「ぱちんこ屋」が正式名称です。

じゃあ「パチンコ」とカタカナで表記するのは間違ってるのかというと全然そんなこともなく。もちろん法的な書類を作成するときは平仮名表記がマストでしょうし各関係機関そう表記するんでしょう。ホールも手続き等で正式な書類を作成するときはたぶん平仮名にすると思います。が、我々ユーザー側には全然関係ない話なのでどっちを使おうと別に全然いいです。なので「おいパチンコは平仮名が正解なんだぜ」みたいな感じの変な啓蒙をするつもりは一切ありません。例えば筆者が敬愛してやまないPOKKA吉田さんの著書『パチンコがなくなる日』では、書名をキャッチーに「パチンコ」にして稿内では法律用語に準じ「ぱちんこ」を用いてらっしゃいます。これをして「タイトルがひらがなじゃないのはおかしい」と文句をつける人はいないと思いますが、これが正しく良い例になるでしょう。

つまり、ひらがなで書くべき所、あるいはそれが相応しい場所は明確にあるんですけど、それ以外は別にどっち使ってもよいと。そんな感じになります。

ついでに「遊技」と「遊戯」についてもおさえておきましょう。普通に生活してる上では知らんことなので間違ってたとて恥ずかしくもなんともないのですが、これも正解は「遊技」になります。なのでパチンコの法的な正式名称は「ぱちんこ遊技機」ですな！

パチスロの正式名称は「回胴式遊技機」です。

続いて「パチスロ」「スロット」なのですが、実はどちらも法的な正式名称じゃないです。「回胴式遊技機」が正解。これは結構有名ですね。

これに関してもカタカナのパチンコと同様、相応しい場面で相応しい方を選べば良いだけです。まあ、パチスロって単語を見かけるたびに「回胴式遊技機じゃろがい」と攻撃する人はたぶんいないと思うんですけど（笑）

じゃあなんで「パチスロ」「スロット」と呼ばれてるのか。多分これが今回の本題になると思います。スロットはまだ分かるんですけども「パチスロ」ってそもそも何なんだと。はいこれ実は「パチンコ型スロットマシン」の略になるそうです。これは法律用語じゃなくて一般名詞ですな。要するにパチンコに対応する形で、海外のスロットマシンを参考に作った遊技機を指す言葉として「パチンコ型スロットマシン」ができ、それが「パチスロ」と呼ばれておると。そしてその「パチンコ型スロットマシン」を法的に「回胴式遊技機」と呼ぶわけです。というわけで、これ意味を分解して考えると「パチンコ型スロットマシン」と「回胴式遊技機」が全くおなじものを指してるのが分かるかと思います。

さらに！　この辺の呼び名に関しては「オリンピアマシン」という単語を聞いたことがある方もおられるかと思います。これは0号機以前の、つまりパチンコ型スロットマシン登場前に流行したスロットマシンのことなのですが、名称自体は「パチンコホールにおくスロット型の機械」という意味で残り続け、パチンコ型スロットマシンが登場したあとも、それを指して「オリンピアマシン」と呼ぶ風習が一部残っておったとのこと。なんと「パチスロ」という単語が定着する前には「このかたちの機械のことはオリンピアマシンと呼びましょう」みたいな取り決めもあったそうなのですが、まあ駆逐されております。実際に耳にしたことは筆者はないんですけど、80年代くらいから打ってる勇者は、もしかしたら一回くらい耳にしたことあるのかも？

オリンピアマシンのオリンピアは東京オリンピックから来てます。メーカーのオリンピアさんとは無関係。