【参院選】パチンコ業界が族議員を立てることで得られる「プレイヤーのメリット」とは!?
6月4日、自民党の茂木敏充幹事長が「参院選の公示は今月22日になる」と明言したとの報道があった。事前予想通りではあったが、これにて夏の参議院選挙の日程が確定し、7月10日の投開票日に向けて選挙戦(公示前は水面化の動きだが)の火蓋が切って落とされることになる。
今回の参院選でパチンコ業界は、自民党の木村よしお氏を全面支援することを表明している。業界13団体有志により設立された全日本遊技産業政治連盟(全遊政連・阿部恭久会長)が、すでに全国で勉強会や励ます会の活動をスタートさせている。全遊政連の活動を陰ながら手伝わせてもらっている立場として、またPOKKA吉田氏や全遊政連事務局の宮本成徳氏らの識者から、今回の選挙戦の意味を直接学ばせてもらっているプレイヤーの一人として、ここでは木村氏を国政に送り出すことで得られる「プレイヤーのメリット」について話をさせてもらいたい。
そもそも族議員とは、支援者の利益を守り代弁者ともなる国会議員を指す。郵便局、建設業、医師会、農協を始め、多くの産業分野は与野党に族議員を抱えているが、パチンコ業界にはこれまで直接の「守り神」たりえる議員がいなかった。監督官庁である警察庁と丁々発止の駆け引きが必要な業界としてこれは大きな弱点で、時に理不尽に思える規制や遊技機の撤去等々の煮湯を飲まざるを得なかった経緯がある。業界のシュリンクが止まらない中、このままでいいわけはない。時代に即さない「締め付け」に抵抗し、緩和が必要な部分はしっかりと要望し、未来につながるパチンコ業界を実現するべく政治へのより深いコミットが急務。その重要な役割を担ってもらうべく、木村よしお氏を支援しているわけだ。
いやそれは業界側の話であって、プレイヤーには関係ない、あるいは、さらに悪どい金儲けをしようと業界は怪しい動きをしているのではないか……。そう邪推するプレイヤーもいるかもしれないが、まっっったく違う。いや、「業界が潤う」ための政治活動であることは間違いないが、ならば潤うために必要なことは何か。そう、プレイヤー数の増加である。今の苦境は、すべてがプレイヤーの減少に端を発している。プレイヤーが減る→業界を回るお金が減る→店が減る→台が売れなくなってメーカーも減る→結果、業界が萎む。この悪循環を逆回転させることが必須なのだ。じゃあ打ってくれる人、パチンコ・パチスロに興味を持ってくれる人を増やすには? 面白い台、新しい工夫を凝らした台が出てくること、ホールが必要以上に「シメ」ずとも商売になる環境を作ること、意味不明な宣伝広告や営業上の規制を取っ払うこと。これらプレイヤーにも直結する部分の緩和を実現することが第一歩になる。同時に、パチンコに対する誤解や偏見に満ちた風評を解消し、多くの人が気軽に参加できる、従事者も胸を張って働ける業界環境を目指す必要もあるだろう。
くれぐれも誤解しないでほしいが、「業界が儲からないと出玉は期待できない」のだ。客に見放されて潰れそうなホールと、大繁盛の人気店。どちらで打ちたいかは言わずとも明白だろう。近視眼的にはプレイヤーとホールは利益相反する関係性であるが、俯瞰で見れば双方とも業界が潤ってこそ得する「仲間」であると言っても過言ではない。夢の見られる、あるいは安心して遊べる台が揃い、多くの店が薄利で自由な遊技環境が実現できれば、大袈裟ではなく関わる誰もが損をしないことになる。その第一歩を踏み出すべく、多くの業界関係者が団結し、汗をかき、前を向いた活動しているのである。
綺麗事はいいから具体的なことを言えよ、って? ちょっと待て。公示に向け、木村氏陣営は具体的な公約を準備している模様だ。その中には、プレイヤーが望む内容も必ずや含まれているはずだ。知らない関係ないと傍観を決め込んでいるような人も、これは面白そうだぞとなるに違いなく、今後の業界ニュースに目を光らせておいてほしい。
というわけで、業界の、そしてあなたのパチンコ・パチスロを明るくする大きな可能性を秘めた今回の参院選。もちろん争点は多岐に渡るし、思想信条も優先順位も人それぞれであるが、よくよく考えて、貴重な権利を行使していただきたいと思う。選挙とは、日本最大の「お祭り」である。見てるだけじゃなく踊ってみなきゃ損というものである。
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