×

プレイヤーの首も絞める遊技機価格高騰、解決方法はリゼロのレンタル制!?

プレイヤーの首も絞める遊技機価格高騰、解決方法はリゼロのレンタル制!? eyecatch-image

『Pリゼロ』の増産分レンタル供給条件が議論を呼んだのは記憶に新しい。本体込みだと月額12万円近い価格と最低半年の契約期間、さらに買取もなしという強気の提示が一部ホールの反発を招き、ホール団体から当該メーカーと日工組へ是正の申入書が出される事態となった。最終的には最低契約期間を6ヶ月→4ヶ月に短縮する「手打ち案」がメーカー側から提示され、一応の決着となった形だが、一連を側から見ていた打ち手としては、どうにもスッキリしないと言うか、遊技機価格や販売方法に関しての円満な「解決策」に向けて早急に動き出していただきたいと感じた次第である。

 

ホール側からは遊技機価格の高騰と短命化による高コスト営業の常態化、これが「玉を出せない」最大の理由であると聞く。コスト上昇分は客にツケ回すしかない→シメる→客が減る→さらにシメる→もっと客が減る……の悪循環に陥っているホールは少なくない。じゃあ買うなよ、って新台が入らないホールに客は来ない(過去「入替を抑えて還元率を上げる」を掲げたホールもあったが、成功例は寡聞にして知らない)。必要な=ヒットが予想される機種だけ買おうにも、「お得意様優先」による機歴・抱き合わせ販売の商習慣により、欲しくもない機種をいくつも買わされた結果、経費の多くを占めるキカイ代のコストダウンが実現できないのが現状である。

 

もちろんメーカーにも言い分はあるだろう。ヒット機だろうが「クソ台」であろうが、開発コストに極端な差異はない(当たり前だがクソとわかっていながら手を抜いて作るわけもない)。一機種が10万20万台と売れていた時代と違い、総販売台数低下と開発コスト上昇に加え小ロット多品目の取り揃えが問われる今は、単価を上げ、「格落ち」の機種でもお付き合いしてもらわねば商売にならない。リゼロにおいては、中古が数百万円で取引されている中、増産分を定価で販売する「愚策」もなかろうとの判断もあったと思われる(部材価格の極端な高騰で定価では利益が出ないとの理由もあったと聞く)。

 

エヴァやリゼロのようなオバケ機種がどんどんリリースされれば解決するのだろうが、何がウケるかなんて誰も予想できないのが困りものである。彼のリゼロにしたって、驚くなかれ導入前は「番長ゼロの抱き合わせ扱い」だったし、下馬評では満点と言われたからくりサーカスは今ひとつの評価となった。いやからくりサーカスは、デキは良くても供給台数が多すぎたせいで伸びなかったと言うホールもあり、前評判に見合う十分な供給がなされたとしてもそれに見合う支持率が得られる機種なんて数十、数百に一機種の世界だ。客はギャンブルとしてパチンコを遊んでいるが、何をどう売るか買うかにおいては、ホールもメーカーも同様にギャンブルをしているようなもの。新台の事前評価に熱心な業界人が「占い師」などと揶揄されがちな理由もわからなくはない。

 

こんな業界に誰がした? って、市場の縮小がすべてである。客が減り、売り上げが減り、ホールが減ってるからこうなっている。じゃあお客さんを増やすには? もっと還元率を上げれば回復するとホールは言う。そのためにはキカイ代を下げてほしい。いや、魅力的な機種を出せれば客は増えるとメーカーは言う。しかしそのためには高値でもいろんな機種を買ってもらわねば手が回らない。どちらの言い分にも一理あるが、同じ「業界」の括りにありながら、これは完全な相反関係である。どちらに寄ってもギリギリのバランスがぶち壊れる。身動きが取れないままに、第二のエヴァ、リゼロの登場を待つ……しかないのだろうか? その間にもツケ回しをされる打ち手は減っていくのである。

 

個人的には、あくまで打ち手としての意見だが、市場評価に応じてメーカーもホールも(そして打ち手も)Win-Winとなるリゼロのようなレンタル(サブスク)制が理想だとは思う。長く客に支持されホールも儲かる機種はメーカーにも継続して利益が上がる、これが最も公平であるはずだ。もともと他社ではレンタルで新台を供給していた前例もあったわけだし、リゼロが反感を買ったのは、極端な条件設定だったからだろう(じゃあいくらなら丸く収まったのかって? いやそんなのわからないし、僕が社長でも同じように強気の設定をしたよなぁとは思うが)。6年間の設置が確実視されるジャグラーシリーズなんて、もっとメーカーが儲かってもいいんじゃないのと普通に思うわけだが、しかしここでもホールコンピュータや周辺機器との抱き合わせ云々が聞こえてくるわけで、そんな簡単にハイこうしましょうと解決する問題ではないのだが……。

 

スマスロのリリース日時が正式に決定し、ティザーにある惹句の通り、パチンコ・パチスロは次のステージへと船出を始めている。目論見通りに次世代機が大ヒットして市場が回復し、一連のモヤモヤは先送りにされてなんとなく収まったような結果となるのか。リゼロの例に倣った強気レンタル制が増えるのか。新時代に遺恨を残さないようにしてもらいたいと思う反面、結局いつまで経ってもガチャガチャやり続けるのがこの業界なんだよなぁと半ば達観しつつ面白がりつつ今日もたくさん負けたよなぁ……。これが新時代のユーザーの遊び方になるのかもしれない。なかなかにハイブロウでありますなぁ(笑)。

この記事を共有

いいね!する

53
  • 1:2022-09-08 12:54:30レンタル制って機械代の回収が無い分、いつまでも支払いが続くわけで、そうなってくるとお店側も、出す日や出す台を作らずに、常時回収になりそうな予感がします。 近隣に、ジャグナビのない地域があるのですが、メーカーに対して強気な地域を参考に、店が同盟を組んでいってほしいものです。

この記事にコメントする

関連記事

ランキング

  • 24時間

  • 週間

  • 月間

TOPに戻る