大崎一万発がスマパチ第一弾の特徴を解説!「令和のモーニング」でスリープユーザーは戻るのか?
4月に初登場予定となるスマパチ第一弾機種のスペックが見えてきた。現状スペックが公開されているのはe聖闘士星矢(三洋)、eルパン三世(平和)の2機種。予想通りに1/349のハイミドル+連チャン性能をアップさせた高射幸性タイプである。スマパチならではの新機能としては、c時短を新たに使った「cタイム」の搭載。①朝イチ特典である「モーニング」②ハマリ救済の「遊タイム」③大当りや連チャン後の「引き戻し」、この3つの役割を一手に担うのがcタイムで、それぞれの発動契機に達すれば、両機種とも1回転限定のチャンスタイムに突入し、約20%でラッシュに直行する仕様だ。中でも注目は、RAMクリア(リセット)後1回転限定で発動するモーニングcタイム。「朝イチ恩恵」搭載機種が合法的に登場することになる。
パチンコのモーニングといえば、現金機時代の末期に一世を風靡した(今は亡き)アレパチの存在を思い出す。アレジンとエキサイトの2機種が特に人気を博したのだが、電源ON後の約20〜30%で天国=内部確変的状態からスタートする特典があり、これがウケてアレパチのシマは朝から大盛況であった。他にも、一定数メインデジタルを回転させると電サポに突入する(ドリームZ)、地獄モード否定(綱取物語)、連チャン発生率アップ(F.レクサスシリーズ、ドンスペシャル)など、朝イチ恩恵をウリにした機種は少なくなかった(※全て違法機というのがまことに趣深い)。また朝イチ大当りのみ打ち止め数アップや持玉遊技OKなどホールの販促イベントも多彩で、店長がバリバリ元気だった頃でもある。当然ながら今回もその「良かった時代」の再来を期待するわけだが……思惑通りに朝からのお客さんは増えるのだろうか? アレパチを打っていたスリープユーザーは戻ってくるだろうか? いやそれともパチプロが盛り上がるだけに終わるのだろうか? 当時を知る関係者も少なくなった中、令和の時代のモーニングは、さてどんな反響があるだろう。
いや今どきモーニングなんか迷惑だよってホールの意見も聞いたが、そんな据え置き派のホールでは、天井cタイムへの回転数が確定するメリットがある。といっても、ラッシュ期待値は約20%(モーニングと同じ)と高くはないし、発動回転数は両機種とも1320回転超と深い。大半の機種でラッシュ直行となった遊タイムとは違い、「引けたらラッキー」の運任せ天井ではあるが、でもないよりは遥かに安心感があるし、逆にこれぐらいの期待度なら途中で捨てるのも未練がない。設置店から使いにくいと苦情が出ることも少ないだろう。実に絶妙な(微妙な?)期待値設計であると思う。……それでもハイエナさんは張り付くのか、気になるところではあるが。
そして③の引き戻し機能も、モーニングや天井同様に1回転限定で期待値20%のチャンスタイム。大当たりや連チャン終了後、ラストチャンス的に突入する模様だ。現行機の電サポを使った引き戻しを1回転に凝縮したような位置付けとなる。
というわけで、多彩な新機能を持たせたスマパチ普及に向けてのキラーコンテンツがcタイムなのだが……残念ながら現状は「おおっ!!」と目を引くほどのインパクトがないのも事実である。パチスロとは違い、パチンコは既存機において「もう十分」なギャンブル性が実現されているのもあるし、可能性は無限と言っても今後cタイムでどんなゲーム性が可能になるのか、さっぱり未知である理由もあろう。いや、一部では星矢とルパンの焼き直しだから話題性がないんだよって声もあれば(うむ、確かに)、現状ホールが、L北斗わっしょい感が強すぎて、ユニット増やすならスマスロ一択の空気感というちょっと気の毒なタイミングだったせいもあるかもしれない。
しかし、プレイヤーやホールの反応を見ながら、そしてパチスロとのバランスも伺いながら、スペックもcタイムの内容も変わっていく。まだ第一弾機種が見えたばかりなのである(思いもよらぬゲーム性の機種も、すでに開発着手されているのでは?)。ホールの使い方もプレイヤーの遊び方も、スマパチ時代を迎えて今後確実に多様化していく。ホールにとっては、緩和の方針が具体化した広告宣伝規制との絡みも併せ、新時代の集客施策に腕の見せ所となるだろう。設置開始は4月3日である。
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