【デキレ】パチスロで「自力」とか「出来レース」とかいうけど何が違うの？

2023/03/20 12:007

チワッスあしのです。

いつもありがとうございます！　パチンコ・パチスロに纏わる「ふわっと理解している事」を個人的に調べて解説するこちらのコラム。今回は「自力」と「出来レース」について。よく使われる言葉ですが、初心者の場合はこれが変な風にこじれて「遠隔」とかそういう意味にも捉えられかねん単語でもあるゆえ、1回内容を整理して考えてみましょう。

いろんな「デキレ」がある。

最近は「自力」推しの機種が好まれる傾向あり

パチンコに関しては一旦置いといて、パチスロにおける「自力」とは「レバオン抽選」や「択当て」などによりその後の展開が変わるヤツの事を指します。というかパチスロは基本的に全部そうであるハズという前提があるんで古来はそういった意味の単語は恐らく存在しておらず、これは「デキレ」の対義語としての意味合いが大変に強い。なので「自力」の意味を知るには「デキレ」を先に学ぶべきであります。

で「デキレ」というのは「出来レース」の略。いわゆる八百長を指す博打用語ですな。意味としては「最初っから順位が決まってるレース」みたいな感じですが、転じてなにがしかにより結果が操作されているとか、話し合いにより決まってる、みたいなケースについて使われます。別にギャンブルにかぎらず、入札談合とか総裁選とかでも「出来レース」という単語は使われますな。

んでこれパチスロにおいてはいくつかの意味があります。

まずは「ボーナス放出ゲームが最初から決まってる系のシステム」に対し使う意味での「デキレ」。これは4号機時代のサイレントストック機において主に使われておりました。具体的なシステムの説明は端折りますが、かのシステムではボーナスが当たるゲームが予め決まっており、機種によってはそれ以外の当たりがほぼ発生しないようなものもありました。

もちろんそういう放出ゲームが決定されるのにはどっかのタイミングでのレバー操作が影響してるんですけども、まあ天井まで連れてかれたあとに「1000Gくらい前のレバオンが悪かった」とか言われても知らんので、こういうのはデキレ感を強く感じたものであります。

次に「液晶演出」において使われるものもあります。パチスロの液晶演出が進化していく中で『押忍！番長』のような優れたシナリオ管理の前兆演出が登場し、それが5号機において一般的なレベルで広がっていきましたが、「当たるかもね」という前兆が長く続く系の機種は演出ルールなんかも複雑で、場合によっては「めっちゃアツそうに見えるけどクッソ寒い」場合もあります。

また途中で何か引いたとて結果が変わる類のものじゃない、あるいは上書きがあっても超薄い場合なんかは、これはただ演出の行方を眺めつつ打つだけなのでデキレと呼ばれても仕方なしであります。またこれは「CZっぽく見せてる演出」に対して特に言われ、例えば敵のHPを削り切って勝ち！　みたいな見せ方の演出なんかはガチなのかデキレなのかで見え方が全然変わってくるのが分かると思います。

あとは6号機になってからはスランプグラフに対して使われる場面もよく目にするようになりました。つまり「設定」ごとに素直な曲線を描く機種の場合、勝ち負けが最初っから決まってるように見えるんですな。6が似たようなグラフになることもそうですが、設定1は絶対勝てないみたいな意味合いで使われる事が多いです。

そう、今説明したのをそのまま反転させたのが「自力」です。

最近は「自力」がアピールされる機種が好まれる傾向にあり、CZ中に「どのフラグで突破したか」や、択当ての履歴が確認できる機種などもあり。通常時に関しても前兆を一切撤廃し直撃のような見せ方をする機種もありますな。さらにATに関してはチャンス役などで必ず上乗せが発生するなどにより「自力（上乗せ・継続）システム」みたいな謳い方をする例もよく見られます。この同義語は「ガチ抽選」なので、これも合わせて覚えておきましょう。

パチンコはちょっと意味が違う？

パチンコのリーチ演出は「デキレ」が前提？

パチンコに関しては「自力」という単語はあまり使われませんが「デキレ」はめっちゃ使われます。

たとえば役物（クルーンなど）を利用した突入演出みたいなのがある場合、それが内部で最初っからどの穴に入るかなどが決まってるただの演出だった場合は「デキレ」という呼ばれ方をします。これはまあ仕方ないとして、リーチ演出そのものについて「デキレ」という言われ方がされる場合もあり。

パチンコはそもそも図柄変動開始どころかヘソに玉が飛び込んだ時点でそれが当たりかどうかは決まっておるゆえその後の全演出はすべてデキレとも言えるわけで、次回予告が出ようが金保保留が出ようがハズれの可能性のあるものはハズれます。

なのでデキレが前提であるものに対してデキレというのは「それを言っちゃお終ェよ」な感じなんですけども、どんなに信頼度が高い演出が重複しようが最後のカットインが緑だとまず当たらないみたいなのが散見されてた時代もあったんで、これだったら全部すっ飛ばして最後だけ教えてくれよ、みたいな気分になるのは分かります。

業界豆知識あしの画像3 自力よりデキレのほうが安心できる場合もある

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