スマパチ仕置人が伸び悩んだのは「ステージ非搭載」が原因?大崎一万発がその理由を解説!
スマパチ必殺仕置人が支持を得られなかった理由のひとつに「ステージ非搭載」を挙げるコンサル氏がいる。ステージがないことで、玉の経路がワンパターンになる。いい意味での入賞ムラが起きづらくなる。すなわち通常ゲーム中の単調さが嫌われたとする分析である。「玉の流れ」を持ち出して論評されたデジパチ機など過去に例はないと思うが、半ばこじつけ的にでも敗因を求めなきゃいけないぐらい意外な(ショッキングな)期待の裏切り方だったということだろう。
このステージ戦犯説、プレイヤーとして頷く部分はある。主要因ではないけど、たぶんそれなりに影響しているとも思う(少なくとも僕の場合は)。言うまでもなくステージとは、液晶モニタ前に据え付けられ遊技球を盤面中央→ヘソへと導く役モノである。表示画面やギミックの大型化に伴いほぼすべての機種に搭載されているが、しかし実のところは実用性の面より、プレイヤーの達成感、満足感を満たしてくれるメンタルケアの意味合いが大きいように思う。
ワープを経由し、あるいは乗り上げた玉がコロコロと転がり、揺れ、ぶつかり、ピッタリのタイミングでヘソにポトリ……! その瞬間、早く当たれとイライラしながら見つめる通常ゲーム中の毒ガスが、ほんのちょっとだけ抜ける。なんとなく目標を達成したような、ちんまりとしたおトク気分にさせてくれる。そして当たってないし大して回ってもない台でも、まあええかと許すパチンコ打ちらしくない慈愛の心が生まれる。これらふんわりとした精神安定作用、これがステージの重要な効用である。
どういう経路だろうがヘソに入れば同じこと……でもないのだ。パチンコとはそもそも穴に玉を入れることが目標であり、入賞(大当り)までのプロセスを楽しむゲームである。ステージがあることで、玉の動きと入賞の瞬間を目で追える。ゲームの原点をしっかり体験させてくれるのである。もちろん今は入賞したところで1発しか返ってこないし、その先にある何百分の1の抽選を潜り抜けなければ大当りは得られないが、それでも入賞させなければ始まらないのがパチンコだから、まず穴に入ったそれ自体を一層キモチヨクしてくれるステージは、やっぱりないよりはあった方が断然いいに決まっているのである。
と、リキんでみたところで、僕自身クセ判別等の実利的な理由でしかステージを意識することはないので、ここまで並べ立てた御託もすべてが後付けのこじつけである(笑)。しかし、忘れるほど当然に存在し、無意識に頼りにしていたものが「ない」となれば、そりゃ遊技の印象も(悪い方に)違って当たり前。パチンコには、同じ千円15回転の台でも、耐えられる15回と耐えられない15回がある。回ってる15回と回ってない15回がある。仕置人の15回は、僕にはちょっと我慢できない15回だった。不味くはないけど出汁の薄いスープのような、平坦な打感に思ってしまった。それがステージ非搭載のせいなら……。考え過ぎなのかもしれないが、搭載機では入賞毎に微量ずつ放出されていた脳汁が出てないんだから、漠然とした不満や物足りなさを感じたっておかしくはないし、それを補う+αが足りないと感じたから打たなくなった人もいる。おそらく僕の場合もそうなんだろうと思う。
京楽(OK!ブランド)のスマパチ次機種は、仕置人と同じくステージ非搭載だそうである。このような情報が事前に出回るのは非常にレアで(初めてかもしれない)、気にしている関係者も少なくはない様子だが、試打者によれば、仕置人を置き去りにする絶賛の完成度だそうである。「ステージとか一切関係なかったすね」とテヘペロ、じゃなくてジャンピング土下座するヒットを期待している。いやフォローじゃなくて本当に!
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