【P覇穹 封神演義】あの人気作品がついにパチンコ化！「封神演義」のスペックや演出を試打レビュー！

こんにちは！　ななプレス編集部のパン君です。

 

今回はニューギンさんから登場する注目の新台「P覇穹 封神演義」の試打レビューをお届け。スペックや演出、ラッシュはどんな感じだったか筆者の独断と偏見に基づいて各項目を5段階評価でレビューしていきたいと思います。

 

本機のスペックや各種演出の信頼度などは「なな徹」にて解析情報を公開しておりますので、是非そちらもご確認ください！

 

「P覇穹 封神演義」の解析情報はこちら

 

 

右打ち中は超快適！

 

 

 

本機のギミックは2種類。まず1つはこちら。筆者は原作未視聴未読かつ、調べても出てこなかったのでこれが作中の何をモチーフとしているのかわからず申し訳ないのですが…実はこれ、その小ぶりな見た目とは裏腹に本機の最重要ギミックとなっています。

 

 

 

 

通常時は「魂魄STOCK演出」というストック系演出が初当たりの大半に絡むのですが、その際はこのギミックが作動。ストック数=ギミックに表示されている数字が大きければ大きいほどアツい！といった演出構成となっています。ただの賑やかしではなくここまでしっかりとギミックに存在意義を持たせているのはこの項目的にかなり評価できるポイントですな！

 

 

 

 

もう1つのギミックがこちら。これはおそらく「太極図」がモチーフ（めっちゃ調べた）です。このギミックに関してはその見た目のイメージ通り、激アツ演出発展時や大当たり時といったプレイヤーが興奮する場面で作動。写真だとわかりづらいのですが奥行きもあるデザインになっているなど、かなりの拘りを感じる一品になっております。綺麗、カッコイイ、インパクト抜群…！他機種では見たことのないデザインでオリジナリティもありますしこいつはめちゃくちゃ気に入りました。

 

まだ気が早いかもしれませんが、もし今後シリーズ化するのであればこのギミックは是非次回作にも搭載して欲しいですね！

 

 

 

続いて盤面構成について。まずは大当たりの消化に関わるところですが、アタッカーは盤面右下にあるこちらの1つのみ。アタッカー到達までに溢しルートは無しなので大当たり中は非常に快適。また、センサーの感知が甘めなのか打ちっぱなしでも10R消化で2～3個のオーバー入賞は珍しくない…ということでめちゃくちゃ優秀です。

 

 

 

お次はラッシュの消化に関わるところ。まずスルーですが、こちらはアタッカーの上に配置。見てもらえばわかる通り打ち出した玉はほとんどがスルーに絡むのでスルー保留が切れることようなことは一切ありませんでした。

 

 

 

ちょっと見づらいかもしれませんがこの画像でちょうどスポッと玉が入賞している箇所が電チュー、その左下には賞球1個のポケットが配置されております。今回試打した限りでは電チューが閉じているタイミングで通過してしまった玉も超高確率でポケットに入賞。また、電チュー右横には「OUT」と書かれている箇所がありますが、こちらも今回の試打では基本的に「OUT」へ玉が向かうことはなかったのでラッシュ中の玉減りはほとんど発生しませんでした。ポケット部分の状況は確認することをオススメしますが、元々の設計は非常に優秀だと思います！

 

ギミック、盤面構成共にかなり好印象。特に右打ち中の爽快感=ストレスの無さには感動しましたね。☆は5つ！

 

 

いかなる状況でも半数以上が3000ボーナス！

 

 

 

本機は初当たり確率約1/319.68の一種二種混合機。大当たりは最低でも10R、そして現行機トップクラスの3000ボーナス（10R×2）の比率がウリの1台となっています。

 

 

特図1

 

 

 

まずは通常時の大当たり内訳がこちら。初当たり時のラッシュ突入率は50％かつその際は必ず「三千新界BONUS（10R×2）」、そして通常大当たりでもしっかり10R=1500発を獲得可能。個人的な好みで言えば通常時大当たり時にラッシュ突入のチャンスが一切無いのが残念ではありますが、それぞれの獲得出玉を考慮すれば十分優秀な部類だといえるでしょう。

 

 

特図2

 

 

 

お次はラッシュについて。本機のラッシュ「導なき道」は100回転内の大当たり当選を目指すSTタイプのゲーム性となっており、ロングST×高速消化という昨今のトレンドを意識したゲーム性ですが、本機では少出玉の大当たりやSTリセット（出玉無し）などは非搭載なのが特徴。大当たり当選時は最低10Rかつ55％が「三千新界BONUS」…と、通常時よりもさらに「三千新界BONUS」比率が高められております。

 

 

 

個人的にはこの55％という数値はかなり気に入ったポイント。70％、80％…と無闇矢鱈に比率が高いとダメな方（それでも1500発ですが）が続いた際のショックが計り知れませんがこのくらいなら「まぁこんなこともあるよな」と納得できそうですし、逆に「三千新界BONUS」を立て続けに引けた際はめちゃくちゃ気持ちよくなれます（笑）。もちろん出玉性能だけで考えれば「三千新界BONUS」の比率が高ければ高い方が良いに決まっているのですが、その過程で感じることのできる楽しみ、そして逆にストレスの存在なんかも考えるとこの「三千新界BONUS」の方が少しだけ多いという比率はかなり絶妙だと思いす。

 

 

 

となると気になるのはラッシュ中の大当たり当選期待度=継続率ですが、100回転で1/86.8の大当たりを引き当てられる確率は約70％。大当たりの振り分けが非常に強力なだけあってやはりラッシュ継続率に関しては少し低めの数値になっています。うーん、ここはどうだろう…昨今の人気ドコロの機種に搭載されているラッシュはほとんどが継続率80％前後ですもんね。どうしてもラッシュ駆け抜けや2～3連程度の頻度が多くなってしまうため物足りなさを感じてしまう方が多いかもしれません。

 

通常時から50％、そしてラッシュ中は55％も「三千新界BONUS」に期待できるという3000ボーナスに特化したスペックということで好きな人にはかなり刺さるでしょう。ラッシュの継続率が低い点について触れましたが1回あたりの平均出玉が他機種とは比較にならないほど優れているので、トータルで見ればかなり満足感は高いハズ。トレンドを取り入れつつもしっかりと本機ならではの特徴を作っていることを評価してここは☆は4つで！

 

 

常識破りの演出バランス！

 

 

 

 

前述の通り通常時は「魂魄STOCK演出」が初当たりの鍵を握るゲーム性。演出の造りや役割は先月に登場した「e義風堂々!!〜兼続と慶次〜3」の「漢魂ストック」に近いのですが、本機では原作の要素を上手く取り入れオリジナリティのある演出に仕上げています。また、ストックは先読み～リーチ中までどんなタイミングでも発生の可能性がありリーチ中に一気に獲得できることもあるので、最後の最後まで期待が持てる点も好印象でした！

 

 

 

 

画面にノイズが走ると発生する「魂魄STOCK SUPER」がめちゃくちゃカッコイイ。信頼度は約80％！

 

最初に「魂魄STOCK演出」をご紹介しましたが、それ以外部分においてはこれまに登場したニューギンの台とはかなり違う造りになっているのが本機の注目ポイント。まず1つ目は激アツに分類される演出の信頼度が全体的にかなり高く設定されていることで、「4大注目演出」は信頼度約70％～約90％といった感じになっております。

 

 

 

 

金系演出も「4大注目演出」の1つとなっており、ステップアップやセリフ予告などいかなる場面で出現しても信頼度70％OVER。「花の慶次」シリーズなんかでは昔から金は信頼度30％～40％くらいでそれ単体で激アツというよりかは金系演出がアツイ流れの起点になる…というイメージだったのですが、本機の場合はこれ1つ出ただけでも「当たってくれなきゃ困るぞ！」くらいのテンションになります。

 

 

 

そしてもう1つの大きな変化は消化スピード。または時間効率と表現してもいいのかもしれませんが、とにかく通常時の消化がめっちゃサクサクです。前述の通りこれまでのニューギン系機種より激アツ演出の信頼度がアップ（発生頻度減）していることもそうですが、単純にリーチ演出発生頻度が低いそして保留3＆保留4の消化がかなり早い印象を受けました。

 

 

 

おそらく通常の消化スピードはドラムリールや7セグ系、または海物語系なんかに近いレベル。ここ最近は右打ち中こそ出玉スピードや爽快感を意識した設計が主ではありますが、通常時の演出、それもアニメとのタイアップ機でこんなにサクサク進行する機種はかなり珍しい気がしますね。これでリーチ演出もめちゃくちゃ短かったりしたらそれはさすがに「せっかくの封神演義が…」となってしまいますが、リーチ演出は原作のエピソードを堪能できる十分な尺を用意。大事なところはしっかりと原作ファンが満足できるように配慮されていて一安心です！

 

まとめると通常時の演出バランスはこれまでのニューギン系機種から激変。最近は演出カスタマイズ機能をフル活用して楽しまれているユーザーも多いですし僕自身も先読み系カスタムなんかは必ず設定するのですが、本機の通常時はデフォルトの状態でも全くストレスを感じずに楽しむことができました。とはいえこれまでのニューギン系機種全般の通常時の造りが好みだった方は淡白に感じてしまうでしょうし、正直に言えば万人受けする感じじゃなさそう。それでもアニメとのタイアップ機でこのサクサク感を実現したことは、今後の他メーカーの演出設計にも影響を与えかねない非常に価値のあるチャレンジだと思います。☆は5つ！

 

 

独自の魅力は感じられるが、作品をもっと活かして欲しかった！

 

 

 

スペック面に関してはすでに触れているのでここでは主にラッシュの演出面についてレビューします。本機のラッシュ「導なき道」は100回転内の大当たり当選を目指すSTタイプということで現在最も多くの機種で採用されているゲーム性。演出面に関しても昨今のトレンドを意識した爽快感重視の造りになっております。

 

 

 

 

ただ、本機は昨今の機種に多い普図抽選タイプではなく毎回転電チュー（特図2）による抽選を行うタイプ。それによって「三千新界BONUS」当選濃厚演出がいくつか用意されており、演出面でのドキドキ感は間違いなく普図抽選タイプを上回っております。具体的には「金系演出」「黄金太極図演出」「妲己保留」なんかがそれに該当するようで、通常時と同じく、本機では「金」の価値がめちゃくちゃ高くなっていました。

 

 

 

 

濃厚演出とは違いますが、「三千新界BONUS」の期待感を煽るリーチ演出も存在。こちらは端的に言えばただのダブルテンパイリーチではあるのですが、STタイプということもあって発展時は「偶数図柄でもいいからとにかく当たってくれ…」、偶数図柄が通り過ぎてしまった際は「いや、でもむしろこっちで当たってくれた方が嬉しい！頼む…！」といった感じでめちゃくちゃ感情が揺さぶられます（笑）。個人的にこのリーチ演出はめちゃくちゃ好きですね。また、上で挙げた「三千新界BONUS」濃厚演出やこのダブルテンパイリーチ以外での大当たり時でも図柄揃い直後やラウンド中に昇格するパターンを多数確認。普図抽選タイプにはない魅力がありつつもどんなタイミングでも「三千新界BONUS」に期待できるようになっており、このあたりのバランスはかなり好印象でした。

 

 

 

 

最初に良かった点をご紹介しましたが「これはちょっと…」と思ったポイントは、消化スピードが早すぎる＆演出が淡白すぎること。前述の通りかなり爽快感重視のラッシュなので、演出はほぼ先読み演出（当該回転含む）＆即当たり系リーチのみ。一応セリフ演出的なものは用意されているのですが、残念ながら「封神演義」という作品の魅力を感じられる演出、作品への興味を持つきっかけとなる演出はあまりなかったな、という印象です。

 

 

 

例えばこれがシリーズ物の機種であれば「たまにはそういう仕様もアリだよね」となるかもしれませんが、本機は「封神演義」初のパチンコ化となる1台ですからね。もちろん爽快感も大事なポイントではありますが、もう少し原作のエピソードを楽しめるリーチ演出なんかも用意されていた方が嬉しかったですな。

 

ラッシュの演出に関しては良いところと悪いところがハッキリしていました。毎回転電チューでの抽選を行うオーソドックスな抽選タイプであること、そして「三千新界BONUS」の振り分けが55％あることによるドキドキ感は間違いなく大きな強みですが、爽快感を重視するあまり作品の魅力を感じられる演出に乏しい点は残念でしたね。ここは少々厳しいかもしれませんが…☆は3つで！

 

 

チャレンジ精神にあふれる1台

 

 

おそらくニューギンさん的には通常時～ラッシュ中まで半数以上で期待できる3000ボーナス特化型スペックであることが1番のウリだと思うのですが、個人的には通常時が1番の注目ポイントです。これまでのアニメタイアップ機では考えられなかったサクサク感のある演出バランスは是非1度味わって欲しいですね。

 

好き嫌いが分かれそうなところはいくつもありましたが、スペック～演出までチャレンジ精神を感じる1台でした！☆は4つ！

 

 

今回のレビュー結果

 

 

「P覇穹 封神演義」の解析情報はこちら

 

 

色々書いたけどラッシュ中の演出バランスはかなり良かった